世界で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、まるで絵葉書にように美しいトスカーナの丘陵地帯に位置する、世界最速のハイスピードトラック、ムジェロ・サーキットこと、アウトードロモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロで第7戦イタリアGPを開催。
1976年のグランプリ初開催から輝かしい節目となる50周年を迎え、地元のバイクメーカー、アプリリアとドゥカティを中心に壮絶なバトルが展開される。
狙うはムジェロ初優勝
ポイントリーダーのマルコ・ベッツェッキは、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで開催された前戦カタルーニャGPで今季初めて表彰台を逃したが、翌日のオフィシャルテストでは先陣を切って走行を始め、ホームグランプリを視野に40ラップを周回。
一方でホルヘ・マルティンはオフィシャルテストで週末と合わせて5度目の転倒を喫したことからメディカルセンターを経由してバルセロナ市内の大学病院に搬送されたが、精密検査の結果、シリアスな怪我がなかったことから今週末に参戦。1ポイント差から15ポイント差に広がったギャップを取り返しに行く。
前戦で表彰台獲得の機会を逃したトラックハウス・チームの両雄、小椋藍とラウール・フェルナンデェスはオフィシャルテストを利用して、アプリリアから届いた新しいパーツとセッティングを中心としたテストプログラムに取り組んで5番手と6番手に進出。
アプリリアのカルテットが1年前に5位、4年前に過去最高位3位を獲得したハイスピードトラックでドゥカティに挑戦。
覇権を維持できるか?
2度の赤旗中断後、ファビオ・ディ・ジャンアントニオは2023年11月の第19戦カタールGP以来プレミアクラス2勝目を挙げ、ドゥカティに今季2勝目をもたらすことに成功。ただし、1度の赤旗時に転倒が原因で左手を痛めたことから翌日のオフィシャルテストをキャンセルしたことから、プレミアクラス1年目の2022年に初めてポールポジションを獲得したホームグランプリの初日に回復具合を確認。
左脚大腿骨骨折が原因でシーズンスタートが出遅れたフェルミン・アルデグエルだったが昨年10月の第18戦インドネシアGP以来今季初表彰台を獲得。フランチェスコ・バグナイアは昨年10月の第17戦日本GP以来今季初表彰台を獲得。
昨年7月の第11戦ドイツGP以来17戦ぶりに表彰台を獲得したドゥカティは2022年から4年連続優勝、2023年から3年連続してトップ4を独占したホームグランプリで過去の再現を目指す。
今季ドゥカティに初優勝をもたらしたアレックス・マルケスは右鎖骨と頚椎を骨折したことから今週末からの2連戦を欠場。第5戦フランスGP後に右足と右肩を手術したマルク・マルケスは復帰する場合、開催前日にメディカルセンターでメディカルチェックを受けるが、欠場する場合には代役が起用され、今週末にモーターランド・アラゴンでスーパーバイク世界選手権の第6ラウンドが開催されることから、テストライダーのミケーレ・ピロを指名する可能性が高い。
イタリア勢に挑むKTM
前戦で高いパフォーマンスを発揮したペドロ・アコスタは、オフィシャルテストで1番手に進出。3番手のエネア・バスティアニーニと4番手のマーベリック・ビニャーレスとともに、5年前の2位が過去最高位、1年前に19.3秒差の8位だったトラックでアプリリア勢、ドゥカティ勢に挑戦する。
KTMは当地で2023年にブラッド・ビンダー、2024年にポル・エスパルガロがチャンピオンシップの史上最速度となる時速366.1キロメートルを記録。前戦のバルセロナ-カタルーニャ・サーキットではペドロ・アコスタが2年前にブラッド・ビンダーが樹立したトップスピードを大幅に更新していた。
目指すは今季初のトップ5入り
前戦で今季初表彰台を逃したが、戦闘力が向上していることを証明したホンダ勢にとって、左膝を負傷したヨハン・ザルコの欠場は痛手。靭帯損傷の手術を受ける前に、初期の外傷やその他の怪我が治癒する時間を確保するため、数週間ほど待つ必要があり、術後に回復計画が策定されることから数戦に欠場。カストロール・ホンダ・LCRは月曜日に代役を探す作業を進めていることを発表すれば、ジョアン・ミルとルカ・マリーニはオフィシャルテストを経て、5年前の12位、4年前の8位、3年前の13位、2年前に19位、1年前の11位を上回るだけでなく、今季初のトップ5を目指す。
ルマン6位→バルセロナ5位→ムジェロ?
第5戦フランスGPで6位、第6戦カタルーニャGPで5位に進出し、『V4』プロジェクトのベストリザルトを次々に更新したファビオ・クアルタラロは、オフィシャルテストでセッティングと電子制御を中心としたテストプログラムに着手して2番手に進出。5年前に優勝、1年前に14位だったハイスピードトラックで『V4』のパフォーマンスを検証すれば、レッドブル・ルーキーズ・カップの参戦で11年前の2014年に走行経験があるトラックに戻るトプラク・ラズガトリオグルはオフィシャルテストで改善されたコーナーエンター、コーナリング、リアグリップを確認する。
天気予報
週末の3日間は晴れが予報され、最高気温29度、最低気温16度のドライコンディション。
Moto2™
前戦カタルーニャGPで開幕戦タイGP以来今季2勝目、第4戦スペインGPから3戦連続5度目の表彰台を獲得したポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレスは1年前に優勝を挙げたサーキットで2戦連続3度目の表彰台を獲得した総合2位イサン・グエバラ、今季2度目の2位を獲得したチェレスティーノ・ヴィエッティらの挑戦を受ける。
前戦後のオフィシャルテストでは、マヌエル・ゴンザレスが75ラップを周回して1番手に進出すれば、イサン・グエバラは78ラップを周回して3番手。2番手はパフォーマンスが向上しているイバン・オルトラ。アロンソ・ロペス、ホセ・アントニオ・ルエダ、コリン・ベイヤー、古里太陽は次のステップアップを目指して100ラップ以上を周回した。
Moto3™
第6戦カタルーニャGPでヨーロッパラウンドの初戦となった第4戦スペインGPから3戦連続の優勝、今季4勝目、開幕戦タイGPから6戦連続のトップ2入りを達成したポイントリーダーのマキシモ・キレスは、6戦が終了した時点で史上最多となる、獲得可能な150ポイント中140ポイントを稼ぎ、総合2位アドリアン・フェルナンデェスに対して2戦以上のアドバンテージとなる64ポイント差に拡大。
1年前に参戦5戦目で初優勝を挙げたトラックに乗り込み、1年前に0.006秒差の2位を獲得した総合3位アルバロ・カルペ、7度目の手術から復帰した後2度の表彰台を獲得した総合10位ダビド・ムニョスらの挑戦を受ける。