アプリリア・レーシングのホルヘ・マルティンは、相次ぐ怪我に苦しんだアプリリア1年目の2025年シーズンのグランプリレースでベストリザルトを獲得したバラトンパークに戻って来ると、第8戦ハンガリーGPの公式予選2で8番手、ティソ・スプリントは6位。
グランプリレースは、3列目8番グリッドからスタート直後の1コーナーで昨年9月の第17戦日本GPティソ・スプリントを再現するようにチームメイトのマルコ・ベッツェッキに激突。同時に密集した1コーナーで弾かれたベッツェッキのアウト側に位置していたファビオ・ディ・ジャンアントニオ、ラウール・フェルナンデェス、フェルミン・アルデグエルも接触が原因で転倒した。
メディカルセンターに搬送され、検査を受けた結果、骨折がないことが確認され、背中と右足を打撲したホルヘ・マルティンは、治療を受けていたことからインタビュールームを訪れることができず、メディアスクラムにも対応できなかったが、自身が運営するソーシャルメディアで声明を発表。
「今日のレースの1ラップ目に起こってしまったインシデントに巻き込まれたライダーたちに謝りたい」と謝罪。
「バイクのコントロールを失い、残念なことに、避けることができなかった多重クラッシュを引き起こしてしまった。何よりも重要なのは、ありがたいことに、全員が無事だったこと。こういう状況では、それが唯一、本当に重要なこと。このアクシデントが彼らと彼らのチーム、彼らのレースに与えた影響について、大変申し訳ない。決してこのような状況に陥りたくはない。サポートのメッセージと僕に示してくれた理解と敬意に感謝したい。」
ワールドチャンピオンに相応しくないミス
ホルヘ・マルティンとマルコ・ベッツェッキがメディカルセンターで治療を受けていたことから、アプリリア・レーシングの最高経営責任者であるマッシモ・リボラが代わってメディアに対応。「ラウール・フェルナンデェス、フェルミン・アルデグエル、ファビオ・ディ・ジャンアントニオに謝罪します。ホルヘ・マルティンはワールドチャンピオンに相応しくないミスを犯しました。グリップの低いポイントで、イン側から強くブレーキングしすぎて、何人かを巻き込んでしまいました。」
「彼が他のアプリリアライダーとのバトルで犯したミスではありません。状況が全く違います。彼1人で犯したミスです。特に安全面がこれほど重視されている今、最初のコーナーで特定のミスを犯すわけにはいきません。避けなければいけません。誰も大きな怪我を負わなかったのは幸いでした。」
「我々の間のルールは非常に明確です。冷静に話し合い、何が起こったのかを正確に分析します。我々のライダーたちは賢いです。誰もがミスを犯します。バルセロナでも同じことを言いましたが、日曜日までにレイアウトや路面状況を十分に把握できるはずです。どのトラックでの、1コーナーにはもっと落ち着いてアプローチすべきです」と謝罪し、注意喚起を改めて促した。
リタイア4人も重傷なし
1コーナーでの多重クラッシュ後、ファビオ・ディ・ジャンアントニオはレースに戻り、背中を強打したことが原因で走行中に嘔吐したが、最後尾18番手から12位まで挽回。ラウール・フェルナンデェスはバイクに戻ろうとしたが、レースに復帰できずにリタイア。フェルミン・アルデグエルは脚を痛め、マルコ・ベッツェッキは右脚と右手を打撲。
ダブルロングラップペナルティ
『FIM Steward Panel(スチュワードパネル)』はホルヘ・マルティンに対し、複数のライダーの転倒を引き起こした行為により、次に出走するグランプリレースでダブルロングラップペナルティを科すと発表した。