ポンス・レーシング&シト・ポンス、活動に終止符

軽量級に参戦するMTヘルメット-MSiがポンス・レーシング枠で中量級に来季から参戦

元中量級王者シト・ポンスとシト・ポンスが所有するポンス・レーシングは16日、今季末に2009年から参戦していた中量級から撤退すると発表。ポンス・レーシングが所有する中量級の2枠は、軽量級に参戦するMTヘルメット-MSiが所有することになり、条件である大半のスタッフたちの継続起用が保証されている。

1982年にレギュラー参戦を開始したシト・ポンスは、1988年と1989年に連続してタイトルを獲得。1991年を最後に現役から引退すると、ポンス・レーシングを設立させ、翌年の1992年からプレミアクラスへの参戦。2005年末までの14年間にアレックス・クリビーレ、アルベルト・プーチ、カルロス・チェカ、ジョン・コシンスキー、アレックス・クリビーレバロス、ロリス・カピロッシ、マックス・ビアッジ、宇川徹玉田誠、トロイ・ベイリスらを起用。

1993年と1995年には中量級にも参戦。2006年から2年間活動を休止していたが、2008年から2年間軽量級に参戦。2009年中量級に復帰すると、2010年からは『Moto2™』に参戦。アクセル・ポンス、エドガル・ポンス、アレイシ・エスパルガロ、ポル・エスパルガロ、ティト・ラバット、ルイス・サロン、マーベリック・ビニャーレス、アレックス・リンス、ルカ・マリーニ、ファビオ・クアルタラロ、ロレンソォ・サバドーリ、アウグスト・フェルナンデェス、ステファノ・マンジ、ホルヘ・ナバーロらを起用。今季は起用2年目のアロン・カネトと新人のセルジオ・ガルシア。

2019年には新たなカテゴリーである『MotoE™』に参戦すると、セテ・ジベルナウ、ジョルディ・トーレス、マッティア・カサデイらを起用。

2013年にポル・エスパルガロ、2020年と2021年にジョルディ・トーレスと共にチャンピオンシップを制覇。

2008年にシモーネ・コルシ、2009年にエクトル・バルベラ、2012年にポル・エスパルガロ、2015年にアレックス・リンスと共に総合2位を獲得。2001年にロリス・カピロッシ、2003年と2004年にマックス・ビアッジ、2009年にニコラス・テロール、2013年にティト・ラバット、2024年にマーベリック・ビニャーレス、2016年にアレックス・リンス、2022年にアロン・カネトと一緒に総合3位に進出。

2023年8月の第10戦オーストリアGPまでの42年間に、シト・ポンスとポンス・レーシングは、ライダー部門を5度、チーム部門を3度制覇。通算勝利数は71勝を数え、230回を超える表彰台を獲得した。

シト・ポンス(チームプリンシパル)

「時には、特定の決断を下す必要があり、チームとして楽しんできた成功の時期に終止符を打つ時期だと思います。私がライダーとして参戦した時から42年が経過しており、プロジェクトを実行したとき、シーズン毎にトップチームになることを望み、常に最高のチーム部門とファイトしてきました。『MotoGP™』でのステージは、『Moto2™』での数年間と同じように成功を収めました。」

「起用したライダーたちのキャリアの発展に貢献できたこと、そして、彼らの何人かが今でもプレミアクラスで主役であることを誇りに思います。ポンス・レーシングは常にスペイン人ライダーをサポートし、プレミアクラスへのシャトルとして機能することに尽力しており、最高の結果を達成するための最高のツールを彼らに提供してきました。」

「チームの一員である全てのスポンサーを忘れることはできません。我々は彼らから常に支援されていると感じており、彼らのおかげで、これら全てのプロジェクトを実行することができました。心より感謝します。ポンス・レーシングを信頼してくれたライダー、メカニック、関係者にも感謝します。『MotoGP™』、ドルナ、IRTAの絶え間ない支援とサポートにも感謝したいです。今、一歩後退して、楽観的に将来に向かうときです。」

MTヘルメット-MSiは、スペインのヘルメットメーカー『MT Helmets』とエンジニアを養成する専門学校『Motor & Sport Institute』のコラボにより結成され、2022年から軽量級に参戦。参戦2年目の今季は、ディオゴ・モレイラとシャリフディン・アズマンを起用。

テオ・マルティン(MSi代表)

「『MotoGP™』における新たな一歩を踏み出すことを大変嬉しく思います。我々にとって、シト・ポンスとの合意を誇りに思い、私にとって、彼はモーターサイクル界の参考人であり、この機会に立ち向かうことを望んでいます。間違いなく、我々は熱意に欠けているわけではなく、チーム全体で最大限の努力をするつもりであり、それは間違いなく、並外れたものです。」

 

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