ホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チームのタイトルスポンサーであるレプソルは２８日、ブログを更新。右上腕骨の再手術を受けたマルク・マルケスの近況報告を公開した。

「みなさん、こんにちは！ここに来たのは久しぶりだけど、ファンのことを決して忘れていない。沢山の励ましのメッセージを送ってくれて、ありがとう。特にこのような時期だから感謝したい。今日は回復具合を話したいと思う。」

「昨年９月の手術から、もしかしたら、手術に戻る必要があるかもしれないと考えがあった。３回目の手術後、骨折の回復具合を確認するために、定期的に腕をチェックしてきて、プレシーズンが始まるときは、『力は頭の中にある』という言葉をモットーに自分にできることを納得させたいと思っていた。しかし、シーズンが始まると、腕の限界が非常に大きいことに気づいた。当初の考えは、シーズンを通じて参戦することだったけど、３回目の手術後、骨が１００％固まっていなかったため、限界を知りながら、（メディアからの）毎日の質問から避けるために、不快感を隠すように振る舞った。周囲の最も身近な人たちだけが本当の状況を知っていた。」

「決定的な瞬間は３ＤによるＣＴスキャンを受けるための全ての準備が整ったとき。フランスＧＰの時に、新たに手術を受けることを決断した。実のところ、アメリカで手術を受けたけど、医師たちが手術前と手術後の綿密な計画には大いに驚かされた。スペインとの大きな違いだった。手術後の期間は非常に短く、直ぐに退院し、飛行機で帰宅することを許可された。一方で、手術の準備は非常に計画的で、全てが十分に準備されていた。」

「手術前はとても興奮していたけど、その数時間後は麻酔と痛みが原因で最悪だった。２～３日は酷かったけど、腕を手術するのは今回が初めてではないので、どんな感じになるのか分かっていた。痛みは普通で、後で治まると思っていた。」

「今は痛みがないので、とても良い感じ。腕を固定したままで、軽い受動的なエクササイズに取り組んでいる。感覚が良いから、やる気満々。腕が正常に機能するのかどうかを確認して、医師の指示があれば、直ぐにでもリカバリーを開始したい。興奮している。」

「とにかく、ソーシャルメディアの最初の投稿のように『Green hope（緑の希望）』というのが今の心境。希望が手術を受けることを決断させた。今までの自分の走り方やレースの仕方を考えると、おそらく、１年か２年は自分の走りをしていなかった。アメリカ・ロチェスターの病院で手術を受けた後、痛みを伴わずに、バイクの上で楽しんでレースを続けることができるという希望がオープンとなった。」

「次の検査は手術から６週間後。今はレントゲン検査を待っているところ。その結果に応じて、どのような回復の過程を進むかを決めることになる。それまでは、まだ１００％ではないから、リカバリーを開始できないでの、少しの休暇を楽しもう。」

「現時点で、暇な時間が多いように思われるけど、毎日よく計画されている。朝は早く起きて、１時間半ほど散歩し、それからは、チームと家族に電話したり、家のことをしたりと楽しむように努めている。午後は下半身と左腕のトレーニングを、負荷をかけずに始めたところ。」

「時々、モチベーションをどのように探すのかについて考える。僕の場合、唯一の結論は『Passion（情熱）』と『Enthusiasm（熱意）』。それは１０年以上も同じで、変わっていない。苦しみや痛みを感じることではなく、楽しく、良いレベルでレースするという目標について考えようになった。」

「この回復への道を歩んでいるのは、僕１人だけではないと言わなければいけない。似たような経験があるアレックス・クリビーレやアルベルト・プーチ、ミック・ドゥーハンといったライダーたちと話し、彼らは僕をサポートしてくれる。チームマネージャーでもあるアルベルトとは最も多く連絡を取り合っている。彼らは最も助言をしてくれる人たちであり、彼らのサポートに感謝したい。」

「痛みを克服して再び勝利を挙げることができたラファ・ナダル（テニス）という参考になる人もある。彼がマドリードでプレイしたとき、会うことができた。彼がどれだけ苦しんでいたことを知っているから、参考となる理由であり、彼が最高の状態でもないのに、ローランギャロス（全仏オープン）のようなトーナメントに勝つことができたから。記者会見で痛みによってマインドが変わったという発言を憶えている。僕はそのことをよく理解する。」

「ここでグッバイを言う前に、ファンの皆なからのサポートに改めて感謝したい。僕はできる限りのことをして、再びレースに戻り、一緒に楽しい時間を過ごすことを約束する。」

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