スペインで全戦全セッションを生中継で配信する『DAZN』は、第9戦イギリスGPの開催前日に『Twitch』の生中継を配信し、第6戦イタリアGPで骨折した右脚脛骨腓骨のリハビリに専念するアレックス・リンスを招待。回復状態を説明し、ホンダ退団とヤマハ移籍の真相を明かした。
負傷からの回復具合
「日に日に良くなっている。僕にとって最も痛くなかったのは、怪我そのもの。2度目の手術から6週間が経過し、今日初めて足を地につけた。最も痛かったのは、足の裏が痛くて眠れなかったこと。指先から踵のあたりまで、非常に敏感になっている。足の裏の痙攣がとても辛かったけど、今はだいぶ良くなった。」
「2度目の手術後、最初の24時間は激痛に苦しんだ。麻酔を施し、手術室から出てから4時間後に目が覚めたけど、脚はまだ眠っていた。麻酔から覚めると、痛みが理由で泣いてしまった。これほど鋭い痛みは感じたことがなく、全てが痙攣から来るものだった。」
「酷い痛みだった。きれいに折れていたら、もっと早く治ることができたけど、手術は成功。医師たちは信じられないほどの仕事をしてくれた。骨折が足首に近かったことから、可動域が失われるのではないかと心配していたけど、幸運にも手術は素晴らしかった。」
復帰時期
「僕としては、今すぐに戻りたい。最も好きなサーキット、楽しいサーキットの1つであるシルバーストンでの重要なイベントを逃してしまう。復帰の時期は分からない。非常に難しい。今日初めて足を地につけた。これからどのような回復が進むのか見てみよう。複雑な怪我であり、骨が破裂したかのような状態で、何十時間も手術室で過ごし、回復そのものが遅い。医師たちが許可してくれたら復帰しよう。」
ヤマハ移籍
「非常に悪い日が続いた後、ヤマハと契約するという発表は信じられないことだった。とても幸せ。スズキが撤退を決断した後、僕たちは迷ってしまった。全てのドアをノックした。ヤマハのドアもノックしたけど、ファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリと契約していたことから、あのタイミングではあり得なかった。」
「それで最終的に僕たちはホンダに行き、今年は全てがどのように展開しているのかを少し確認して、幸運があるのかどうかを確認するために、もう一度ドアを叩いてみた。」
「これは僕が追求していたファクトリーチームのプロジェクトであり、とても興奮しているけど、今シーズンは、シーズンを始めたときと同じ気持ちで終えるつもり。」
「レースごとに何が起こったのかを見て来た。結局のところ、ホンダ、HRCはファクトリーチームに新しいパーツを提供することを選んだ。僕は競争力のあるライダーだと感じる。もっと僕を支援してくれたらよかった。」
ホンダ機の競争力
「悪いバイクではない。他のメーカー、特に欧州勢は二歩先に前進し、ホンダはほんの小さな一歩に過ぎなかったと思う。オースティンで勝利を挙げるために、超高速で突っ走った。改善が必要なのは事実だけど、それほど悪くない。転倒は僕のミスであり、電子制御でもトラクションコントロールが原因ではなかった。」
LCR・ホンダ・カストロール
「ルーチョ・チェッキネロとの関係は素晴らしいもの。彼のようなチームボスとそのような関係を築いたことは、今までになかったし、ガレージ内の雰囲気は信じられないほどに良いから、チームから離れるのは残念。」
「移籍するかどうかを考えたけど、断ることはできなかった。ルーチョに決断を伝えたときは、物凄く悪い気分だったけど、完璧に理解したと言ってくれた。これはまたとない機会。ファクトリーチームであり、僕に相応しいものだと思う。」