世界で最もエキサイティングなスポーツ『MotoGP™』は、ヨーロッパラウンドの5戦目、東欧の初戦として今週末に第8戦ハンガリーGPを開催。
ハンガリー史上、1990年と1992年に開催されたハンガロリンクに次ぐ、2番目の開催に指名され、昨年チャンピオンシップで75番目の開催地となったバラトンパーク・サーキットは、ハンガリーの海と親しまれる中央ヨーロッパ最大の湖、バラトン湖付近に位置し、連続するタイトなコーナーとシケインが続くテクニカルなレイアウトが特徴。
コンストラクター部門でアプリリアは総合1位、チーム部門でアプリリア・レーシングは総合1位、ライダー部門でマルコ・ベッツェッキは総合1位、ホルヘ・マルティンは総合2位に進出。まさに、アプリリアが中心にチャンピオンシップが展開され、ホームのアウトードロモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロで初優勝、そして今季4度のワンツーフィニッシュを達成した勢いに乗って、バラトンパークに挑戦。
幼いことからの夢を実現させ、今季4勝目を挙げ、記録破りの週末の主役を飾ったマルコ・ベッツェッキは1年前に2番グリッドから7位と3位を獲得したトラックでアドバンテージの拡大を目指し、今季4度目の表彰台を獲得したホルヘ・マルティンは、連続する怪我に悩まされた昨シーズンの最高位となる4位に進出した舞台で17ポイント差に挑む。
チーム部門で総合2位に進出するトラックハウス・チームから参戦する小椋藍は、僅少さで今季2度目の表彰台を逃したが、今季5度目のトップ5入りとなる4位に進出して、総合5位に再浮上。1年前は21番グリッドから15位と11位だったが、今シーズンはここまでの全てのグランプリで昨シーズンを超えるリザルトを獲得、高いパフォーマンスを披露していることから、注目はグランプリのリザルトを大きく左右するタイムアタックとスタート。
チームメイトのラウール・フェルナンデェスはティソ・スプリントで初優勝を挙げたが、グランプリレースではスタート直後の1コーナーでギアの問題が原因で大幅なポジション挽回で競争力の高さを証明。
アプリリア機を走らせるマルコ・ベッツェッキ、ホルヘ・マルティン、小椋藍、ラウール・フェルナンデェスのカルテットは今週末も注目的存在。
コンストラクター部門で総合2位に位置するドゥカティを牽引するのは、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ。安定したパフォーマンスでアプリリア勢に対抗すれば、2戦連続3位を獲得したフランチェスコ・バグナイアはさらなる一歩を踏み出したいところ。
左回りトラック=マルク・マルケス?
手術からの復帰戦を自己採点で10点満点と評価したマルク・マルケスは、1年前にポールポジションからダブルウィンを達成したタイトな左回りのショートトラックで右肩がどう反応するのか確認したいところ。
第6戦カタルーニャGPで右鎖骨を骨折したアレックス・マルケスは欠場。スーパーバイク世界選手権で総合2位に進出するイケル・レオクナが代役として起用される。
上位進出の機会か?
パフォーマンスが向上してきたKTMは当地初開催となった昨年、ペドロ・アコスタがグランプリレースでプレミアクラスでのベストリザルトタイとなる2位、ブラッド・ビンダーは7位、エネア・バスティアニーニは予選で4番手に進出。1年と比較してKTM機の旋回性が向上したことから、連続したタイトなコーナーとシケインが多いショートトラックで上位進出を狙い、ペドロ・アコスタが49戦目での初勝利、KTMで2022年10月の第17戦タイGP以来となる8勝目、ブラッド・ビンダー(2勝)、ミゲール・オリベイラ(5勝)に続く3勝目を成し遂げるか注目が集まる。
存在感を示し始めた新人
参戦7戦目で初めて公式予選2に進出したディオゴ・モレイラは、ティソ・スプリントとグランプリレースでホンダ勢の最高位となる連続10位に進出。中量級のタイトルを獲得した昨年はポールポジションから2位を獲得したトラックで更なる飛躍を目指す。
昨年はティソ・スプリントでルカ・マリーニが4位、ジョアン・ミルが6位に進出。シーズンで初めて2人が揃ってポイント圏内に進出すると、グランプリレースではルカ・マリーニがシーズンベストリザルトとなる5位に進出したことから、ホンダ勢がドゥカティ勢、アプリリア勢、KTM勢にどれほど接近でき、上位に食い込むのか関心が高まる。
第6戦カタルーニャGPで左膝を負傷したヨハン・ザルコは欠場。2戦連続して代役に指名されたカル・クラッチローは、代役1戦目のムジェロで左肩肩甲骨付近の肉離れが原因でグランプリレースをリタイアしたことから、フィジカルコンディションに不安。
タイトなショートトラックに挑戦
第5戦フランスGPと第6戦カタルーニャGPの2連戦で『V4』プロジェクトのベストリザルトを次々に更新したファビオ・クアルタラロだったが、ハイスピードトラックの第7戦イタリアGPでは今季3度目のポイント圏外、今季のワーストリザルトに低迷。
公式予選2に直接進出したアレックス・リンス、連続してポイント圏内に進出したジャック・ミラー、1年前のスーパーバイク世界選手権で3レース連続して優勝を挙げたトプラク・ラズガトリオグルらと共にムジェロとは対照的なショートトラックでどのようなパフォーマンスを見せるのか関心が集まる。
天気予報
週末の3日間は晴れ。金曜日は最高気温が21度だが、土曜日は24度、日曜日には26度まで上昇するドライコンディションが予報されている。
Moto2™
スーパーバイク世界選手権に転向するオファーが届きながら、プレミアクラス昇格の夢を追い続け、可能性を掴むために、勝ち続けるしかないポイントリーダーのマヌエル・ゴンザレスは、2戦連続3度目の優勝を挙げた勢いに乗って、1年前に3番グリッドから3位を獲得したサーキットに挑戦。
プレミアクラス昇格の可能性がある総合2位イサン・グエバラ、総合3位チェレスティーノ・ヴィエッティ、総合4位セナ・アギウス、総合5位ダニエル・オルガド、総合6位ダビド・アロンソは昇格に相応しいとリザルトを追求。
2戦連続2位のチェレスティーノ・ヴィエッティ、昨年当地で中量級初優勝を挙げたダビド・アロンソ、前戦で技術的問題が発生して今季2度目の表彰台を獲得する機会を逃したが好走を見せた総合7位イバン・オルトラらに注目。
Moto3™
ポイントリーダーのマキシモ・キレスは、前戦イタリアGPで今季初めてトップ2入りを逃したことで、2位を獲得した総合2位アルバロ・カルペが52ポイント差、4位に進出した総合3位アドリアン・フェルナンデェスが56ポイント差に接近したが、依然として、2戦では逆転が不可能なアドバンテージを確保。1年前にポールポジションから優勝を挙げた舞台でポイント差が広がるか、縮まるかが軽量級の焦点。
注目の若手は、初優勝を挙げた総合4位ブライアン・ウリアルテをはじめ、ヴェダ・プラタマ、マルコ・モレリ、ハキン・ダニシュら頭角著しい新人勢と1年前に表彰台を獲得したバレンティン・ペローネとダビド・ムニョス。