プレミアクラスは、5月18日に第6戦カタルーニャGPが開催されたバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでシーズン5度目のオフィシャルテストを実施。ポールポジションを獲得したペドロ・アコスタが28ラップを周回してトップタイムをマークした。
第6戦カタルーニャGPを欠場したマルク・マルケス、グランプリレースで負傷して近郊の病院に入院したアレックス・マルケスとヨハン・ザルコ、転倒した際に左手を負傷したグランプリレース勝者ファビオ・ディ・ジャンアントニオが欠場。
今季2度目のワイルドカードを果たしたヤマハのテストライダー、アウグスト・フェルナンデェスが18人のフルエントリーライダーたちに合流。
アプリリア
気温19度、路面温度23度のドライコンディションの中、10時00分にトラックがオープンすると、3週間前にヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで開催された前回のオフィシャルテストに続き、ポイントリーダーのマルコ・ベッツェッキが先陣を切って走行を開始。40ラップを周回すれば、週末に5度の転倒を喫したホルヘ・マルティンはチームメイトがヘレスで試した、周囲を驚かせたエアロパーツとトラックハウス・チームが2月に使用した旧型のリアエアロをテストしていたが、16ラップ目の左7コーナーで転倒。左肘と右脚を痛めたことから、メディカルセンターで受けた最初の診断で骨折は確認されなかったが、精密検査を受けるためにバルセロナ市内の大学病院に搬送された。
チーム部門で総合3位に進出するトラックハウス・チームは、アプリリアから届いた新しいパーツとセッティングを中心としたテストプログラムに着手。小椋藍は新しいフレームを試しながら38ラップを周回すると、グランプリレースの7ラップ目に刻んだファステストラップ(1分39秒936)、公式予選1の8番時計(1分39秒212)を非公式ながら上回る1分39秒061を記録。好感触を得て、チームメイトのラウール・フェルナンデェスに次ぐ6番手。
ドゥカティ
マルク・マルケス、アレックス・マルケス、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ不在の中、昨年10月の第17戦日本GP以来となる今季初表彰台を獲得したペッコ・バグナイアは既に投入した新型スイングアームを再検証。転倒の影響で首と手首に痛みを抱えていることから23ラップの周回数にとどまって、テストを終了。来週末のホームグランプリに向けて理学療法に専念する。
ディズニーとコラボを結成し、公開直前の映画スターウォーズ『マンダロリアン・アンド・グローグー』の主役グローグーを描いたスペシャルヘルメットをかぶって、今季初表彰台を獲得したフェルミン・アルデグエルは、今年1月に左脚大腿骨を骨折したことで2月のオフィシャルテストを欠場したことから、走り込み不足とバイクの調整を目的に走行を始めると、コーナリングとリアグリップという弱点を克服する良い手段が見つかった。
KTM
週末はペドロ・アコスタの速さと技術的な問題に注目が集まったが、エネア・バスティアニーニとブラッド・ビンダーはパフォーマンスが向上。複数のアイテムの再検証に取り組むと、エネア・バスティアニーニは3番手に進出。
そして、ホームグランプリで左肩の手術から復帰したマーベリック・ビニャーレスは40ラップを周回して4番手に進出。4日間の走行で肩に問題が生じなかったことが一番の収穫だった。
ホンダ
タイヤプレッシャー違反により今季初表彰台を逃したジョアン・ミルは小型化された新型エキゾーストと改良型スイングアームを装着。ルカ・マリーニは新型サイドフェアリングを検証。ヨハン・ザルコ不在の中でテストプログラムに取り組めば、ディオゴ・モレイラは41ラップを周回し、公式予選1の10番時計(1分39秒324)を非公式ながら更新。
ヤマハ
第5戦フランスGPと第6戦カタルーニャGPで『V4』プロジェクトのベストリザルトを獲得したファビオ・クアルタラロはジャック・ミラーと共に新型フロントウィングを装着。フィーリングと安定性の向上を目的に電子制御の調整を進めながら30ラップを周回して2番手に進出すれば、アレックス・リンスはシャーシのテストに取り組み、トプラク・ラズガトリオグルはコーナリングとリアグリップの改善を目指して最多45ラップを走り込み、バイクの理解度を高めた。
13時前から降り出した雨の影響を受け、計画していたテストプログラムを消化できなかったが、18人のフルエントリーライダーたちは、来週末からの2連戦、第7戦イタリアGPと第8戦ハンガリーGPに向けて準備を続ける。