第１７戦オーストラリアＧＰの決勝レース（周回数２７ラップ）は、１０月２０日現地時間１４時００分からフィリップアイランド・サーキットで行われ、朝のウォームアップ走行で週末３度目の１番時計を刻み、前日のショートレース、ティソ・スプリントで２位を獲得した２番グリッドのマルク・マルケスがスタートで出遅れて８番手まで後退したが、１ラップ目６番手、４ラップ目４番手、６ラップ目３番手、１２ラップ目にはフランチェスコ・バグナイアを抜いて２番手に浮上し、トップを走るホルヘ・マルティンを追走。

テール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げると、２４ラップ目トップに飛び出して第１２戦アラゴンＧＰ、第１３戦サンマリノ＆リビエラ・ディ・リミニＧＰに続き今季３勝目。左回りの当地で２０１５年、２０１７年、２０１９年に続き４勝目を挙げた。

タイトル争いの主役２人が表彰台

気温１５度、路面温度３８度のドライコンディションの中、ポールポジションのホルヘ・マルティンはホールショットを決めてレースをリードしたが、０.９９７秒差の２位。４戦連続１２度目の表彰台を獲得すれば、５番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、１５ラップ目あたりからトップ２に引き離されて１０.１００秒差の３位に入り、３戦連続１３度目の表彰台。

１２番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは今季２度目の最高位となる４位。１０番グリッドのエネア・バスティアニーニは５位。７番グリッドのフランコ・モルビデリは６位。

３戦前にコンストラクター部門のタイトルを連覇したドゥカティは、２戦連続１２度目の表彰台を独占。参戦を開始した２００３年から初めてトップ６を独占した。

１１番グリッドのブラッド・ビンダーは、１ラップ目５番手に浮上してＫＴＭ勢の最高位となる１５.４５０秒差の７位。１５番グリッドのジャック・ミラーは１１位。

３番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、１ラップ目８番手に後退してアプリリア勢の最高位となる１６.６３６秒差の８位。６番グリッドのラウール・フェルナンデェスはフロント部分のエアロパッケージを搭載せずに１０位。ビニャーレスとフェルナンデェスのタイム差は２.７０９秒。

１８番グリッドのファビオ・クアルタラロは、１ラップ目１０番手に浮上してヤマハ勢の最高位となる１８.７５７秒差の９位。９番グリッドのアレックス・リンスは今季７度目のポイント圏内となる１３位。

１４番グリッドのヨハン・ザルコは、ホンダ勢の最高位となる１９.９３２秒差の１２位。１３番グリッドのルカ・マリーニは２戦連続４度目のポイント圏内となる１４位。

８番グリッドのアレックス・マルケスは、スタート直後の１コーナーで大きくポジションを落とし、２ラップ目に前戦日本ＧＰ決勝レースの接触で科せられたロングラップペナルティを消化して最後尾の２１番手に後退した後、ポイント圏内の１５位まで挽回。

フリープラクティス２でホンダ機に技術問題が発生したことからオレンジボール旗が提示されたが、走行を続けたため、グリッドペナルティが科せられた中上貴晶は２１番グリッドから３０.７６５秒差の１８位。

４番グリッドのマルコ・ベツェッキは、ティソ・スプリントの接触による科せられたロングラップペナルティを４ラップ目に消化して２番手から７番手に後退した後、５ラップ目の４コーナーで転倒したが最後まで走って１９位。

１７番グリッドのジョアン・ミルは、１８番手走行中の２６ラップ目に転倒。２０番グリッドのロレンソォ・サバドーリは、ティソ・スプリントのアクシデントで破損した部品が左腕に激突したことが原因で１８ラップ目にリタイア。

チャンピオンシップ

ポイントリーダーのホルヘ・マルティンは２０ポイントを加算。総合２位フランチェスコ・バグナイアは１６ポイント差から２０ポイント差にギャップが広がり、総合３位マルク・マルケスは８４ポイント差から７９ポイント差に接近。総合４位エネア・バスティアニーニは８４ポイント差から９３ポイント差に広がった。

タイＧＰ

来週末にチャーン・インターナショナル・サーキットで第１８戦タイＧＰ、再来週にはペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで第１９戦マレーシアＧＰが開催。

RESULTS