イタルトランス・レーシングのエネア・バスティアニーニは、キャリア通算7年目で初タイトルを獲得した最終戦ポルトガルGPの決勝レース後、オフィシャルウェブのインタビューに応え、全15戦で3勝を含む7度の表彰台を獲得した中量級2年目のシーズンを振り返った。
「シーズン最初のレースからモチベーションがとても、とても高かった。チームが最強だと思え、バイクは本当に戦闘力があり、自分自身に『OK、僕たちはできる』と手応えを感じていた。ルカ・マリーニ、サム・ロウズ、マルコ・ベツェッキ...僕たち4人が最速で、最も一貫していた。僕たちはウイナーだった。」
「ポルトガルでは、とてもリラックスしていた。今までに一度も走ったことがないトラックに到着したとき、バイクのフィーリングは良かった。レース中は、速くなることが重要だったから、戦略を少し変更した。レース中盤、僕は7番手に位置し、『OK、これからもう少しプッシュしなきゃ』と自分に言い聞かせた。サムが3番手だったことを確認して『OK、5位はグッドなポジションだ』と考えた。」
「(ゴールした瞬間は)信じられない感覚だった。僕は世界中で最も幸せな人。今シーズンは本当にクレイジーなチャンピオンシップだった。最初のフライトから誰もがマスクを着け、ソーシャルディスタンスを維持していた。ホルヘ・マルティンが(新型コロナウイルスの検査で)陽性となったとき、簡単に感染してしまうことを改めて認識したから、『OK、これからは今まで以上にもっと注意を払う必要がある』と自分に言い聞かせ、毎日のように自宅に留まった。僕にとっても、一緒に住む恋人にとっても容易なことではなかったから、このチャンピオンシップの一部は彼女のものだと思う。全てにおいて、僕の家族が最も重要だったと思う。このチームと一緒に初めて勝ったことが嬉しい。僕にとって、チームにとっても初めてのタイトルだ。僕のクルーは年間を通じて毎日素晴らしい仕事をしてくれた。」
「今年は僕のキャリアの中で最も一貫したシーズンとなった。最高の瞬間は、ヘレスでの初優勝。一度も表彰台を獲得したことがなかったトラックで、中量級で初めて優勝を挙げたとき、『OK、僕は勝つことができる。他のレースでも繰り返すことができる』と考えた。」
「今年は全てのライダーたちが成長したと思う。サムは走り方を変え、マルコもグッドなステップを果たした。各ライダーが少なくても1度はミスを犯し、一貫性を維持することが重要だった。その中で僕は勝つことが可能なときに、勝った。最高でも3位、または4位のときには、そのリザルトを獲得した。これがこのチャンピオンシップにおける成功のカギだった。」
11月7日、ドゥカティ・コルセとエスポンソラマ・レーシングから契約締結が発表され、中量級王者として来季最高峰クラスに昇格する。
「ミサノの後だと思うけど、ドゥカティと契約した。1つの夢が実現しとなった。来年は『MotoGP™バイク』を走らせる。ドゥカティは信じられないバイク。マルケスやバレンティーノ、沢山のアイドルたちがいるカテゴリーに僕は参戦する。」
「ルカ、ホルヘと共にルーキー・オブ・ザ・イヤーを争う。それも同じバイクだ。グッドなバトルになるだろう」と、期待と目標を語った。
チャンピオンインタビュー~エネア・バスティアニーニ
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