チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツは4日、ハンガリーの首都ブダペストで最高経営責任者のカルメロ・エスペレータが東ハンガリーサーキット株式会社の最高経営責任者ヨージェフ・パツカとの間で、ハンガリー第二の都市デブレツェン近郊に2021年の第2四半期から建設が始まる新設サーキットで、2023年からの開催に関して調印したことを発表した。
調印会には、ハンガリー政府を代表してイノベーション・テクノロジー省のラースロー・パルコヴィチ大臣、2007年に『125ccクラス』を制した元王者ガボール・タルマクシが出席。世界クラスのサーキット建設を中心とした地域にモータースポーツハブを形成し、若手の育成にも力を注ぐプロジェクトが説明された。
ラースロー・パルコヴィチ
「ドルナスポーツが我々の提案を受け入れる決断を下したことに大変感謝します。完全に新しいサーキット、つまり、全く新しいスタイルのサーキットを建設します。投資は非常に重要ですが、ビジネスモデルを作成したとき、それは価値のあるものでした。素晴らしい経済投資です。」
ガボール・タルマクシ
「私にとって大変感動的な瞬間です。この場にいることを大変誇りに思います。私の人生はライダーとして10年間、母国を代表しました。今は立場が違いますが、モータースポーツの専門家としてハンガリーを代表し、このようなモータースポーツのプロジェクトを支援することは恩返しとなります。」
「このプロジェクトに参加することを大変誇りに思います。バイクが好き、レースが好き、走らないときは、常にスポーツをフォローしています。我々がこの場にいること、政府がドルナとの契約に調印したことは大変素晴らしい瞬間です。」
「デブレツェンに近い場所は、地域にとって非常に重要であり、スロバキア、ウクライナ、ルーマニアといった周辺諸国から近いことから、ファンは容易に訪れることができます。これは地域にとって素晴らしいことです。」
カルメロ・エスペレータ
「遂に実現します。ハンガリーはスポーツへの情熱が非常に高いことから大変嬉しいです。ガボール・タルマクシはワールドチャンピオンでした。このプロジェクトと共に、より多くのハンガリー人たちが我々のタレントカップやパドックに参加するようになるでしょう。我々の願いは、観客や経済的な影響、テレビを通じて世界中に地域を紹介することであり、サーキットに最高のものをもたらすことになりますが、『Road to MotoGP』を通じて、将来より多くのライダーたちに可能性をもたらすことになるでしょう。」
「我々は最初の段階からプロジェクトの計画者たちと連絡を取り合い、2年前に地域を訪問しました。非常に特別なことが起こっています。国際モーターサイクリズム連盟はホモロゲーションの作業を続け、世界で最高のサーキットの1つになると思います。」
チャンピオンシップでは、首都ブダペスト郊外に位置するハンガロリンクで1990年と1992年に2度開催。2009年には、新設されるバラトンリンクで開催が予定されていたが、建設の遅れが理由に2年連続して開催がキャンセルされ、2010年にはリザーブサーキットに指名されていたモーターランド・アラゴンで代替開催。
2019年11月、ドルナスポーツとハンガリー政府との間で、ハンガリー東部で建設を予定する新設サーキットで2022年から2026年までの開催に関して了解覚書に調印を交わしていた。
ハンガリーが2023年に復帰
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