最高峰クラスは29日、2週間後に迫った第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの開催地、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでシーズン中4度目、最後となるオフィシャルテストをスタート。前戦12戦イギリスGPの決勝レースで転倒したファビオ・クアルタラロは、メディカルセンターを訪れてテスト参加許可を得た後、セットアップと電子制御を追求すると唯一1分33秒台を突破する1分32秒996のトップタイムをマークした。
12時前に気温が26度まで上昇したドライコンディションの中、前戦で今季の最高位タイとなる5位に進出したフランコ・モルビデッリは、グリップの向上を目的にバイクのバランスを追求して、0.023秒差の2番手に進出。
サテライト勢が1‐2番手に進出したヤマハは、ファクトリーチームに第2バーションのエンジンを準備。バレンティーノ・ロッシは、3台のバイクが準備されると、マーベック・ビニャーレスは、前回のテストで試したフロントフェアリングを装着したYZR‐M1に乗り込んだ。
ホンダは、ポイントリーダーのマルク・マルケスに4台、カル・クラッチローに3台のバイクを準備。招集されたテストライダーのステファン・ブラドルは、2台のバイクを使用すれば、中上貴晶は次戦に向けた準備に着手。
前戦で胸椎骨折から2か月ぶりに復帰したホルヘ・ロレンソは、背中の痛みが激しいことから、31ラップ後にテストを終了。
ホームグランプリを控えるドゥカティは、前戦でハードクラッシュを喫したアンドレア・ドビツィオーソが午前中にメディカルチェックを受け、午後から体調を確認する目的でバイクに乗り、37ラップを周回。テストプログラムをキャンセルすれば、ダニロ・ペトルッチは、電子制御の調整に集中。
2週間後にワイルドカード参戦が予定されているテストライダーのミケーレ・ピロは、開発中のバイクに乗り込んだ。
先人を切ってコースインしたカレル・アブラハムは、前戦イギリスGPの週末に3度の転倒を喫したことから、51ラップの周回でテストを終了。
前戦で今季2勝目を挙げたアレックス・リンスは、12時30分ごろに8コーナーで転倒を喫したが、大事には至らず、電子制御を中心に次戦の準備を進めれば、テスト参加許可を得たジョアン・ミルは、80ラップを周回。
KTMは、ポル・エスパルガロが急きょ招集されたテストライダーのダニ・ペドロサと共に、シャーシとエンジンのテストに着手して6番手に進出すれば、今季末で離脱するヨハン・ザルコは8番手。初日だけの参戦となれば、ハーフィス・シャーリンも新しいアイテムが供給されず、次戦の準備に専念。
前戦の転倒で右肩を強打したミゲール・オリベイラは、靭帯損傷が原因で力が入らず、ブレーキングに問題があることから、2ラップ終了後、所属するチームと相談して、テストのキャンセルを決断。
アプリリアのアレイシ・エスパルガロとアンドレア・イアンノーネは、セットアップ、電子制御、エンジンブレーキ、スイングアームのテストプログラムに取り組んだ。
オフィシャルタイヤサプライヤーのミシュランは、2週間後に供給を予定する3タイプのフロントタイヤと3タイプのリアタイヤを投入。さらに構造が異なる新しいフロントタイヤとカーカスが異なるリアタイヤ(前回、前々回のテストで使用)を準備した。
オフィシャルテスト2日目は、日本時間の16時30分から23時00分まで実施される。
オフィシャルテスト~インタビュー
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