2010:初戴冠への軌跡
参戦3年目のホルヘ・ロレンソは、タイトル争いの最大のライバル、ダニエル・ペドロサが1週間前の前戦日本GPフリープラクティス1で左鎖骨を骨折したことから、残り4戦100ポイントのタイトル争いの中、6ポイントを加算して、69ポイント差から75ポイント差にアドバンテージを広げれば、初タイトル獲得となるところ、ポールポジションからレースをスタート。
2015:セパンクラッシュ
フィリップアイランド・サーキットで歴史を刻んだスペクタクルなレースが繰り広げられた後、開催前日のプレスカンファレンスで、2009年以来となるタイトル奪回を目指すポイントリーダーのバレンティーノ・ロッシが優勝を挙げたマルク・マルケスに対して放った発言が口火を切ると、両雄が序盤から熾烈なバトルを展開。
2016:史上最多9人目の勝者誕生
第15戦日本GPでマルク・マルケスがタイトル奪回に成功したことから最大の関心事項は、ホルヘ・ロレンソ、マルク・マルケス、バレンティーノ・ロッシ、ジャック・ミラー、アンドレア・イアンノーネ、カル・クラッチロー、マーベリック・ビニャーレス、ダニエル・ペドロサに続く次の勝者。史上最多となる年間9人目の勝者が誕生するかどうか、期待を集めたアンドレア・ドビツィオーソからポールポジションからレースを迎える。
2022:年間3度目のガチンコ対決
前戦オーストラリアGPでファビオ・クアルタラロを追い越し、ポイントリーダーに飛び出し、タイトル獲得に向けて加速したいフランチェスコ・バグナイアの前に立ちはだかったのは、ドゥカティのサテライトチームに所属する2人。ポールポジションのホルヘ・マルティンが独走態勢に入ったところで転倒を喫したが、第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP、第15戦アラゴンGPを再現するようにエネア・バスティアニーニとのガチンコ対決を展開。