1998年1月29日生まれ。出身地はスペイン・マドリード。6歳の時からミニモトのレースに参戦すると、2012年から『レッドブル・ルーキーズ・カップ』に参戦。1年目総合12位、2年目総合2位、3年目は6勝を含む10度の表彰台を獲得してチャンピオンに輝く。
2016年、アスパル・チームが母体となったマプフレ・チーム・マヒンドラからレギュラー参戦を開始。1年目総合17位、2年目総合16位。2017年にグレシーニ・レーシングが母体となったデル・コンカ・グレシーニに移籍し、マヒンドラ機からホンダ機に乗り換えると、最終戦バレンシアGPで初優勝を挙げて総合4位に浮上。2年目は7勝を含む10度の表彰台を獲得して、チャンピオンに輝く。
2019年は、2018年6月13日にKTM・レーシングとの間で2年契約を締結し、レッドブル・KTM・アジョから中量級への参戦を開始。第16戦日本GPで初表彰台を獲得し総合11位。2年目はKTM機からカレックス機に乗り換えると第5戦オーストリアGPで初優勝。第14戦バレンシアGPで2勝目を挙げたが、新型コロナウイルスに感染したことから2戦の欠場を強いられて総合5位。
フル参戦7年目の2021年は、2020年9月30日にドゥカティ・コルセとの間で2年契約を締結し、サテライトチームのプラマック・レーシングから参戦。第2戦ドーハGPでポールポジションから3位表彰台を獲得。第3戦ポルトガルGPのフリー走行3で転倒を喫した際に右手首など8ヶ所を骨折したことから4戦に欠場したが、後半戦の緒戦となった第10戦スティリアGPでポールポジションから初優勝を挙げ、プレミアクラス115人目、『MotoGP™』30人目の勝者となり、出走6戦目の優勝は、最速優勝ランキングで5番目。インディペンデントチームに所属する新人としては最初の勝者となり、『レッドブル・ルーキーズ・カップ』の王者としてはプレミアクラス初優勝を挙げ、史上5人目となる『Moto3™』、『Moto2™』、『MotoGP™』での優勝を達成。
2022年は、2021年6月3日に継続起用が発表されたプラマック・レーシングから参戦すると、2年連続して4度の表彰台を獲得し、2年連続の総合9位に進出。
2023年は、2022年8月26日に2年契約が発表され、プリマ・プラマック・レーシングから継続参戦することになり、契約先のドゥカティ・コルセからファクトリー待遇としてファクトリーマシンが供給されると第7戦ドイツGP、第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP、第14戦日本GP、第17戦タイGPでティソ・スプリントと決勝レースのダブルウィンを達成。
第10戦オーストリアGPが終了した時点で、62ポイント差のギャップが開いていたが、第15戦インドネシアGPのティソ・スプリントで優勝を挙げ、プレミアクラスで初めてポイントリーダーに飛び出し、最終戦バレンシアGPまでタイトル争いを繰り広げ、自己最高位の総合2位を獲得。
フル参戦10年目、プレミアクラス4年目の2024年は、第2戦ポルトガルGPからチャンピオンシップをリードすると、第7戦イタリアGPの翌日、6月3日にアプリリア・レーシングとの間で2025年からの複数年契約を締結。追求していたファクトリーチームからの参戦が確定。
ポイントリーダーとして迎えた最終戦ソリダリティGPのティソ・スプリントで7勝を含む16度の表彰台を獲得。決勝レースで第2戦ポルトガルGP、第7戦フランスGP、第15戦インドネシアGPの優勝を含め16度の表彰台を獲得したことから、プレミアクラスで初めて、キャリアで2度目のタイトルを奪取。
サテライトチームからのチャンピオン誕生は、2001年のバレンティーノ・ロッシ以来23年ぶり、『MotoGP™』では初めての快挙となり、スペイン人としては5人目のチャンピオンに輝いた。