「新しいプロジェクトは可能性を解き放つが、課題はそれを維持すること」

トラックハウスの所有者ジャスティン・マークスがラウール・フェルナンデェスとの契約更新、小椋藍の離脱、躍進するチームについて語る

スーパーファイル・トラックハウス・チームのチームオーナー、ジャスティン・マークスは、後半戦の初戦、第12戦イギリスGPの開催地シルバーストン・サーキットを訪れ、チームに同行。初日に国際中継のインタビューに応え、2024年から起用するラウール・フェルナンデェスとの契約更新、総合2位に進出する小椋藍の離脱、チーム部門で総合2位に進出するチャンピオンシップについて言及した。

ラウール・フェルナンデェスとの契約更新

「彼はトラックハウスのまさに創設メンバーのような存在です。長年にわたり多くの努力を重ね、チームを信頼し、大きく成長しました。契約更新には時間がかかるものです。今年は契約更新の可否が不透明な時期があり、その後、話し合いを始めました。その不確実な時期にも、彼は気持ちを切り替え、レーストラックで自分の仕事をやり遂げました。これは彼の粘り強さと成熟度を示すものです。彼はチームにとって素晴らしいメンバーです。ライダーとして真価を発揮し始めており、将来に向けて大きな可能性を秘めています。だからこそ、彼はトラックハウスに留まるに値するのです。」

Raul Fernandez, SuperFile Trackhouse MotoGP Team, LIQUI MOLY Grand Prix of Germany
Raul Fernandez, SuperFile Trackhouse MotoGP Team, LIQUI MOLY Grand Prix of Germany

「彼がどんな反応をするのか興味がありました。意図的だったわけではありません。故意にそうしたわけでもありません。ただ、チームの将来、小椋藍の後任など、彼に答えられない時期がありました。彼がそのストレスや不安をレーストラックでのパフォーマンスに置き換える姿を見て本当に感動しました。これこそが、偉大なライダーに求められる資質だと改めて感じました。このレベルでチャンピオンシップを勝ち取るには、ストレスとプレッシャーはどんどん高まっていくばかりで、常に結果を出し続けなければなりません。彼は素晴らしい人物であり、今ではトラックハウスの大切な友人であり、ファミリーの一員です。」

総合2位に進出するチーム力

「『NASCAR』に参戦するチームを立ち上げた初期段階にあった状況とそれほど変わりません。新しいプロジェクトに対する興奮、熱意、そしてインスピレーションは人々の潜在能力を引き出すからです。課題は、それを長期にわたって維持すること。アプリリアのバイクは今、最高の状態です。ライダー2人はキャリア最高の走りを見せており、メカニックやエンジニアもこのチャンスを最大限に活かそうと全力で取り組んでいます。こうした全てが上手く噛み合い、レーストラックに足を踏み入れた時に笑顔になり、楽しみながら、この機会に胸を躍らせることができます。まさにそこに魔法が生まれるのです。そして、まさに今、我々はその状態にあります。」

Ai Ogura, Raul Fernandez, SuperFile Trackhouse MotoGP Team, Tissot Grand Prix of the Netherlands
Ai Ogura, Raul Fernandez, SuperFile Trackhouse MotoGP Team, Tissot Grand Prix of the Netherlands

「チャンピオンシップのことはあまり考えていません。まだ沢山のレースが残っているからです。これは実行力に関する問題です。万全の準備で臨み、トラック上で最高のパフォーマンスを発揮することです。だから、毎週末、毎日、セッションごとに、その瞬間の目標に集中して取り組めば、バレンシアでは『よし、チャンピオンシップを争えるぞ』と言えるような状況になっているはずです。しかし、バレンシアの前の月曜日までは、そのことについて考えません。」

小椋藍の離脱

「アイにはチームを離れてほしくないです。本当に残念です。彼にとっては嬉しいこと。ライダーはキャリアのために最善の決断を下さなければなりません。彼が今のキャリアの段階において、我々のバイクに乗っていることを嬉しく思います。」

Ai Ogura, SuperFile Trackhouse MotoGP Team, Tissot Grand Prix of the Netherlands
Ai Ogura, SuperFile Trackhouse MotoGP Team, Tissot Grand Prix of the Netherlands

「彼は本当に冷静沈着な男で、プレッシャーが高まった時でも、頭の中では仕事に集中できる状態で、それ以外のことは、ただの雑音に過ぎません。それは重要かつ独特な性格であり、間違いなく、それを持ち合わせています。彼はチャンピオン。いつかまた我々のバイクに戻ってきてくれるかもしれませんが、今はただ、この素晴らしいヤングライダーを擁していることを最大限に活かしたいと思います。」

スーパーファイル・トラックハウス・チームはライダー部門で小椋藍が総合2位、ラウール・フェルナンデェスが総合6位に進出。チーム部門は、261ポイントを獲得して総合7位だった昨シーズンを大幅に上回り、353ポイントを稼いで総合2位に進出。参戦3戦目の後半戦にライダー部門とチーム部門のタイトル争いに挑戦する。

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