ヤマハ発動機は、9月4日に2025年末までの契約を結ぶジャック・ミラーとの間で契約を更新したと発表。今季所属するセカンドファクトリーチーム、プリマ・プラマック・ヤマハから継続参戦することが決まり、6月11日にトプラック・ラズガットリオグルの起用を発表していたことから、2026年のチーム体制が決定。
同時にプリマ・プラマック・ヤマハで起用していたミゲール・オリベイラがシーズン終了後にチームから離れることも発表した。
ジャック・ミラー
「ヤマハとプリマ・プラマック・ヤマハに残留できることを本当に嬉しく思い、興奮している。今年はプラマック・レーシングへの素晴らしい復帰を果たすことができた。ヤマハと共にバイクの開発に尽力し、他メーカーとの差を縮めていくことを楽しみにしている。最高の瞬間はまだこれからだと信じている。何よりも、このプロジェクトへの貢献を継続的に信頼してくださったヤマハ、プラマック・レーシング、そして2人のパオロ、パオロ・パヴェジオとパオロ・カンピノティに感謝したい。」
パオロ・パヴェジオ(ヤマハモーターレーシング/マネージングディレクター)
「ジャック・ミラーがプリマ・プラマック・ヤマハと共に旅を続けるということを発表で嬉しく思います。彼のエネルギー、豊富な経験、そして様々なマシンへの適応力は、チームにとってかけがえのない存在になり、我々のプロジェクトにも直ぐに適応してくれました。急速な進化と革新が目覚ましいシーズンにおいて、彼のポジティブさ、積極的な姿勢、そして常にチームを鼓舞する存在感は、ヤマハとプラマックの原動力となってきました。ヤマハで1年間経験を積んだことで、これらの能力は2026年シーズンを見据える上で、大きな資産となるでしょう。」
「同時に、この発表はミゲール・オリベイラのチーム退団を意味するため、複雑な感情を伴っています。残念ながら、アルゼンチンで負った怪我によりシーズンに影響を受けましたが、バイクに復帰する強い意志、プロジェクトへの献身、そしてプロ意識は模範的なものでした。我々は残りのレースを共に戦うことを楽しみにしており、残りのシーズンを通して彼を全面的にサポートし続けます。」
パオロ・カンピノティ(プリマ・プラマック・ヤマハ/チームプリンシパル)
「私がジャック・ミラーに深い愛情を抱いていることは周知の事実です。彼はプラマック・レーシングでキャリアの重要な段階を経験し、今シーズンの復帰をチーム全員が心から歓迎しました。人間的な側面を越えて、彼の貢献は『YZR-M1』の開発を支える上で極めて重要でした。彼がヤマハのオフィシャルライダーとして正式に決定したことは、重要かつ貴重です。」
「チームマネジメントには時に難しい決断が求められます。この点において、ミゲール・オリベイラがこの数ヶ月間示してくれた献身的な姿勢とプロ意識、そしてチームへのスムーズな適応力に感謝します。彼をチームに迎え入れ、素晴らしいプロフェッショナルであるだけでなく、素晴らしい人間性であることも発見できたのは喜ばしいことでした。」