レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングのブラッド・ビンダーは、第11戦オーストリアGPの決勝レースで4列目10番グリッドから6番手走行中にトップ5がウェットタイヤを装着したバイクに乗り換えるためにピットレーンに進入したとき、スリックタイヤで走り続けることを決断。
トップに飛び出すと、バイクを乗り換えなかった後続たちを一気に引き離し、昨年8月の第4戦チェコGP以来今季初優勝、KTMとレッドブルのホームレースで最高峰クラス2勝目を挙げ、総合8位から6位に浮上した。
「本当に怖かった。雨が降り出したとき、ラップ毎に何秒ほどタイムロスをするのかを考え、他車がピットレーンに入ったとき、ギャンブルに出ることを決断した。1ラップ目はハードにプッシュすることができたけど、その後、気温が低下するとリアタイヤが滑り始めた。タイヤを失い、カーボンディスクが冷えてしまったから、ブレーキも失ってしまった!」
「ウォ~、終わってしまったと思った瞬間、今日は誰かが僕を抱きしめてくれた。バイクを止めることもガスを開けることもできず、それは永遠のように長く感じたけど、ファンの前で、そしてレッドブルとKTMのホームレースでギャンブルをしなければいけないと感じた。今日勝つことは非常識だった!」
「2番手がスリックタイヤを履いているのかウェットタイヤに履き替えたのか分からなかった。何も分からなかったけど、先週末は弟がスリックタイヤでウェットレースを走り、グリップが良かったと言っていた。そのアドバイスが走り続ける決断を下すことに役立った」と勇敢な決断が勝因だったことを説明。KTMに今季2勝目、2年連続のホームレース優勝をもたらした。
「カーボンブレーキが冷えてしまい、ブレーキが効かなかった!」
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