ドゥカティのファクトリーチーム、ドゥカティ・レノボ・チームは、プレミアクラス参戦23年目となる2025年にフランチェスコ・バグナイアとマルク・マルケスを起用。
来季のチームメイトとなる両雄、現王者バグナイアと元王者マルケスがトラック上で象徴的なファイトを繰り広げ、サーキットを訪れたファン、テレビとインターネットを視聴したファンを熱狂させた4戦の対決を再現。
2021年第13戦アラゴンGP
プレミアクラス参戦42戦を迎えたフランチェスコ・バグナイアは、開幕戦カタールGP以来2度目のポールポジションからトップを走行すると、右上腕骨の負傷から復帰してから11戦目となり、2019年に4年連続5度目の優勝、サーキット最多となる6勝目を挙げたモーターランド・アラゴンに戻ってきたマルク・マルケスは、4番グリッドからトップを追走。
8ラップ目から初めて2人の対決となり、バグナイアがマルケスのアタックを抑え込み、プレミアクラス初優勝。この勝利をきっかけに終盤に3勝を挙げて、総合4位から2位に浮上し、翌シーズンに初タイトルを獲得した。
2024年第2戦ポルトガルGP
チャンピオンを象徴するゼッケンナンバー『1』と共にタイトル連覇を狙うフランチェスコ・バグナイアは、1年前にダブルウィンを達成したアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェにポイントリーダーとして乗り込むと、ドゥカティ機2戦目となったマルク・マルケスは、ティソ・スプリントで自己最高位の2位を獲得した勢いに乗って6番手からトップ5入りを狙ったが、ラスト3ラップの23ラップ目5コーナーで2人が接触。
バグナイアはレースに復帰して16位、マルケスは転倒リタイア。両雄はレース後に話す機会があり、スチュワードパネルはレースアクシデントと判断した。
2024年第4戦スペインGP
総合5位に後退したフランチェスコ・バグナイアは、1年前に2年連続の優勝を挙げたヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトに戻って来ると、決勝レースでポイントリーダーのホルヘ・マルティンを追走。タイトル争い最大のライダーがトップ走行中の11ラップ目に転倒してからレースの主導権を握った一方で、1.4秒差のマルク・マルケスが14ラップ目にマルコ・ベツェッキを抜いて2番手に浮上すると、ラスト5ラップの20ラップ目に接近。
2024年型対2023年型のバトルが激しく、そしてクリーンに繰り広げられたが、最後に余力を残していたバグナイアが逃げ切った。
2024年第5戦フランスGP
チャンピオンシップ史上最多の観客動員数が記録されたルマンのブガッティ・サーキットでホルヘ・マルティン、フランチェスコ・バグナイア、マルク・マルケスによる三つ巴の優勝争いが終盤に展開され、5列目13番グリッドからスタートしたマルケスが最終ラップのシケインで10人目となるバグナイアを抜いて2位を獲得。
第7戦イタリアGPが終了した時点で、ホルヘ・マルティン、フランチェスコ・バグナイア、マルク・マルケスがチャンピオンシップのトップ3に進出。今季初のダブルウィンを達成したバグナイアとドゥカティ機の理解度が高まるマルケスの対決、そしてタイトル争いに注目が集まる。