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サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP~エル・ディアブロ対ペッコ

初王冠を獲得したミサノでクアルタラロがドゥカティ勢、アプリリア勢の挑戦を受けて立つ

第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPは今週末、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで9月2日(金)に初日、3日(土)に公式予選、4日(日)に決勝レースを開催。現地時間14時00分、日本時間21時00分に決勝レースがスタートする。

ファビオ・クアルタラロ、思い出の舞台に戻る
昨年10月24日、チャンピオンに輝いたファビオ・クアルタラロは、前戦オーストリアGPでヤマハの当地最高位となる2位を獲得。ドゥカティ勢を相手に不利な展開が予想されたが、自画自賛したシケインでのオーバーテイクとミサノで機能すると考えられるフェアリングが大きな自信にあると発言。昨年2位と4位を獲得したトラックで、ポイント差の拡大を図る。

「オプションがある限り、闘い続ける」
2002年から始まった『MotoGP™クラス』で史上6人目となるハットトリックを達成したフランチェスコ・バグナイアは、総合1位とのギャップを44ポイント差、総合2位に対しては12ポイント差まで接近。昨年の1戦目はポールポジションから優勝、2戦目はポールポジションからトップ走行中に転倒を喫したが、マルク・マルケス、バレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソに続く史上4人目の4連勝を地元で達成すれば、タイトル獲得の可能性がさらに広がる。

ドゥカティは、ホームグランプリを前に、ファクトリーチームのドゥカティ・レノボ・チーム、サテライトチームのプリマ・プラマック・レーシングの来季体制を発表。エネア・バスティアニーニ、ヨハン・ザルコ、ホルヘ・マルティンは、スッキリした精神状態で週末を迎えることができ、連続表彰台獲得のジャック・ミラー、前戦で自己最高位を獲得したルカ・マリーニ、7度目の新人勢最高位に進出したマルコ・ベツェッキが上位を狙う。

そして、テストライダーのミケーレ・ピロをワイルドカードとして招集。テストトラックに指名する当地でテストプログラムを継続するだけでなく、データ収集の面でレギュラーライダーたちをサポートする。

アプリリア、地元初表彰台、初優勝狙う
昨年2戦目の7位が当地での最高位ながら、テストライダーのロレンソォ・サバドーリが当地でプライベートテストを繰り返したことから、収集したデータを参考に週末を迎えるアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスは、アプリリアのホームレースでベストリザルトを狙う。

特に、2年前に優勝を挙げたビニャーレスは、マイク・ヘイルウッド(ノートン/MVアグスタ/ホンダ)、ランディ・マモラ(スズキ/ホンダ/ヤマハ)、エディ・ローソン(ホンダ/ヤマハ/カジバ)、ロリス・カピロッシ(ヤマハ/ホンダ/ドゥカティ)に次ぐ史上5人目の3メーカー優勝の期待が高まる。

渡辺一樹がプレミアクラスデビュー
チーム・スズキ・エクスターは、前戦の転倒で右足首を骨折し、靭帯を損傷したことから15日間の安静が必要となったジョアン・ミルの代替として、渡辺一樹を指名。『250cc』2戦、『Moto2™』4戦に参戦した経験があるが、プレミアクラスは初出走となり、初めて訪れるミサノで『GSX-RR』を駆ける。

ライダー市場
マルク・マルケスとアルベルト・プーチの発言から、元王者ジョアン・ミルのレプソル・ホンダ・チーム入りが確実視されていることから、市場の注目はミゲール・オリベイラ。KTMに残留して、テック3・ガスガス・ファクトリー・レーシングのプロジェクトに加入するか、アプリリアに移籍して、サテライトチームのRNFチームから参戦するのか。その決断次第で複数のライダーの将来が左右されるかもしれない。

ホームレースを迎えるムーニー・VR46・レーシング・チームにとっては、将来のプロジェクトを発表する絶好の機会となるが、ルカ・マリーニとマルコ・ベツェッキの継続起用は周知の事実。

プレスカンファレンス
開催前日の木曜17時00分、日本時間24時00分にプレスカンファレンスルームで開催される共同記者会見にタイトル争いを展開するトップ3、ファビオ・クアルタラロ、アレイシ・エスパルガロ、フランチェスコ・バグナイアが出席。

ドライコンディション
月曜の時点で、土曜の降水確率は40%。金曜と日曜は晴れが予報され、決勝レース日の最高気温は26度。

オフィシャルテスト
決勝レース2日後の9月6日と7日に当地で2日間のオフィシャルテストが実施され、複数のメーカーは、最終戦後に予定されているオフィシャルテストに向けて、2023年型プロトタイプのアイデアを試す絶好の機会となる。

6月2日に4度目の右上腕骨を手術したマルク・マルケスは、8月24日に受けた3度目の検査結果、骨と筋肉、可動域の回復を確認。医師団からトレーニング強化だけでなく、バイクトレーニングの許可が下ったことから、テストに参加するかもしれない。

テストスケジュールは、両日ともに現地時間9時00分から18時00分、日本時間16時00分から01時00分。13時00分から1時間のランチタイムが設けられ、セッション終了後には15分間のスタート練習が予定されている。

過去のリザルト
2021年9月(サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ)
優勝: フランチェスコ・バグナイア(ドゥカティ)
2位: ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
3位: エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
2021年10月(エミリア-ロマーニャ)
優勝: マルク・マルケス(ホンダ)
2位: ポル・エスパルガロ(ホンダ)
3位: エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
2020年9月(サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ)
優勝: フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
2位: フランチェスコ・バグナイア(ドゥカティ)
3位: ジョアン・ミル(スズキ)
2020年9月(エミリア-ロマーニャ)
優勝: マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
2位: ジョアン・ミル(スズキ)
3位: ポル・エスパルガロ(KTM)
2019年
優勝: マルク・マルケス(ホンダ)
2位: ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
3位: マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
2018年
優勝: アンドレア・ドビツィオーソ(ドゥカティ)
2位: マルク・マルケス(ホンダ)
3位: カル・クラッチロー(ホンダ)
2017年
優勝: マルク・マルケス(ホンダ)
2位: ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
3位: アンドレア・ドビツィオーソ(ホンダ)
2016年
優勝: ダニ・ペドロサ(ホンダ)
2位: バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
3位: ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)

『Moto2™クラス』~小椋藍、ポイントリーダーとして見参!
今季2度目のポール・トゥ・ウィンを達成して、中量級30戦目で初めてポイントリーダーに飛び出した小椋藍は、軽量級2年目に2位と3位、中量級1年目に7位と9位に進出したトラックで守りに入らず、攻めに行き、ポイント差の拡大を図る。

2010年のトニー・エリアス以来となる4連勝を達成できなかったが、8戦連続10度ェのトップ5入りを果たしたアウグスト・フェルナンデェスは、3年前に優勝、昨年6位と2位だったミサノで1ポイント差の逆転を狙うが、普段のトレーニングで当地を利用する総合3位チェレスティーノ・ヴィエッティ、昨年連続3位の総合4位アロン・カネト、3戦連続3位の総合7位ジェイク・ディクソン、今季4度目の表彰台を獲得した総合9位ソムキアット・チャントラ、負傷からの復帰戦で表彰台争いに加わった総合10位ペドロ・アコスタ、6戦連続トップ8に進出した総合12位アロンソ・ロペスらが優勝、表彰台を狙いに行く。

過去のリザルト
2021年9月(サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ)
優勝: ラウール・フェルナンデェス(カレックス)
2位: レミー・ガードナー(カレックス)
3位: アロン・カネト(ブスコスクロ)
2021年10月(エミリア-ロマーニャ)
優勝: サム・ロウズ(カレックス)
2位: アウグスト・フェルナンデェス(カレックス)
3位: アロン・カネト(ブスコスクロ)
2020年9月(サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ)
優勝: ルカ・マリーニ(カレックス)
2位: マルコ・ベツェッキ(カレックス)
3位: エネア・バスティアニーニ(カレックス)
2020年9月(エミリア-ロマーニャ)
優勝: エネア・バスティアニーニ(カレックス)
2位: ルカ・マリーニ(カレックス)
3位: チャビ・ビエルゲ(カレックス)
2019年9月
優勝: アウグスト・フェルナンデェス(カレックス)
2位: ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(スピードアップ)
3位: アレックス・マルケス(カレックス)

『Moto3™クラス』~佐々木歩夢&鈴木竜生が優勝狙う
総合1位セルジオ・ガルシアと総合2位イサン・グエバラは、前戦の決勝レースで終盤に優勝争いのグループから遅れたが、転倒リタイアを強いられた第12戦イギリスGPの後で確実にポイントを稼げば、後半戦の緒戦で今季2勝目を挙げて、幸先のスタートを決めた総合3位デニス・フォッジャは12位。ポイントリーダーとのギャップが49ポイント差に広がったが、昨年2連勝を挙げた地元で、終盤までタイトル争いに加わるために、今季3勝目を狙う。

シルバーストンでの転倒が原因で首を痛めた佐々木歩夢だったが、ダブルロングラップペナルティを克服して今季2勝目。圧倒的な速さを見せ、総合4位に浮上すれば、今季の最高位となる2位を獲得した鈴木竜生は、3年前に感動的な優勝を挙げたミサノに乗り込み、3戦連続してポイント圏内に進出した鳥羽海渡と山中琉星は表彰台争い、当地初走行となる古里太陽は、初のポイント圏内進出を目指す。

過去のリザルト
2021年9月(サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ)
優勝: デニス・フォッジャ(ホンダ)
2位: ニッコロ・アントネッリ(KTM)
3位: アンドレア・ミニョ(ホンダ)
2021年10月(エミリア-ロマーニャ)
優勝: デニス・フォッジャ(KTM)
2位: ジャウメ・マシア(KTM)
3位: ペドロ・アコスタ(KTM)
2020年9月(サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ)
優勝: ジョン・マックフィー(ホンダ)
2位: 小椋藍(ホンダ)
3位: 鈴木竜生(ホンダ)
2020年9月(エミリア-ロマーニャ)
優勝: ロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)
2位: チェレスティーノ・ヴィエッティ(KTM)
3位: 小椋藍(ホンダ)
2019年9月
優勝: 鈴木竜生(ホンダ)
2位: ジョン・マックフィー(ホンダ)
3位: トニー・アルボリーノ(ホンダ)

ライブ中継配信
オフィシャルウェブでは、開催前日のプレスカンファレンスから3クラスの決勝レースまで完全網羅の生中継配信。各セッション後には、いつでも、どこでも、観たいときの視聴が可能な見逃し配信のオンデマンドを提供。

 

最先端の多視点観戦、マルチスクリーンを提供する『VideoPass(ビデオパス)』では、第14戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPから最終戦バレンシアGPまでの全セッション、全レースを完全網羅の生中継で配信。時差で生中継を見逃しても、オンデマンドを利用すれば、いつでも、どこでも、観たいときの視聴が可能
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