オフィシャルウェブのシリーズ企画『In conversation with...（イン・カンバセーション・ウィズ...）』は、プレミアクラス参戦６年目、ＫＴＭのファクトリーチーム所属６年目のブラッド・ビンダーを招待。
参戦２年目と３年目に総合６位、４年目に総合４位、５年目に総合５位に進出したが、６年目の２０２５年シーズンは最高位が第５戦スペインＧＰの６位。第１８戦インドネシアＧＰが終了した時点で総合１１位に後退したシーズンを評価した。
「今シーズンを評価すると、１０点満点中３点。本当にチャレンジ。僕にとって本当に厳しい１年だった。」
評価３点の理由
「確かに、期待していたよりもアップダウンが激しかった。もう少し一貫性を保って、あらゆる面でパフォーマンスをもう少しフラットにすれば、良い改善になると思う。確かに、今の最大の弱点はスピード不足。」
「２シーズン前までとは全く違う。僕にとって、以前は表彰台を獲得するのはそれほど難しくなかった。いつもレースが上手くいっていたし、計画通りに進んでいた。ところが最近は、全てを上手くまとめるのがずっと難しくなっていると感じる。疑いなく、僕にとってもＫＴＭにとっても厳しい時期なので、一緒にスピードを取り戻す必要がある。」
「１つハッキリしているのは、『MotoGP™』には即効性のある解決策がないということ。小さな改善点を１つ１つ解決していくことで、初めてパフォーマンスの飛躍を実感できる。だからこそ、僕たちは毎週末、それを目指して取り組んでいて、ファクトリーのスタッフ全員も、そこに集中している。僕はトラックでベストを尽くすようにしているし、何かが上手く噛み合えば、きっと上手くいくと確信している。」
「ＫＴＭの素晴らしいところは、いつも家族のような雰囲気があること。ものごとが上手くいっている時は最高だけど、上手くいかない時は、まず彼らが真っ先に立ち上がり、状況を改善しようと尽力してくれるんだ。」
ペドロ・アコスタ
「彼は本当にクールな男。グレートなライダー。本当に良い仕事をしている。新しい、フレッシュなアプローチをもたらしてくれると思う。僕は２０２０年から参戦しているので、もう数シーズンになるけど、彼はどんな状況でも最高のパフォーマンスを発揮できる素晴らしい能力を持っている。それは僕が目指すべきものであり、チームメイトであることが本当に良い。」
ターゲット
「今の目標は２０２６年にできる限り強くなることを目指す。様々なアイテムが準備されている。ＫＴＭは非常に懸命に取り組んでおり、２０２６年シーズンに向けて良い一歩を踏み出せると確信している。」
「ＫＴＭは僕のファミリーであり、ホームでもある。そこで走るのが好き。特に規則とバイクが変わるって行く中で、新しいチャレンジは常に楽しいものになると思う。メーカーにとっては、再出発のような意味を持つと思う。」
シーズンを評価したブラッド・ビンダーは、１年前に転倒と７位だったフィリップアイランド・サーキットで昨年９月の第１３戦サンマリノ＆リビエラ・ディ・リミニＧＰ以来今季初のトップ５入り、２０２４年３月の開幕戦カタールＧＰ以来となる表彰台を追求する。