ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・バグナイアは、第2戦アルゼンチンGPのティソ・スプリントで3位。決勝レースは2列目4番グリッドから5.536秒差の4位。週末に20ポイントを加算させ、総合3位を維持したが、マルク・マルケスとのギャップが16ポイント差に広がった。
「自分自身にもっと期待していたけど、スタートからペースを掴むのが難しかった。前半はコンマ1秒ほど遅かったから、前の2人ほど速くなかったのは事実。ヨハン・ザルコとフランコ・モルビデリとのバトルで少しタイムを失ってしまったけど、4位以上は難しかったと思う。」
「フランキーに追いつくために、あらゆることを試したが、彼に匹敵するスピードがなかった。彼はあちこちで滑っていたけど、コーナーの立ち上がりでかなり加速していた。彼はソフトタイヤで良い仕事をし、上手く走っていた。これ以上言うことはない。」
「4位は自分のポジションではない。3位も。快適さ、理想的なリズム、フィーリングを取り戻すための仕事が必要。これは長い時間がかかる作業であり、そのことを覚悟している。モチベーションや冷静さを失うことなく、仕事を続ける。」
歯車が狂ったのは?
「マレーシアのテストではとても快適で、何も問題はなく、1ラップのアタックは良かった。中古タイヤを履いて安定した速い周回を重ねることができたけど、タイのテストで何かが変わってしまった。」
解決策
「今は少しずつゆっくりと軌道に戻っている。週末に一歩前進したのは事実だけど、リアタイヤのコントロールなど、まだ何かが足りない。バイクが昨年型と似ていることを考えると、これは奇妙なこと。次戦から『GP24』に戻すかもしれない。今のところ、フィーリングが奇妙だから。仕事を続ける必要があるけど、この問題を解決しなければいけない。」
自身の仕事に集中
「マルク・マルケスは僕が期待していた通りの走りを見せている。レベルは高い。彼が望んでいたなら、今日は4~5秒差で勝っていただろう。アレックス・マルケスは好調だ。しかし、今は自分自身に集中しなければいけない。僕のレベルは4位や3位ではなく、勝利を目指して戦うことだと分かっている。そのことをハッキリと理解しておく必要がある。」
昨シーズンとの比較
「最悪の状況ではない。昨年の前半戦の方が酷かった。違いは、今シーズンはより安定した対戦相手がいるということ。マルク・マルケスはミスを犯さない。31ポイントを挽回するには長い道のりであり、次はオースティンだということを忘れてはいけない。彼は非常に強いから、できるだけ早く修正して、全てのポイントを挽回できるようにトライしなければいけない。」
ポイントリーダーのマルク・マルケスから31ポイント差、総合2位のアレックス・マルケスから15ポイント差のフランチェスコ・バグナイアは、2週間後に中量級のタイトルを獲得した2018年に優勝、プレミアクラス3年目の2021年に3位、1年前に4番グリッドから8位と5位だったサーキット・オブ・ジ・アメリカズを訪れる。