『#BritishGP』~ファスト、フローイング、フィアス!

夏休み明け、4ヶ月間(17週間)で12戦が開催される後半戦緒戦の舞台はシルバーストン

第9戦イギリスGPは今週末、シルバーストンで8月4日(金)に初日、5日(土)に公式予選と『Tissot Sprint(ティソ・スプリント)』、6日(日)に決勝レースを開催。8月の第1週から11月の第4週までの17週間で12戦が開催される後半戦の緒戦に、4度のポールポジションからショートレースのティソ・スプリントで3勝を含む7度の表彰台、ロングレースの決勝レースで4勝を含む5度の表彰台を獲得したフランチェスコ・バグナイアが昨年5番グリッドからシーズン4勝目を挙げた当地にポイントリーダーとして乗り込む。

飛躍するサテライト勢

ドゥカティのエース、現王者フランチェスコ・バグナイアに挑戦するのは、総合2位ホルヘ・マルティン、総合3位マルコ・ベツェッキ、総合5位ヨハン・ザルコ、総合6位ルカ・マリーニ、総合10位アレックス・マルケス

35ポイント差のホルヘ・マルティンと36ポイント差のマルコ・ベツェッキは、第7戦ドイツGPと第8戦TTアッセンでフランチェスコ・バグナイアとの一騎打ちを展開。ティソ・スプリントと決勝レースで後半戦への弾みとなるパフォーマンスとリザルトを追求すれば、総合5位ヨハン・ザルコ、総合6位ルカ・マリーニ、総合10位アレックス・マルケスはプレミアクラス初優勝を目指す。

エネア・バスティアニーニの反撃

開幕戦ポルトガルGPの接触転倒が原因で右肩の肩甲骨を骨折した総合18位エネア・バスティアニーニは、第6戦イタリアGPで復帰してから堅実な走りに徹していたが、サマーブレイクを利用して万全な体調に仕上げ、3週間前に参加した『グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード』では、100%の状態に臨むことを宣言。後半戦ではタイトル争いをかき回す存在になるかもしれない。

ストップ・ザ・ドゥカティ

コンストラクター部門で首位、チーム部門でトップ3を占めるドゥカティに対抗するのは、KTMアプリリアKTMは2年連続の6位がシルバーストンでの最高位ながら、今季は全てのサーキットで過去の実績を上回る戦闘力を披露。総合4位ブラッド・ビンダーと総合7位ジャック・ミラーがドゥカティの一角崩しを狙う。

アプリリアは、2年前に2000年以来となる表彰台、1年前に2位を獲得。昨年コンマ4秒差のマーベリック・ビニャーレス、負傷から回復し万全の体調で乗り込みアレイシ・エスパルガロミゲール・オリベイラが牙城を崩しに行く。

ジャパニーズメーカーの逆襲

ドゥカティを筆頭にヨーロッパメーカーの台頭が著しいシーズンにおいて、日本のメーカーが一矢を報いたのは、第3戦アメリカズGPの優勝(アレックス・リンス)と3位(ファビオ・クアルタラロ)。現行に特化した優遇措置、コンセッションの更新に注目が集まる中、サマーブレイクを利用して、前半戦に収集したデータを徹底的に分析。

相次ぐ転倒で身体的、精神的に厳しい状況に追い込まれたマルク・マルケスだったが、リフレッシュした状態に後半戦の緒戦を迎え、第6戦イタリアGPで右手を負傷したジョアン・ミル、第8戦TTアッセン直前のトレーニングアクシデントで左足の親指を骨折したファビオ・クアルタラロは、サマーブレイクを利用して治療とリハビリに専念する時間があったが、第6戦イタリアGPで右脚の脛骨と腓骨を骨折したアレックス・リンスは、リハビリを続けることから、『スーパーバイク世界選手権』に参戦するイケル・レクオナが代役を務める。

万全な体調で臨めるのは、中上貴晶フランコ・モルビデリ。2人が中量級に参戦した2016年と2017年には優勝争いを繰り広げ、3位と優勝、2位と3位を獲得。後半戦に向けて弾みをつけるため、スタートダッシュを狙う。

Moto2™

タイトル争いは、抜群の安定感で高ポイントを連取する総合1位トニー・アルボリーノと第2戦アルゼンチンGPと第5戦フランスGPの取りこぼしを優勝で巻き返した総合2位ペドロ・アコスタが後続とのポイント差を引き離し、一騎打ちの展開。

2戦連続9度目の3位を獲得した後、前戦でキャリア初優勝を挙げ総合3位に浮上したジェイク・ディクソンは、勢いに乗ってホームグランプリを迎え、昨年3位を獲得した当地での結果次第では、タイトル争いの主役たちをかき回す存在になるかもしれない。

タイトル争いに影響を与える存在になりそうなのは、総合4位アロンソ・ロペスと総合14位小椋藍。1年前は2位と4位を獲得。開幕戦で負傷して、レギュラーライダーとしてデビューが見送られていた野左根航汰は参戦を開始する予定。

Moto3™

前戦で最後尾から転倒後に25位で完走した総合1位ダニエル・オルガドは、成長する上で貴重な経験と前向きに考えるように気持ちを切り替えたが、今季初優勝を挙げたジャウメ・マシアが16ポイント差の総合2位、4戦連続表彰台獲得の佐々木歩夢は26ポイント差の総合3位、イバン・オルトラデニス・オンジュは31ポイント差の総合4位と5位に接近。

2日目の転倒後に第2グループのトップフィニッシュを達成した総合12位鳥羽海渡、確実にポイント圏内でゴールする総合14位山中琉聖、パフォーマンスが向上する総合23位古里太陽がシルバーストンで上位進出を狙い、第6戦イタリアGPで転倒した際に左手と左足を負傷した総合11位鈴木竜生が復帰する。

天気予報

月曜日の時点で、金曜日は降水確率25%の曇りだが、土曜日は昼頃から雨、日曜日は16時頃からの雨が予報され、最高気温は金曜日と土曜日が16度、日曜日は19度。

 

 

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