ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チームのバレンティーノ・ロッシは、第6戦イタリアGPの決勝レースで7列目19番グリッドから25.146秒差の10位。昨年9月の第7戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来となるトップ10入り、今季のベストリザルトを獲得した。
「昨日ジェイソン・デュパスキエに起こったことの後で、なぜ僕たちが走るのかということで今日は非常に難しかった。全ての意味を失う。とにかく、走らないというのは意味がないと思う。残念なことに、今日僕たちがレースをすることで、昨日ジェイソンに起こったことを変えることができないから。非常に悪く、非常に辛い。」
「スタートはそれほど悪くなかった。1コーナーで数人と接触してしまい、時間を失ってしまった。最後尾ではなかったけど、かなり後退してしまった。その一方で、レース中のペースはまともだった。リカバリーができ、オーバーテイクができた。最終的にトップ10でフィニッシュ。何も最高ではなかったけど、今の状況を考えれば、それほど悪くない。幾つかのポイントを稼いだ。とにかく、今日のペースは、週末を通じて改善することができ、それほど悪くなかった。」
「ムジェロに到着し、少し苦しんだ。バイクを幾つか変更した。凸凹が多かったから難しかった。より多くのフィードバックを与え、よりスムーズなバイクになるようにトライした。電子制御と共に段階的に良い仕事をして、レースではそれほど悪いと感じなかった。前が開けたとき、ペースはトップ5、6を争うライダーたちとそれほど違いはなかった。バルセロナで戦闘的になることを期待する。」
「スタートが良かったから2、3人を抜いたけど、1コーナーに到着したとき、前のライダーがジャンプしたから、あまりにも早くブレーキをかけたことで、僕もブレーキをかける必要があった。そこでピロとレクオナに接触した。序盤は難しく、時間を失ったけど、ホールショットデバイスは良かった」とホームレースを振り返った。
スタート直前のウォームアップランで、目の前で発生したエネア・バスティアニーニとヨハン・ザルコのアクシデントについて状況を解説。
「今は誰もがカーボンブレーキを適切な温度に上げるために、グリッドに到着する前にハードブレーキをかける。1コーナーで良好な温度に持って行くために、スロットルを開け、ブレーキをかけるけど、各自が自分自身のことを考え、その行為を繰り返す。」
「これは通常の手順だけど、時々危険となってしまう。誰かの後ろに位置するときは、注意を払う必要がある。近すぎると...僕はそこにいた。バスティアニーニのクラッシュを数メートルのところで目撃した。残念なことに起こってしまうことだ。」
故・加藤大治郎のアクシデントが発端となり、2003年に設立させたセーフティコミッシュのメンバーであるロッシが現状の安全面を評価。
「安全面に関して、大幅な改善が施され、トラックが改修された。僕たちはより多くのことを必要とする。多くの場合、より多くのランオフを要求するけど、可能でないことがある。それは、資金不足だったり、自然的にスペースがない場合もある。一方で、ヘルメット、レザー、エアバックの安全性が向上した。ここ数年間で前進を果たしたと思う。」
「残念なことに、昨日の問題は、ここ数年のアクシデントの原因でもあり、不運なことに、その観点から十分に対応できていない。モーターサイクルレースの問題は、クラッシュしたときに、トラック上に留まってしまい、後方からバイクが来ること。プラクティスなら1人で走るけど、レースなら全員が一緒。『Moto3™クラス』では、20台が22ラップを一緒に走る。残念ながら、この問題を解決することは非常に難しいと思う。」
今季3勝目を挙げたファビオ・クアルタラロについては、有力なタイトル候補であることを指摘。
「違いを生み出したと思う。初めてのことではない。カタールの2戦目とポルトガルで非常に強かった。ヘレスでも違いを出していたが、前腕に問題があった。ルマンのハーフ・アンド・ハーフのコンディションはヤマハにとって難しかった。ムジェロでは常に全開で走り、一度も過ちを犯さなかった。」
「ホットラップが非常に強い。これは今日において非常に重要だ。好調だと思う。前腕に問題があったけど、その問題を解消して、最も速いライダーであることから、チャンピオンシップの候補だ。週末を通じて、唯一彼のレベルに到達していたのはペッコだったけど、残念なことにミスを犯した。そうでなければ、2人の間で大変興味深いファイトとなったと思う。」
「リカバリーができ、オーバーテイクができた」
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