プレミアクラスのオフィシャルテスト2日目、最終日は20日、開幕戦カタールGPの開催地ルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、ペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催された今年最初のオフィシャルテストで総合1番手に進出した初日1番手の現王者フランチェスコ・バグナイアが2.3レースに相当する52ラップを周回し、29ラップ目に昨年11月の公式予選で樹立されたオールタイムラップレコード(1分51秒762)を非公式ながら0.810秒更新する1分50秒952を刻んで総合1番手に進出した。
ドゥカティ
初日8番手エネア・バスティアニーニは、49ラップを周回して0.120秒差の2番手。初日2番手ホルヘ・マルティンは、50ラップを周回して0.514秒差の7番手。
前回のオフィシャルテスト初日を再現するように、走行開始直後のアウトラップで技術問題が発生してバイクをストップさせた初日16番手マルク・マルケスは、42ラップ目の4コーナーで転倒を喫したが、42ラップを周回して0.383秒差の4番手。ドゥカティ旧型勢の中で初めて1番手に飛び出せば、初日5番手ファビオ・ディ・ジャンアントニオは60ラップを周回して0.537秒差の8番手。
初日11番手マルコ・ベツェッキは49ラップを周回して0.726秒差の10番手。初日7番手アレックス・マルケスは62ラップを周回して0.992秒差の13番手。
アプリリア
初日3番手アレイシ・エスパルガロは、46ラップ目の5コーナーで転倒を喫したが、45ラップを周回して0.308秒差の3番手。初日6番手マーベリック・ビニャーレスは60ラップを周回して0.435秒差の6番手を維持。
アプリリア勢で唯一旧型を駆ける初日12番手ラウール・フェルナンデェスは、56ラップを周回して0.389秒差の5番手に進出。前回のオフィシャルテストからフィーリングを追求していた初日21番手ミゲール・オリベイラは、65ラップを周回して0.884秒差の12番手にジャンプアップ。
ヤマハ
初日10番手ファビオ・クアルタラロは、57ラップを周回して1.013秒差の14番手。初日19番手アレックス・リンスは、60ラップを周回して1.151秒差の16番手。
KTM
初日4番手ブラッド・ビンダーは技術的問題が発生したが、55ラップを周回して0.631秒差の9番手。初日14番手ジャック・ミラーは、ロングランを実行中の57ラップ目に転倒を喫したが0.768秒差の11番手。
先陣を切ってロングランを実行した初日15番手ペドロ・アコスタは、72ラップを周回して1.094秒差の15番手。誰よりも早くトラックに飛び出して走行を開始した初日20番手アウグスト・フェルナンデェスは、3.7レースに相当する最多83ラップを周回して1.818秒差の21番手。
ホンダ
フェアリングが破損するアクシデントに見舞われた初日13番手ジョアン・ミルは、体調不良が原因で走行を一時的に中断したが、32ラップを周回して1.505秒差の19番手。33ラップ目の13コーナーで転倒を喫してテストを終了すれば、初日18番手ルカ・マリーニは60ラップを周回して1.725秒差の20番手。
初日9番手ヨハン・ザルコは、53ラップ目の7コーナーで転倒を喫したが、52ラップを周回して1.210秒差の17番手。初日17番手の中上貴晶は53ラップを周回して1.432秒差の18番手。
オールタイムラップレコード
昨年11月の公式予選で樹立されたオールタイムラップレコードを非公式ながら11人が更新。トップ14が1分51秒台に進出。昨年1分51秒台に進出したのは1列目に並んだ予選トップ3だけ。
シミュレーション
ホルヘ・マルティン、アレックス・リンス、ジョアン・ミルはロングランを実行せず、アレイシ・エスパルガロ、マルク・マルケス、ジャック・ミラーはロングランを実行中に転倒。
18時過ぎ
ペドロ・アコスタ:連続21ラップ(1分53秒台x13回、1分54秒台x5回)
19時過ぎ
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ:連続11ラップ(1分52秒台x1回、1分53秒台x10回)
ルカ・マリーニ:連続14ラップ(1分53秒台x13回、1分54秒台x1回)
ブラッド・ビンダー:連続22ラップ(1分52秒台x3回、1分53秒台x19回)
フランチェスコ・バグナイア:連続8ラップ(1分51秒台x1回、1分52秒台x5回)
20時過ぎ
エネア・バスティアニーニ:連続10ラップ(1分52秒台x9回、1分53秒台x1回)
マーベリック・ビニャーレス:連続17ラップ(1分52秒台x10回、1分53秒台x4回)
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ:連続11ラップ(1分52秒台x10回、1分53秒台x1回)
マルコ・ベツェッキ:連続9ラップ(1分52秒台x4回、1分53秒台x5回)
ジャック・ミラー:連続8ラップ(1分53秒台x8回)
ミゲール・オリベイラ:連続10ラップ(1分52秒台x7回、1分53秒台x3回)
アレックス・マルケス:連続18ラップ(1分52秒x1回、1分53秒台x11回、1分54秒台x6回)
ファビオ・クアルタラロ:連続10ラップ(1分52秒台x6回、1分53秒台x4回)
ヨハン・ザルコ:連続10ラップ(1分53秒台x8回、1分54秒台x2回)
中上貴晶:連続14ラップ(1分53秒台x13回、1分54秒台x1回)
アウグスト・フェルナンデェス:連続13ラップ(1分53秒台x3回、1分54秒台x9回)
リザルト
プレミアクラスのテスト日程は終了。チャンピオンチームのプリマ・プラマック・レーシングが8日後の2月28日にバーレーン・インターナショナル・サーキットでチーム発表会を開催すれば、軽量級は2月22日から、中量級は2月24日から通称ポルティマオ・サーキットでプライベートテストを実施。シーズンスタートに向けて準備に取り組む。