ドゥカティ・レノボ・チームからマルク・マルケスの負傷代役として招集されたスーパーバイク世界選手権に参戦するニコロ・ブレガは、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでのプライベートテストを経て、第21戦ポルトガルGPへの参戦を開始。
軽量級に49戦、中量級に50戦参戦したことから、今週末がキャリア通算100戦目となり、チャンピオンマシンに乗り込んだ最初のセッション、フリープラクティス1は2度のランで最多21ラップを周回して0.928秒差の14番手。プラクティスは24ラップを周回して1.012秒差の17番手だった。
「トップとのタイム差に着目すれば、悪くないけど、唯一の目標は経験を積み、転倒せず、スーパーバイクとは大きく異なる、あらゆることを理解するために周回を重ねることだった。何か1つが非常に重要というわけではなく、むしろ、多くのことが組み合わさって、非常に重要となる。」
「主な問題は、考えすぎてしまうこと。 例えば、デバイスを作動させるときやブレーキングをかけるときに考えすぎてしまう。」
「ブレーキをかけると、フロントタイヤがロックしてしまう。スーパーバイクでは、ブレーキング時にもっとアグレッシブになれるので、ライディングスタイルを調整する必要があるけど、これら全てを1日でこなすのは難しい。身体的にはもっと問題が出るだろうと思っていた。確かに身体的には少しきついけど、ピットボックスにも何度も立ち寄ったから、レースでどうなるか見てみよう。しかし、スーパーバイクの身体的な準備は『Moto2™』よりも厳しいのも事実。」
「様々なタイプのタイヤを試した。チームの雰囲気はスーパーバイクと非常に似ています。というのも、僕もファクトリーチームに所属しているから。ただ、スーパーバイクでは僕が戻って来ると、5人のエンジニアが耳を傾けてくれるという違いがある。」
プラクティスで2番手に進出したフランチェスコ・バグナイアはチームメイトの印象について、「正直なところ、感銘を受けた。素晴らしいデビュー。ピレリでシーズンを過ごした後だけど、素早く適応した。ヘレスでテストをしたけど、理想的とは言えないコンディションの中で30ラップしか走らなかったから。チャンピオンシップで最もチャレンジングなトラックの1つであるポルティマオに、ミシュランのタイヤ、ヘレスで経験したものとは違うタイプのグリップで走り、僅か1秒遅れを記録。非常に良いこと」と称賛した。