地球上で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、2月27日から3月1日にタイ東北部のブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットで、昨年に続き、史上最多全22戦のシーズンスタートとなる開幕戦タイGPで幕が開ける。
プレミアクラスは、昨年11月18日に続き、2月3日から5日にプレシーズン2度目、今年最初のオフィシャルテストをマレーシアのペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで実施。プレシーズン3度目、最後のオフィシャルテストが2月21日から22日に開幕戦の舞台で開催され、前回のテストを欠場したホルヘ・マルティン、1日目に負傷したファビオ・クアルタラロが復帰予定。第2戦ブラジルGPでの復帰を目指すフェルミン・アルデグエルを除く、21名のフルエントリーライダーたちが初戦に向けて最後の準備に取り組み、シーズンに使用するパッケージを決定する。
現世界王者を軸とした展開
チャンピオンシップの中心的存在であり、タイトル獲得の最右翼でもあるのは、昨年9月の第17戦日本GPで2019年以来6年ぶり史上3人目となる7度目のタイトルを獲得、オールクラスで史上6人目となる通算9度目のチャンピオンに輝いたマルク・マルケス。
昨年10月の第18戦インドネシアGPで右肩を負傷したが、今年最初のオフィシャルテストで121日ぶりにドゥカティ機を騎乗し、3日間で7.25レースに相当する145ラップを周回。さらにフィジカルコンディションを向上させ、ポールポジションからティソ・スプリントとグランプリレースで連続優勝を挙げた昨年の再現ができるか、ジャコモ・アゴスチーニ以来史上2人目となる8度目のタイトルを獲得に向けて好発進が切れるかがシーズンスタートの注目点であり、当然、現王者を軸にチャンピオンシップ、タイトル争いが展開されることから、まさに、マルク・マルケスは倒すべきライダーの1人。
5+9人のワールドチャンピオン
昨年に続き、史上最多となる5人の世界王者、マルク・マルケス、ホルヘ・マルティン、フランチェスコ・バグナイア、ファビオ・クアルタラロ、ジョアン・ミルがグリッドに並び、彼らの走行は常に注目が集め、総合2位アレックス・マルケス、総合3位マルコ・ベッツェッキ、総合4位ペドロ・アコスタを加え、視線を集める対象となる。
さらに中量級と軽量級を制したヨハン・ザルコ、フランコ・モルビデリ、エネア・バスティアニーニ、小椋藍、ディオゴ・モレイラ、マーベリック・ビニャーレス、ブラッド・ビンダーら錚々たる顔ぶれが揃う。
新参者の挑戦
大型ルーキーと呼ぶには、年齢的に少し的が外れているかもしれないが、特殊な存在感を放つのはスーパーバイク世界選手権を3度制覇したトプラク・ラズガトリオグル。スーパーバイクチャンピオンとして、初のトルコ人ライダーとして、ヤマハのセカンドファクトリーチーム、プリマ・プラマック・ヤマハから参戦を始め、2018年と2029年に走行経験があるチャーン・インターナショナル・サーキットでデビューすれば、中量級王者ディオゴ・モレイラがホンダのサテライトチーム、プロホンダ・LCRから昇格。ブラジル人としては、2007年まで参戦したアレックス・バロス以来19年ぶりに参戦。シーズンを通じて、2人の新人がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか関心が寄せられる。
さらに、2004年以来22年ぶりにブラジルGPが開催されることから、ディオゴ・モレイラはチャンピオンとして凱旋。舞台となるゴイアニア・インターナショナル・レーストラック・アイルトン・セナでの開催は1989年以来37年ぶり。
5人が初優勝を狙う
22人のフルエントリーライダーたちのうち、優勝ランキング2位の73勝を誇るマルク・マルケスをはじめ、17人がプレミアクラスで優勝経験があり、昨シーズンはアレックス・マルケス、フェルミン・アルデグエル、ラウール・フェルナンデェスが初優勝を挙げたことから、ルカ・マリーニ、ペドロ・アコスタ、小椋藍、トプラク・ラズガトリオグル、ディオゴ・モレイラが初優勝を追求。特に総合4位に進出したペドロ・アコスタに熱い視線が注がれる。
ジャパニーズファクトリーの逆襲
2020年から7年連続してコンストラクター部門を連覇したドゥカティに挑むのは、過去最高位に進出したアプリリアとKTM、そして、最多タイトルを誇り、コンセッションシステムでランク『C』に昇格したホンダ。今年最初のオフィシャルテストでは戦闘力が高まっていることを証明。ライダー部門とチーム部門で上位を占めていたドゥカティ勢の一角を崩すことができるか、タイトル争いに挑戦できるかに注目。
そして、『V4』プロジェクトを始動させたヤマハ。ランク『D』の優遇措置を利用して、シェイクダウンテストに参加し、成功への基盤を築き始めていることから注目の的となる。
ラストダンス
2027年に新たな技術規則が導入され、技術的な制限が設けられることから、2026年は移行期となり、例年以上の接戦が予想される。
同時に大多数のフルエントリーライダーたちは2026年末に現行の契約が終了することから、ライダー市場が例年以上に活発となり、ファクトリー、チーム、ライダーの動向に関心が高まる。