プレミアクラスは、11月19日に第6戦カタルーニャGPと最終戦ソリダリティGPが開催されたバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでオフィシャルテストを催行。101日後の来年2月28日から3月2日にチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されるシーズンのオープニングラウンド、開幕戦タイGPに向けて準備を開始し、2024年シーズンで総合8位に進出したアレックス・マルケスが1番時計を記録した。
ドゥカティ
最終戦ソリダリティGPでポールポジションからダブルウィンを達成した総合2位フランチェスコ・バグナイアはゼッケンナンバーを『63』に戻し、ホワイトを基調としたカラーリングで登場すると、準備された2024年型、2025年型、2024年型と2025年型の中間モデルに乗り込んで13度のコースインで2.41レースに相当する58ラップを周回。トップタイムから0.595秒差の3番手。
チームメイトとは対照的にオールレッドのカラーリングで2024年シーズンのチャンピオンチームに加入した総合3位マルク・マルケスは2023年型、2024年型、2025年型が準備され、2024年型には試乗せず、10度のコースインで2.04レースに相当する49ラップを周回すると0.651秒差の4番手。
ホルヘ・マルティンがタイトルを獲得したチャンピオンマシンに乗り込んだ総合8位アレックス・マルケスは2023年型と比較する機会があり、58ラップ目の左7コーナーで転倒を喫したが、13度のランで61ラップを周回。
チームを変更したが、2024年型を継続使用する総合9位フランコ・モルビデリは、52ラップを周回して0.762秒差の7番手。10月28日に左肩を手術した総合10位ファビオ・ディ・ジャンアントニオは新車のシェイクダウンを担当した後にアップデートされたエンジンと新しいシャーシが搭載された2025年型のテストプログラムに取り組んだテストライダー、ミケーレ・ピロに同行。
KTM
コンストラクター部門で2年連続の総合2位に進出したKTMは、エキゾーストバルブが組み込まれた新しいエキゾーストを各1台に搭載。アップデートされたシートユニットも準備。テストライダーのダニエル・ペドロサとポル・エスパルガロをサポート役として招集。
総合5位ブラッド・ビンダーは電子制御を中心としたテストプログラムに取り組み、12度のランで62ラップを周回して0.705秒差の6番手。
サテライトチームからファクトリーチームに昇格し、ゼッケンナンバーを『31』から『37』に変更した総合6位ペドロ・アコスタは、サテライトバイクからファクトリーバイクに乗り換えて72ラップを周回し0.768秒差の9番手。
アプリリア機からKTM機に乗り換えた総合4位エネア・バスティアニーニ は、44ラップ目の左5コーナーで転倒を喫したが55ラップを周回して1.279秒差の16番手。アプリリア機から4メーカー目となるKTM機に乗り換えた総合7位マーベリック・ビニャーレスは、74ラップを周回して1.084秒差の12番手。
アプリリア
ファクトリーチームの2人に2024年型と2025年型を1台ずつ共有。ドゥカティ機からの乗り換えとなったチャンピオンのホルヘ・マルティンは46ラップ目の左5コーナーで転倒を喫したが、13度のランで5.93レースに相当する77ラップを周回して1.056秒差の11番手。ドゥカティ機から乗り換えた総合12位マルコ・ベツェッキは84ラップを周回して1.192秒差の13番手。
3人が新加入したアプリリアにあって唯一継続する総合16位ラウール・フェルナンデェスは、2023年型の空力が搭載された2024年型と2024年の完全型が手配され、電子制御を中心としたテストプログラムに取り組むと、パフォーマンスが大幅に改善され、82ラップを周回して0.668秒差の5番手。アプリリア勢の1番手に進出した。
ヤマハ
総合13位ファビオ・クアルタラロと総合18位アレックス・リンスに各3台を供給。そのうちの1台は新しいシャーシが搭載され、クアルタラロは17度のランで3.12レースに相当する75ラップを周回すると0.396秒差の2番手に進出。リンスは60ラップを周回して0.765秒差の8番手。テストライダーに就任する予定のアウグスト・フェルナンデェスがチームに同行。
ヤマハとのコラボを開始するプリマ・プラマック・レーシングは、総合14位ジャック・ミラーと総合15位ミゲール・オリベイラを迎え入れ、ヤマハ機(2024年型)を準備。KTM機から乗り換えたミラーは71ラップを周回して2.222秒差の22番手。アプリリア機から乗り換えたオリベイラは60ラップを周回して1.335秒差の17番手。
ホンダ
総合17位ヨハン・ザルコは16度のランで65ラップを周回して0.813秒差の10番手。総合21位ジョアン・ミルは67ラップを周回して1.267秒差の15番手。総合22位ルカ・マリーニは5ラップ目の左5コーナーで転倒したが57ラップを周回して1.429秒差の18番手。テストライダーとしてホンダファミリーに加入したアレイシ・エスパルガロは50ラップを周回。開発ライダーに就任した中上貴晶はテストチームに同行。
ホンダ勢はヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトに移動して、11月末にスーパーバイク世界選手権のプライベートテストに合流。テストを継続する。
テストデビュー
トラックハウス・レーシングに加入した中量級王者の小椋藍はアプリリアの2023年型に乗り込んで、26ラップ目の左2コーナーで転倒を喫したが13度のランで6.61レースに相当する最多86ラップを周回し2.143秒差の21番手。
グレシーニ・レーシングに加入した総合5位フェルミン・アルデグエは、2024年型が供給され、27ラップ目の左5コーナーで転倒したが58ラップを周回して1.761秒差の20番手。イデミツ・ホンダ・LCRに合流した総合12位ソムキアット・チャントラは26ラップ目の左10コーナーで転倒したが61ラップを周回して2.492秒差の23番手だった。
オフィシャルテスト
来年10月に第20戦マレーシアGPを開催するペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで、1月31日から2月2日に5メーカーのテストライダーと3人のルーキーライダーたちが参加するシェイクダウンテスト、2月5日から7日にシーズン2度目、来年最初のオフィシャルテストを実施する。
RESULTS