ヤマハのマシン開発状況

テストライダーのカル・クラッチローが状況を説明、ヘレスでのプライベートテストを予定

ヤマハのサテライトチーム、ウィズユー・ヤマハ・RNFから現役から引退したアンドレア・ドビツィオーソの代替として第15戦アラゴンGPから参戦するテストライダーのカル・クラッチローは、5戦目となった第19戦マレーシアGPの決勝レースで5戦連続の完走。

今季の最高位となる12位でフィニッシュした後、ヤマハ機の開発状況を説明。ファクトリライダーのファビオ・クアルタラロフランコ・モルビデリが11月8日のオフィシャルテストで使用する2023年型プロトタイプマシンのプログラムを継続するため、10月28日から2日間、ヤマハがテストサーキットに指定するヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでプライベートテストを実施する。

「エンジンの4つの段階を経てきた。従って、我々がどれを考えるかに依存する。方向性は、もっとパワーが必要で、もっとトップスピードが必要。しかし、僕は必要ないと思う。他の幾つかを変更する必要がある。そして、それは1週間でできるものではない。」

「と言うわけで、今あるものがある。今あるものでテストをして、来年に向けて見てみよう。以前も言ったように、我々は単独でしか走ることができない。他のライダーと一緒に走ることができ、他のライダーとファイトできるバイクを作ることが必要。それがエンジンであり、シャーシであれ、バイクのグリップであれ、ストレートで遅い。他のライダーと一緒に走るとき、マネジメントが難しい。本当に難しい。」

「問題は1人でしか走れないこと。これが最大の問題。フランキー(フランコ・モルビデリ)がグループの前に位置したとき、彼は前のグループに移動したけど、グループの後方に位置すると立ち往生してしまう。単独でしか走れない。ファビオ(ファビオ・クアルタラロ)がレース全体を1人で走り、快走したように見えた。素晴らしいペースだった。」

「ファビオが優勝したとき、1人で走っていた。他車と一緒に走れるようにする必要があるけど、レースの2ラップ目には、フロントタイヤのプレッシャーが高くなってしまい、『これは長いレースになるだろう』と思った。そして、それを最後までマネジメントするしかなかった」と自身のレースを引き合いに出し、ヤマハ機の問題点を指摘。

プライベートテスト後には、バレンシアのサーキット・リカルド・トルモに移動。ヤマハにとって重要な最終戦バレンシアGPが控え、ファビオ・クアルタラロが逆転する可能性を示唆。

ファビオは素晴らしい仕事をした。彼がしなければいけなかったことは、狩りに留まることだった。全てのプレッシャーはファビオではなく、フランチェスコ・バグナイアにかかっている。彼はバレンシアに行って、勝たなければいけないだけ。彼にできることはそれだけだ」と断言した。

Cal Crutchlow, Withu Yamaha RNF MotoGP™ Team, PETRONAS Grand Prix of Malaysia

 

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