今季3度目の3連戦、3戦目の第12戦テルエルGP終了後、クラス最多となる6度目の表彰台を獲得したジョアン・ミルが総合2位、総合3位のアドバンテージを拡大。スズキのライダーとしては、レジェンド、ケニー・ロバーツ・ジュニア以来、20年ぶりとなるタイトル獲得に向けて、一歩前進すれば、アラゴンの2連戦で優勝を挙げたアレックス・リンスとフランコ・モルビデッリが接近。逆転タイトルの可能性を自ら引き寄せた。
残り3戦、75ポイントのタイトル争い。現行のポイント制度が導入された1993年以降、最も接戦が展開されたのは2006年(全17戦)。
最終戦までもつれこんだ14年前は、残り3戦の時点で、暫定総合1位のニッキー・ヘイデンに対して、バレンティーノ・ロッシ(21ポイント差)、マルコ・メランドリ(32ポイント差)、ダニ・ペドロサ(32ポイント差)、ロリス・カピロッシ(45ポイント差)の4人が追走。トップ5がタイトル争いを繰り広げれば、総合6位のケーシー・ストーナーは106ポイント差。
今季は、64ポイント差の総合14位ヨハン・ザルコまでが数字上逆転の可能が残されているが、アラゴンの2連戦で45ポイントを加算し、32ポイント差の総合6位に浮上したリンスまでが明白なタイトル候補。
昨年の最終戦バレンシアGPでは、ファビオ・クアルタラロ2位、アンドレア・ドビツィオーソ4位、アレックス・リンス5位、マーベリック・ビニャーレス6位、ジョアン・ミル7位、フランコ・モルビデッリ転倒リタイア。
最終戦後のオフィシャルテストでは、ビニャーレス総合1番手、クアルタラロ総合2番手、モルビデッリ総合3番手、ミル総合5番手、リンス総合6番手、ドビツィオーソ総合8番手。
クアルタラロを除いたトップ6は、10月7日にポルティマオ・サーキットで開催されたテストに参加。市販車を使用してチャンピオンシップ初開催地となるトラックの特徴を理解することに努めれば、『Moto3™ Junior World Championship(Moto3™ジュニア世界選手権)』に参戦したクアルタラロとミルは、当地でのレース経験があり、2014年と2015年にそれぞれ優勝を挙げていた。
初めてのアクセスですか?登録