モンスター・エナジー・ヤマハ・MotoGPのチームディレクター、マッシモ・メレガリは、第6戦スティリアGPの決勝レース後、マーベリック・ビニャーレスが走行中にバイクから飛び降りることを決断したブレーキの問題に関して言及。
バレンティーノ・ロッシ、ファビオ・クアルタラロ、フランコ・モルビデッリは、第5戦オーストリアGPの際にオーバーヒートの問題が発生したことから、ブレーキメーカーのブレンボが準備した進化型のブレーキに交換。一方でビニャーレスは、標準型を継続使用していたことを明かし、次戦に向けて、原因を究明していることを説明した。
「マーベリックに起こったことは、我々が期待できるものではありませんでした。スタンダードブレーキシステムと呼びましょう。ブレンボは進化型を投入し、バレンティーノ、ファビオ、そして、フランコは、そのシステムを使用しました。」
「マーベリックはそうではありません。他車が先週末に苦しんだ非常に高い温度に対して、一度も苦しみませんでした。その上、新しいシステムを試したとき、追求していたフィーリングが得られませんでした。この2つの理由により、我々は従来のシステムを使用することを決断しました。おそらく、他車の後ろを走っていたため、システムが冷やされず、5ラップ目に何かの違和感がありましたが、マネジメントにトライしました。」
「残念なことに、あのようなことが起こってしまいましたが、幸運にも彼は大丈夫です。これが最も重要なことです。今、何が発生したのかを正確に理解しようと思いますが、バイクはあまり良い状態ではないことから、これは簡単なことではありません。しかし、日本人のエンジニアたちが多くの情報を与えてくれることを期待します」と説明。
進化型を使用したロッシは、「ヤマハと共にブレーキの限界に達していた。先週末もブレーキに問題があり、今週末はブレンボと一緒に作業を進めて修正した。最初のレース、ブレーキはファンタスティックではなかったけど、2レース目では良好に作動して、特に問題はなかった。」
「このトラックはブレーキが非常に厳しい。誰もが苦しむ。見てみれば、誰もがブレーキに大きなエアーダクトを装着していた。しかし、ストレートで遅れてしまうために、ブレーキで挽回しようとトライすることから、ヤマハが最も苦しんだ。僕たちのバイクは遅いけど、ブレーキングが良いことから、非常にハードなブレーキにトライする。そして、大きなストレスを与えてしまう。これが苦しんだ理由だ」と分析。
オーバーヒートに苦しんだモルビデッリは、「ブレーキで非常に苦しむトラック。ヤマハは、非常に苦しんだ。苦しんだことは明白だけど、その原因が分からないから説明できない。確かに1つの理由としては、他車に追いつくために、絞ることができる領域、つまりブレーキングでもう少し絞り込む必要があるということだろう。」
「このトラックでは、ハードブレーキの時間が長い。1コーナー、3コーナー、4コーナーで非常に強く、そして長い時間ブレーキをかけることから、オーバーヒートしてしまう。さらに、誰かの後ろに位置すれば、さらにストレスがかかってしまう。」
「ブレンボは、ファビオや他のライダーたちも問題が抱えていたことから、今週末に、このシステムを使用するように助言してくれた。僕たちは週末を通じて、基本的にそれを使用した。非常にプロフェショナルで大変親切だったブレンボのスタッフに感謝しなければいけない。可能な限り僕たちを助けようとトライしてくれた。僕たちの問題に聞きを傾け、解決しようと努力していた。」
「昨年は、ブレーキに関して大きな問題はなかったけど、このカテゴリーは毎年大きく前進し、ますます速くなる。パフォーマンスは毎年進化することから、もしかしたら、昨年と比較すれば、ブレーキにストレスがかかってしまったかもしれない。僕たちはより速くなり、ブレーキによりストレスをかけてしまう」とロッシと見解が一致した。
バイクから飛び降りることを決断したビニャーレス
第6戦スティリアGP『MotoGP™クラス』-クラッシュ
初めてのアクセスですか?登録