BK8・グレシーニ・レーシングのアレックス・マルケスは、第20戦マレーシアGPのティソ・スプリントで2番グリッドから1ラップ目3番手に後退したが、2ラップ目にペドロ・アコスタを抜いてから2番手を維持。優勝したフランチェスコ・バグナイアから2.259秒差の2位でチェッカーフラッグを受け、4戦ぶり13度目の表彰台を獲得。
総合3位フランチェスコ・バグナイアと総合4位マルコ・ベッツェッキに対して、102ポイント差にアドバンテージを広げたことから、明日のグランプリレースと次戦ポルトガルGP、最終戦バレンシアGPを残して自己最高位となる総合2位を獲得した。
「総合2位は最初の敗者だけど、とても嬉しい。とても幸せ。 誰も僕たちに賭けなかった中で、総合2位を獲得できたことを本当に誇りに思う。全身が震えるほどのレースだった。最後の4ラップは身体が震えて全く上手く走れなかった。上手く走れたのは1ラップ目だけだった。そこからは長く、複雑だったけど、とても嬉しい。チームとして素晴らしい仕事をしたと思う。グレシーニ・レーシングは加入した2023年から、ディーゼルスタイルの僕に、トップに近づく自信を与えてくれた。僕たちはそこにいるから、とても嬉しい。」
今シーズンに飛躍した理由は
「プレシーズンのときにも言ったけど、サテライトチームや規模が小さいチームに所属するとき、前年度のバイクに乗るとき、昨年のドゥカティ2024年型のように前進するかどうかに大きく左右される。そうなると状況は非常に複雑になるけど、今年はドゥカティの2025年型が大きな進歩を遂げなかったことは、僕たちにとって幸運だった。そのおかげで、最初から非常に高い競争力を発揮できる選択肢とツールを得ることができた。」
兄弟旋風の理由
「1年はとても長く、常に困難や浮き沈みがある。マルクがそばにいることで、疑念を抱いたり、不安になったり、物事が上手くいかない時に、落ち着きを与えてくれる。僕たちは互いに上手く補い合っている。スポーツに秘密はない。明確な目標があり、それに向かって努力し、ひたすら進み続ける。それだけ。懸命に努力し、諦めず、そして疑問が湧いた時には立ち止まて、「何が問題なんだ?」と自問自答する。自分を厳しく批判し、そして状況を好転させる。困難な状況に陥るとき、より容易に好転させる手段であり、ライダーは皆、頻繁に自己批判すべきだと思う。」
自己批判
「そういう点では2人ともすごく似ている。それが僕らをすごく結びつけていると思う。 たとえどちらかが1位になったとしても、必ずもう一方が『でも、ここはもっと良くできるけど、あそこも改善できる』と言う。そのおかげで自己批判もしやすくなる。個人的には、僕は自分に対して非常に自己批判的なライダーで、自分をあまり売り込まないから、多くの人は、ある意味、僕をあまり高く評価してくれないけど、人を騙すつもりはないから、今日は表彰台に立ったけど、上手く走れなかったから、そう言う。バイクが100%の状態ではなかったのは事実だけど、もっと上手く走れたはず。これが僕の性格。長所でもあるし、ここまで来られた理由でもあると思う。」