アプリリア・レーシングのホルヘ・マルティンは、第5戦フランスGPのグランプリレースで3列目7番グリッドから1ラップ目7番手を維持。3ラップ目に小椋藍、7ラップ目にファビオ・クアルタラロ、9ラップ目ファビオ・ディ・ジャンアントニオを抜いて4番手に浮上。
16ラップ目に2番手を走っていたフランチェスコ・バグナイアが転倒。18ラップ目にペドロ・アコスタ、25ラップ目にトップを走っていたマルコ・ベッツェッキを追い越して1番手し、開催地ルマンで2024年以来2年ぶりに誰よりも早くチェッカーフラッグを受け、2024年10月の第15戦インドネシアGP以来588日ぶりに優勝を挙げた。
「チャンピオンになった頃よりも良い。調子が良いと感じる。アプリリアは僕に必要なものを与えてくれている。今日は自信という点では、かなり厳しいレースだったかもしれません。他車の後ろにいるときは、コーナリングが本当に難しく、バイクの性能を最大限に引き出すのが本当に大変だったけど、最終的には、少しずつ追い越して行き、マルコに追いついたときには、もう勝負するしかなかった。僕の方が少しだけ優位だった。」
勝利への自信
「最後まで自信と希望を持ち続け、『7位より6位の方が良い』、『5位は6位より良い』と諦めずに、そう考え続け、少しずつ順位を上げていった。どの順位にも満足しなかったからこそ、最後まで戦い続けることができた。 」
ウイニングオーバーテイク
「マルコに対する追い越しは最高だったと思う。彼は僕が来るのを察知していたから。確かに、あのコーナーでは2速ではなく1速に入れなければいけなかった。そうしないとオーバーランしてしまうから。だけど、方向転換の際に1速に入れて良い加速ができ、少し余裕ができたけど、引き離されるどうかは分からなかった。トライしてみて、コンマ4~5秒ほど掴むことができたから、落ち着くことができた。」
1ポイント差
「考えたこともなかった。ずっと信じてはいたけど、再びこの状況に身を置くことになるとは想像もしていなかった。大切なのは、フィーリングを向上させるために努力し続けること。今日は最高のフィーリングを持っていたわけではなかったけど、それでもやり遂げられるという自信があった。」
「これからは、そのフィーリングをさらに向上させ、もっと快適に乗れるように努力を続けなければいけない。次戦の後には重要なテストが控えている。僕たちは正しい方向に進んでいる。この調子を維持していかなければいけない。」
ここに至るまでのモチベーション
「落ち込んでいる時は、もう一度バイクに乗ることを考える。もう一度勝つことなんて考えない。ただ、バイクにもう一度乗ることだけを考える。自分に自信を持つようになった。肋骨14本を骨折して入院した後、バイクに乗って、表彰台に立つことで、『できる』という自信が高まるけど、勝つというのは、また別の話。それは自分を信じることの積み重ね。仕事もプライベートも、精神面でも、今が最高の状態だと思う。それが結果にも表れていると思う。結局のところ、全てが合わさった結果。」
成長の過程
「これまでの人生で起こった全てのことに感謝したい。それらのおかげで、今の僕があるから。全てが積み重なって今の僕がある。決して悪い境遇ではなかったけど、バイクに乗るのを諦めようかと真剣に考えた。」
「2025年は本当に酷い年だった。新しいバイクに慣れる必要があった。そこで立ち止まって、『これはドゥカティではなく、アプリリアだ。このバイクをどう乗りこなせばいいんだ?』と考えることができた。その心構えでテストに臨んだ。それからは、『これだ!』と決意し、ブレーキのかけ方、加速の仕方、コーナリングの仕方を変えていった。」
「怪我のおかげもあると思う。怪我があったからこそ、今の僕がある。怪我を乗り越えられたことに感謝したい。途中で挫折していたかもしれないのに、こうしてレースで勝利を収めることができたから。」
アプリリア機で初優勝、プレミアクラスで21勝目、キャリア通算42勝目を挙げ、2024年5月の第5戦フランスGP以来2年ぶりにダブルウィンを達成したホルヘ・マルティンは週末に37ポイントを稼ぎ、ポイントリーダーとのギャップを1ポイント差に接近。来週末は3年前に5位と3位、2年前に4位と2位を獲得したバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでチームメイトのマルコ・ベッツェッキに挑戦する。