LCR・ホンダのカル・クラッチローは、第14戦アラゴンGPの決勝レースで、2列目4番グリッドからセカンドグループ内で走行中の11ラップ目にコースアウト。11番手でレースに戻ったが、17ラップ目に週末2度目、今季17度目の転倒を喫し、今季4度目の転倒リタイア。総合8位から9位に後退し、インディペンデントチームライダー部門の1番手に対して、18ポイント差から25ポイント差にギャップが広がった。
前戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPで転倒後に13位で完走した後、2014年に表彰台、昨年5番グリッドから5位に進出したモーターランド・アラゴンに乗り込むと、初日のフリー走行1から7番手、6番手、8番手、10番手。ウォームアップ走行で5番手だった後、優勝を挙げたマルク・マルケスと同じ選択となるフロント、リア共にハードコンパウンドのタイヤを装着。
「フロントブレーキレバーの感触があまりなかった。単純に指で合わせることができなかった。フロントブレーキの温度が、スリップストリームに入っていたことから、バックストレートエンドで非常に高く上昇してしまい、1コーナーに入ったときには、レバーが本当に遠く、ストレートが十分に長くないことから、ハンドルバーから手を離すことができず、合わせきれなかった。ブレーキを握ったら、フロントがロックしてしまい、はらんでしまった。不運だった。」
「トラックに戻って、上手く挽回した。もう一度、グループに戻れると考えた。1人で走っているときは、良い感じがあったけど、ヨハン(・ザルコ)を14コーナーで抜いたときに、ミスを犯してしまった。彼を抜くのが遅かったから、回避行動を起こさなければならず、計画していなかった動きだったから、フロントを失ってしまった。フロントにハードコンパウンドを選ぶ時には常にリスクが伴う。残念な結末となってしまったけど、全体的に週末はそれほど悪くなかった。もう一度、戦闘的になれたことはポジティブだ」と、コースアウトと転倒を振り返った。
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