「家に留まることも考えたけど、後悔するだろう」

噂された移籍説を一蹴。契約履行を宣言し、再び優勝争いに戻るため、レプソル・ホンダの一員として前進を誓う

スペインで全戦の全セッションを生中継で配信する『DAZN(ダゾーン)』は、後半戦の緒戦となった第9戦イギリスGPに第6戦イタリアGPで怪我した右手の負傷から復帰したジョアン・ミルのインタビューを公開。サマーブレイクが個人的な分岐点となり、レプソル・ホンダ・チームと共に改善に向けて全身全霊を尽くすことを誓った。

個人的な転機

「サマーブレイク前の2戦を欠場したことから長い休みとなり、長い間、レースから遠ざかったから、シルバーストンにいることが嬉しい。ここに来たかった。」

「怪我はコーナーであまりにも無理したことから、指先を損傷してしまうという不運に見舞われた。この怪我に対して十分に慎重になり、数週間の休暇をとって、しっかりと治すことを望んだ。それに、僕たちが置かれている状況により、あまり得るものはなかったし、自分のために少し時間を取りたかった。どういうわけか僕には自分に時間を割く必要があった。」

「もし状況が違っていたら、きっと、もっと早く戻っていただろう。何かをプレイするとき、不快感を抱えながら週末を迎える時とは状況が違うけど、全てが限界に近かった。アスリートは最終的に良い結果、良い瞬間を糧とする。過去にそれらを経験していたら、さらに多くのことを望む。僕は出走するためだけに参戦するライダーではない。良い結果を得るということを好む。家でリラックスするときを楽しむ。報酬がなければ、全てのプレッシャーに耐えることは非常に難しい。僕は長い間、その良い結果という糧を得られず、悪いことだけを糧にしてきた。」

「この休暇は、僕にとって、スーパーに良かった。父親になれたことも幸運で、このような困難な瞬間に喜びの光が差すことは素晴らしい。これが僕にトライを続ける力を与えてくれた。」

「確かに、僕のキャリアの中で最悪の年。多くのことが重なった。良い生活を勝ち取り、好きなことをしているけど、幼い頃から大きなプレッシャーにさらされており、目を覚ますのか、続けないのかのプレッシャーにさらされていた。サマーブレイクに落ち着けと自分に言い聞かせ、これからは優先順位をつけて仕事に取り組もう。」

ホンダと共に改善を目指して注力

「ホンダと共に、この状況を好転させたいから、スポーツ心理学者と働き、必要なことは全て取り組んでいる。他の選択肢は望んでいない。ここにあるものを機能させたい。家に留まることも考えたけど、きっと後悔したと思う。そう決めた日には、後悔しないようにしなければいけない。」

「僕はホンダとの契約を履行する。困難なときは、いろいろなことを考えてしまうけど、このファクトリーを辞めて、他のファクトリーを探すことを考えたことは一度もなかった。誰かが僕を信じてくれたら、僕も彼らを信じる。僕にとっては、困難な時期を過ごしているけど、(レプソル・ホンダ・チームは)世界最高のチームであり、僕は前進させるための一員になりたい。」

「僕が望むことは勝つこと。過去に位置していたところに戻りたい。勝利に向けて戦い、競争力を発揮できる、あのマジックなような瞬間に戻りたい。バイクに乗ることが大好きだけど、家にいた。僕は働くために、ここに来た。」

「僕が本当に心配しているのは、この状況であり、バイクは勝てる能力があるけど、もし、マルク・マルケスがこのバイクで苦しんでいるとしたら、それは状況が本当に困難だから。彼は疑いなく、グリッド上のベストライダー。あれほど勝ち続けたライダーの状況を見ることはナイスではない。今やらなければいけないことは、辛抱して、良いことを見つけて、いるべきところにいるためにファイトができるようにすること。」

アレックス・リンス

「彼は困難な時期を僕よりも上手くマネジメントした。2人とも全てが整ったとき、もしかしたら、ある時点で、もう少し引き出すことができたのは僕だったかもしれないけど、複雑な時期から、僕よりもより多くのことを引き出した。僕よりも上手くやれる手段を知っていた。ヤマハでの活躍を願う。彼はグレートなライダーだ。」

 

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