レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングのペドロ・アコスタは、プレミアクラス3年目のスタートとなった開幕戦タイGPのティソ・スプリントで初優勝を挙げ、グランプリレースは6番グリッドから3ラップ目5番手、4ラップ目4番手、9ラップ目3番手、23ラップ目2番手に浮上して5.543秒差の2位。
週末に32ポイントを稼ぎ、初めてポイントリーダーに進出。参戦10年目のKTMも初めてライダー部門とチーム部門でランク1位に飛び出した。
「チームは素晴らしい仕事をしてくれた。昨年ポイントを稼ぐことがどれほど難しかったかを考えると、ダブルポディウムを獲得できたことは、間違いなく素晴らしいニュース。素晴らしい週末となった。」
「もっと前の位置からスタートした方が良かったと思うけど、それはできなかったから仕方がない。追い越しの数が減り、もっと前でゴールできたかもしれないけど、僕たちは良いペースを示し、非常に良い仕事をしている。チームは昨年自分が不足分を補おうとしている。それに、レースへのアプローチも変えている。昨年はトラックに出て3ラップは速く走って、あとはとにかく生き残るだけという感じだったから。今は、より長く生き残れるようになったようだ。」
「ラウール・フェルナンデェスを追い越して、マルコ・ベッツェッキに追い越せるかどうかを試したものの、少しパンチ力が足りなかったけど、燃料もあまり残っていなかったこともあり、リスクを冒す余力はなかった。もっと早く、ホルヘ・マルティンを追い越していたら、チャンスがあったかもしれないけど、マルコ・ベッツェッキは週末を通じて非常に安定していた。
「もしかしたら、もっとできたかもしれないけど、何とも言えない。マルコ・ベッツェッキは良いスタートを切っている。彼もアプリリア勢も、ものすごく速い。タイヤをしっかり温存している。このレースにトライする1日だったと思う。実際のところ、ガレージでは苦戦することを覚悟していて、もう少し悪い結果、トップ5を想定していたけど、昨年僕に欠けていた冷静さを保ちながら、僕たちは良い仕事をしている。」
レースマネジメント
「確かにラウール・フェルナンデェスに追いついた時は、苦しい状況に陥ったけど、相手はもっと苦しい状況だったから、追い越しは時間の問題だった。昨年は散々だったタイヤマネジメントが今年はかなり良くなったことが嬉しい。ガレージ内のマネジメントも全体的に良くなり、作業の時間が短縮された。セッション中もガレージ内で過ごす時間が以前ほど長くない。こういう小さなことも嬉しい。」
KTM機競争力向上
「昨年はここでトップ10に入ることでさえ大変だったのを覚えている。KTMは昨年よりも少しでも良いバイクを提供するために、あらゆる努力をしてくれた。昨年のオーストラリアでは非常に複雑だった。スライドが激しく、完走すら難しいのではないかと危惧していた。それ以来、 彼らは適正な分野の改善に取り組んでくれ、確かに、まだ幾つかの課題あるのは事実だけど、素晴らしい仕事をしている。非常に集中していて、自分の立ち位置さえ把握している。これは昨年僕が欠けていたものだった。 昨年よりも落ち着いている。」
ライダーとしての進化
「以前は全てが自然に進んでいた。バイクに乗って、速く走って、それだけだった。今は自分が改善するために何をすべきか分かっている。僕たちはその点に力を入れ、たとえそれが本来のスタイルではないとしても、少しずつ微調整し、妥協点を見つけている。自分のスタイルでは、おそらくそれほど遠くまで行けなかっただろう。」
チームワーク
「KTM冬の間素晴らしい仕事をした。クルーチーフのポール・トレバサンは冬の間ずっとビデオ通話で何度も冷静さを保ち、あまり考えすぎないようにと励ましてくれた。昨年は期待が大きすぎて、それがプラスに働かなかったのかもしれない。それに、人生で起こる出来事は、人生がどのように進んでいるのかをより意識させてくれた。今日も理想的とは言えないウォームアップ走行の後、『よし、みんな、夢見ていたレースとは違うかもしれないけど、トップ5でフィニッシュしなければいけない。それが目標だ』と言った。昨年と比べてミスが少なく、良く走れている。だからこそ、この調子を維持しよう。」
グランプリレース初優勝の期待
「まずはブラジルへ行き、バイクが同じようなパフォーマンスを発揮できるかどうかを確認することから始める。これから、複雑な週末を迎え、ミスを犯す週末もあるだろう。落ち着いて、仕事を続けなければいけない。もし優勝の機会が訪れる運命があるなら、そうなるだろう。」
ワールドスタンディングリーダー
「1日以上チャンピオンシップのリードを楽しもう。最高。この状態が長く続くことを願うけど、状況が厳しくなった時のために備えておく必要がある。」
世界中のファンが投票で選ぶ『Rider of the Race(ライダー・オブ・ザ・レース)』にも初めて選出されたペドロ・アコスタは、次戦ブラジルGPにポイントリーダーとして乗り込む。