第14戦日本GPは今週末、モビリティリゾートもてぎで9月29日(金)にプラクティス、30日(土)に公式予選と『Tissot Sprint(ティソ・スプリント)』、10月1日(日)に決勝レースを開催。
先週末にブッダ・インターナショナル・サーキットで初開催された前戦インドGPの決勝レースで今季4度目の転倒リタイアを喫したフランチェスコ・バグナイアは、ポイントリーダーの座を堅守。昨年は転倒リタイアを喫したが、中量級のタイトルを獲得した2018年に優勝を挙げた当地で、問題に挙げているブレーキングの解決策を追求し、ポイント差の維持だけでなく、拡大を目指す。
ホルヘ・マルティン
ティソ・スプリントで2戦連続4度目の優勝、決勝レースで3戦連続6度目の表彰台を獲得したホルヘ・マルティンは、総合1位とのギャップを射程圏内の13ポイント差まで接近。昨年4位に進出したトラックでポイントリーダーにプレッシャーをかけに行く。
マルコ・ベツェッキ
初開催地に素早く順応して、今季3度目のポールポジションから3勝目を挙げたマルコ・ベツェッキは、44ポイント差まで接近。プレミアクラス1年目の昨年は10位だったが、軽量級3年目の2018年に優勝を挙げた経験があり、勢いに乗って、1戦で逆転が可能な36ポイント差まで詰めたいところ。
コンストラクター部門
前戦が終了した時点で、ドゥカティとKTMのギャップは200ポイント。残り7戦259ポイントのタイトル争いにおいて、ドゥカティが連覇に向けて大きく前進。
昨年ダブルポディウム
コンストラクター部門のタイトル争いを1戦でも先に延ばしたいKTMは、昨年ブラッド・ビンダーが2位、ミゲール・オリベイラが5位に進出。当地とトラックコンディションに上手く順応すれば、今年は優勝を挙げた総合9位ジャック・ミラーを起用することから、初日からどのようにドゥカティ勢に対抗するのか注目が集まる。
コンストラクター部門で総合3位に位置するアプリリアの中で調子が上向いているのは、総合20位ラウール・フェルナンデェス。前戦では、初めてティソ・スプリントで初めてポイント圏内に進出。昨年スタート直前に技術的な問題に見舞われた総合5位アレイシ・エスパルガロは、前戦の伝達ミスを含め、仕切り直しを図りたいところ。
ホームグランプリに挑むホンダ勢
前戦で昨年5月の第7戦フランスGP以来27戦ぶりホンダ勢4台がポイント圏内に進出。転倒を喫したが9位まで挽回した総合16位マルク・マルケス、今季の最高位となる5位に進出した総合22位ジョアン・ミル、今季9度目のポイントを獲得した総合18位中上貴晶が所属するホンダのホームグランプリで再び上位進出を目指す。
アレックス・リンス復帰か?
第6戦イタリアGPで右脚を骨折したアレックス・リンスは、日本に行くことを決断。木曜日にメディカルチェックを受けることになり、もし、『UNFIT(不適格)』と宣告されれば、前戦で負傷代役を務めたテストライダーのステファン・ブラドルが出走。
助っ人参上
前戦で今季2度目の表彰台を獲得した総合11位ファビオ・クアルタラロと開幕から13戦連続してポイント圏内に進出した総合12位フランコ・モルビデリに加え、テストライダーのカル・クラッチローが実戦でのテストを目的に今季初めてワイルドカード参戦。来季に向けて開発を進めるプロトタイプマシンを検証しながら、データを収集する。
負傷欠場
総合8位ルカ・マリーニは前戦で転倒した際に左鎖骨を骨折。イタリアに帰国して手術を受ければ、総合10位アレックス・マルケスは、前戦で転倒した際に左側の肋骨を3本骨折。2人は日本GPを欠場し、2週間後の第15戦インドネシアGPでの復帰を目指す。
Moto2™
ポイントリーダーのペドロ・アコスタは今季6勝目を挙げ、総合2位トニー・アルボリーノは2位を獲得したが、ポイント差が34ポイントから39ポイントに拡大。昨年は2人が6位争いの末、アルボリーノが6位、アコスタは7位だった。
タイトル争いを展開する2人が最も警戒するのは、昨年13番グリッドから優勝を挙げた総合12位の小椋藍。プレシーズンの怪我が原因で出遅れた小椋にとって、1年ぶりの優勝を目指したいところ。
野左根航汰と羽田太河にとっては、走り慣れたホームトラックで、初めてのポイント圏内を狙う。
コンストラクター部門で総合1位に進出するカレックスと総合2位ボスコスクロのポイント差は161。残り7戦、175ポイントのタイトル争いにおいて、カレックスが2013年から11年連続のタイトル獲得に王手をかける。
Moto3™
13戦が終了した時点で、総合1位ダニエル・オルガドと総合2位ジャウメ・マシアのポイント差は0。優勝数(3勝と2勝)により、参戦2年目のオルガドがポジションを維持したが、総合3位佐々木歩夢が1ポイント差に接近。総合4位に浮上したダビド・アロンソは、1戦で逆転が可能な22ポイント差。総合5位デニス・オンジュと総合6位イバン・オルトラは、28ポイント差と34ポイント差と十分にタイトル争いに挑戦できるポイント圏内を維持。
タイトル争いが振り出しに近い状態に戻り、昨年のホームレースで3位を獲得した佐々木にとっては、ファンの前でポイントリーダーに飛び出す絶好の機会。
前戦で今季の最高位を獲得して総合9位にジャンプアップした鳥羽海渡、9戦連続11度目のポイント圏内に進出した総合14位山中琉聖、今季の日本勢で唯一優勝経験がある総合15位鈴木竜生、パフォーマンスが右肩上がりで向上する総合23位古里太陽が地元優勝、表彰台を狙う。
天気予報
水曜日の時点で、金曜日と日曜日は最高気温28度、降水確率0%。土曜日は最高気温24度、12時以降の降水確率は90%、降水量は2mm。 週末3日間の最高気温は33度、最低気温は26度の晴れ。ドライコンディションが予報されている。
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