2006年:ケンタッキー・キッド対テキサス・トルネード
2004年から安全面を考慮したトラックの大規模な改修工事が進み、それまでのチャンピオンシップで最長だった全長距離は、前半部分の大幅な変更により、6027メートルから5997メートル、そして4555メートルまで短縮されると、2003年から参戦を開始した2人のアメリカ人ライダー、ニッキー・ヘイデンとコーリン・エドワーズが初優勝に向けて一騎打ちのバトルを繰り広げ、勝負の行方は最後のシケインに持ち込まれた。
2013年:鎖骨骨折から驚異的な復帰劇
ドゥカティに所属した2年間を経て、バレンティーノ・ロッシが2010年10月の第15戦マレーシアGP以来となる優勝に向けて6ラップ目からレースをリードした中、初日午後に転倒した際に鎖骨を骨折したホルヘ・ロレンソが緊急帰国、緊急手術、そしてメディカルチェックで出走の許可を得て、初日午前のタイムで4列目12番グリッドからスタート。転倒から48時間後、渾身の走りで26ラップを完走した。
2015年:シケインの激突
デビューシーズンから3年連続のタイトル連覇を目指すマルク・マルケス対2009年以来6年ぶりのタイトル奪回を狙うバレンティーノ・ロッシが第3戦アルゼンチンGPに続き、シーズン2度目の対決となり、新旧王者によるガチンコバトルの結末は最終ラップ、そして最後のシケインにもつれこんだ。
2016年:歓喜の儀式”シューイ”
コロンビア出身のヨニー・エルナンデェスが初めてトップを快走した後、雨脚が激しくなり、視界不良となったことから赤旗が提示され、12ラップによるリスタートとなると、転倒が続出。困難なウェットコンディションの中、軽量級から飛び級で最高峰クラスに昇格し、25戦目となったジャック・ミラーが快走。
2016年:歴史を刻んだ名勝負
序盤からグループによる優勝表彰台争いが展開され、インテンスなバトルにより、目まぐるしくポジションが入れ替わり、チャンピオンシップ史上、世界中のファンが選出したレースは、まさに地球上で最もエキサイティングなスポーツであることを証明。