第10戦オランダGPの決勝レース(周回数26ラップ)は、6月29日現地時間14時00分からTT・サーキット・アッセンで行われ、4番グリッドのマルク・マルケスが1ラップ目3番手、2ラップ目2番手、5ラップ目1番手に浮上。当地で2018年以来7年ぶりの優勝に向けて一貫した周回を刻んで、ポジションを維持し、第8戦アラゴンGPから3戦連続6度目の優勝。
第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPから第17戦オーストラリアGPまで5連勝を挙げた2019年以来6年ぶりに3連勝を達成。同時に、プレミアクラスで68勝目を挙げ、チャンピオンシップのレジェンド、ジャコモ・アゴスチーニが1976年8月の最終戦西ドイツGPで記録したランキング2位の優勝数に並んだ。
21ヶ月ぶりのダブルポディウム
気温24度、路面温度41度のドライコンディションの中、5番グリッドのマルコ・ベツェッキは2ラップ目3番手、8ラップ目2番手に浮上してマルク・マルケスを追走して0.635秒差の2位。今季初優勝を挙げた第7戦イギリスGPに続き2度目の表彰台を獲得し、2023年9月の第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来となるダブルポディウムを達成。アプリリアの週末連続表彰台は2024年4月の第3戦アメリカズGP以来27戦ぶり。
今季6度目のポディウム
2番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、ホールショットを決めてレースをリード。5ラップ目、8ラップ目、9ラップ目のファイナルシケインで抜かれて4番手に後退したが、14ラップ目のファイナルシケインで3番手に再浮上してトップ2を追走。2.666秒差の3位でチェッカーフラッグを受けて今季6度目の表彰台を獲得。
ペルタミナ・エンドゥーロ・VR46・レーシング・チームの両雄が6位争いを展開。8番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは12.163秒差の6位でゴールすれば、6番グリッドのフランコ・モルビデリはファイナルシケインをショートカットしたことからロングラップペナルティが科せられて7位。
接触転倒骨折
ウォームアップ走行で1番時計を刻んだ3番グリッドのアレックス・マルケスは6ラップ目の5コーナーで他車と接触して週末2度目、今季11度目の転倒を喫して左手を骨折。スペイン・マドリード市内の病院で緊急手術を受けることになった。
7番グリッドのフェルミン・アルデグエルは、9番手走行中の6ラップ目11コーナーで今季7度目の転倒。直ぐ後ろを走っていた13番グリッドのジョアン・ミルは回避できずに週末2度目、今季13度目の転倒。2人は検査を受けるため、メディカルセンターに搬送された。
KTM4台がトップ11入り
9番グリッドのペドロ・アコスタは6.084秒差の4位。今季3度目の4位に進出すれば、10番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは10.124秒差の5位。公式予選1で他車の走行に影響を与えたことからグリッドを3つ降格するペナルティが科せられ、20番グリッドからスタートしたエネア・バスティアニーニは9位。16番グリッドのブラッド・ビンダーは11位。
11番グリッドのラウール・フェルナンデェスは20.295秒差の8位。2戦連続3度目の1桁台、3戦連続4度目のトップ10入りを果たし、15番グリッドのロレンソォ・サバドーリは16番手走行中の4ラップ目3コーナーで転倒。
70周年記念のスペシャルカラーリング
ヤマハ発動機は7月1日に創立70周年を迎えることから、ヤマハ勢はスペシャルデザインのカラーリングの出走。ポールポジションのファビオ・クアルタラロは1ラップ目5番手、2ラップ目7番手、5ラップ目8番手、6ラップ目13番手に後退して23.743秒差の10位。
17番グリッドのミゲール・オリベイラは、1ラップ目の5コーナーで他車と接触したことでアウト側に位置していた19番グリッドの小椋藍に激突。コースアウトを喫したミゲール・オリベイラは最後尾に後退し、一度ピットボックスに戻ってレースに復帰したがリタイア。小椋藍はグラベル上で転倒してリタイア。
18番グリッドのアレックス・リンスは、ミゲール・オリベイラと小椋藍に追突することを寸前で回避。7.561秒差の20番手まで後退したが24.882秒差の13位まで挽回し、14番グリッドのジャック・ミラーは14位。
タイ史上初のポイント獲得
12番グリッドのヨハン・ザルコは24.875秒差の12位。22番グリッドのソムキアット・チャントラは24ラップ目に21番グリッドのアレイシ・エスパルガロを抜いてプレミアクラスで初のポイント圏内となる15位に進出。
チャンピオンシップ
ポイントリーダーのマルク・マルケスは第8戦アラゴンGPから3戦連続の6度目のダブルウィンを達成し、総合2位アレックス・マルケスに対してアドバンテージを68ポイント差に拡大。総合3位フランチェスコ・バグナイアは126ポイント差。
第11戦ドイツGP
次戦ドイツGPは、2週間後の7月11日から13日にザクセンリンクで開催。翌週末にはアウトモトドローム・ブルノ、通称ブルノ・サーキットで第12戦チェコGPが実施される。
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