プレミアクラスに参戦する11チームは、タイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットでオフィシャルテスト2日目、最終日を実施。気温35度、路面温度が52度まで上昇したドライコンディションの中、マルク・マルケスが総合1番手に進出した。
ドゥカティ
初日に64ヶ月前の2019年11月にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催されたオフィシャルテスト2日目以来となる1番手に進出したマルク・マルケスは、午前の28ラップ目に昨年10月の第18戦タイGP公式予選2でチーメイトが樹立したオールタイムラップレコード(1分28秒700)に接近する1分28秒855の1番時計を刻んで1番手を維持。
初日総合8番手だったチームメイトのフランチェスコ・バグナイアは、セッションの終盤にタイムアタックを実行して0.523秒差の総合5番手に浮上。午後にパフォーマンスが向上したことをテスト終了後に説明し、ライブプログラム『アフター・ザ・フラッグ』のインタビューに応えたドゥカティ・レノボ・チームのチームマネージャー、ダビデ・タルドッツィはフランチェスコ・バグナイアとマルク・マルケスが2025年と2026年に使用するエンジンについて、開幕戦の際に2024年型を登録することを明かし、2024年型のシャーシとエアロパッケージも継続使用する可能性を示唆。
2024年シーズンに全20戦で19勝を挙げた2024年型を駆ける初日総合2番手のアレックス・マルケスは0.179秒差の総合2番手を維持。初日総合3番手のフランコ・モルビデリは0.599秒差の総合7番手。1週間前にマレーシアのペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットから始まった一連のテストで安定したパフォーマンスを披露した。
アプリリア
初日総合4番手のマルコ・ベツェッキは、セッション最後のランで0.205秒差の総合3番時計を刻み、昨年11月から始まった3度のオフィシャルテストで最多の420ラップを周回。前回のオフィシャルテストで左手を骨折したラウール・フェルナンデェスは、まだ万全な状態ではないが、2日間で131ラップを周回して0.877秒差の総合13番手。
KTM
初日総合5番手のペドロ・アコスタは0.278秒差の総合4番手。初日総合9番手のブラッド・ビンダーは0.877秒差の総合12番手。
初日総合18番手だったマーベリック・ビニャーレスは0.751秒差の総合9番手。計6日間のオフィシャルテストで412ラップを周回し、KTM機への乗り換え、理解度が向上していることを示すように最終日に初めてトップ10入りすれば、初日総合16番手だったエネア・バスティアニーニは0.982秒差の総合15番手。
ホンダ
初日総合11番手のジョアン・ミルは0.544秒差の6番手。前回のテストに続き、ホンダ機の競争力が向上し、上位陣に接近していることを証明すれば、初日総合6番手のルカ・マリーニは0.928秒差の総合14番手。初日総合7番手のヨハン・ザルコは1.027秒差の総合16番手。
ヤマハ
初日総合13番手のファビオ・クアルタラロは0.731秒差の総合8番手。6日間のオフィシャルテストと2日間のシェイクダウンテストを合わせ、493ラップを周回すれば、初日総合10番手のジャック・ミラーは0.762秒差の総合10番手。初日総合12番手のアレックス・リンスは1.207秒差の総合17番手。初日総合17番手のミゲール・オリベイラは1.234秒差の総合19番手。
ルーキー
初日総合15番手の小椋藍は、午前のセッションで1分29秒台を5回記録。午後最後のランでも1分29秒台を刻み、トップタイムから0.781秒差、総合3番手マルコ・ベツェッキから0.576秒差の総合11番手に進出。6日間のオフィシャルテストで最多420ラップ、3日間のシェイクダウンテストで最多167ラップを周回し、デビュー前に587ラップを走行した。
初日総合14番手のフェルミン・アルデグエルは1.230秒差の総合18番手。初日総合20番手のソムキアット・チャントラは1.610秒差の総合20番手。
シミュレーション
11時過ぎからマーベリック・ビニャーレスとアレックス・リンスが連続12ラップと9ラップのロングランを実行。
決勝レース(周回数26ラップ)とティソ・スプリント(周回数13ラップ)がスタートする15時に合わすように、ブラッド・ビンダーが連続24ラップ、マルク・マルケスとアレックス・マルケスは連続23ラップ、ヨハン・ザルコとソムキアット・チャントラは連続20ラップ、フランコ・モルビデリは連続17ラップを周回。
マルコ・ベツェッキ、ジャック・ミラー、ジョアン・ミル、ルカ・マリーニ、フェルミン・アルデグエルは連続13ラップのスプリントシミュレーションに取り組み、ファビオ・クアルタラロは連続12ラップ。
16時過ぎからはペドロ・アコスタが連続23ラップにトライしてプレシーズンのテストを締め括った。
開幕戦タイGP
プレミアクラスの11チームは一旦解散。2月28日から3月2日に当地で開催されるシーズンのオープニング、開幕戦タイGPに参戦するため、14日後の2月27日に再集結する。
RESULTS