『#AustrianGP』~レッドブルリンクでショーを仕切るのは誰か?

ハンティンググランドとなるか。KTMのホームグランドでブラッド・ビンダー&ジャック・ミラーがドゥカティ勢に挑む

第10戦オーストリアGPは今週末、レッドブルリンク-シュピールベルクで8月18日(金)に初日、19日(土)に公式予選と『Tissot Sprint(ティソ・スプリント)』、20日(日)に決勝レースを開催。今季2度目の2列目からティソ・スプリントで初めてのポイント圏外となる14位に低迷したが、決勝レースで4戦連続6度目の表彰台を獲得したポイントリーダーのフランチェスコ・バグナイアが1年前に2番グリッドから優勝を挙げた当地に乗り込み、アドバンテージの拡大を目指す。

追撃を図るサテライト勢

ドゥカティのエース、現王者フランチェスコ・バグナイアに挑戦するのは、総合2位ホルヘ・マルティン、総合3位マルコ・ベツェッキ、総合5位ヨハン・ザルコ、総合7位ルカ・マリーニ、総合9位アレックス・マルケス。後半戦の緒戦でポイント差が拡大したが、ギャップをこれ以上離されないようにするため、独走態勢に入りつつあるポイントリーダーの前でフィニッシュして、勢いを抑えたいところ。

2戦連続の上位進出となるか?

アプリリアは、毎年好成績を収めるシルバーストンで今季初優勝を挙げただけでなく、プレミアクラスで初めて3台がトップ5、4台がトップ10に進出。歴史的な快挙を達成した勢いに乗って、過去の最高位が昨年の6位だった当地で総合6位アレイシ・エスパルガロ、総合10位マーベリック・ビニャーレス、総合15位ミゲール・オリベイラが初表彰台、初優勝を狙う。

初優勝を狙うオーストリアの雄

ティソ・スプリントでは2勝を挙げたが、まだ決勝レースで優勝を挙げていないKTMは、総合4位ブラッド・ビンダー、総合8位ジャック・ミラーと共に今季初優勝、そして、2021年以来となる地元優勝に挑戦。

開幕戦の負傷から復帰したポル・エスパルガロは、ステップ・バイ・ステップでパフォーマンスの向上を目指し、新人のアウグスト・フェルナンデェスは、デビューからの10戦連続ポイント圏内進出に臨む。

レッドブルリンクで再確認

プレミアクラスで初めて最後尾グリッドからスタートした総合11位ファビオ・クアルタラロは、決勝レースに試したことがなかった新しいものを投入したが、パフォーマンスが向上。昨年2位を獲得したトラックでフェアリングなどを再確認する。

来季の去就に注目が集まる総合12位フランコ・モルビデリは、アウグスト・フェルナンデェスと共に開幕戦から9戦連続してポイント圏内に進出。今週末は4度目の1桁台を狙う。

来季に向けた辛抱の作業

レッドブルリンクが開催日程に復帰した2016年以降、まだ勝利を挙げていないホンダ勢は、上位進出よりも、総合19位マルク・マルケスを中心に来季を視野に入れた作業に専念。総合17位中上貴晶は、前戦に投入したフェアリングの検証を継続。総合14位アレックス・リンスはリハビリを続けることから、スーパーバイク世界選手権に参戦するイケル・レクオナが代役を務める。

Moto2™

2戦連続3位、4戦連続7度目の表彰台を獲得したペドロ・アコスタが総合1位に再浮上。開幕からクラス唯一の9戦連続ポイント圏内とトップ10入りを達成しながら、今季のワーストリザルトとなる10位でフィニッシュしたトニー・アルボリーノは総合2位に後退。2人のポイント差は2。昨年はアコスタが4位、アルボリーノは9番手走行中に転倒。

その決勝レースで最終ラップまで優勝争いを展開したのは、イデミツ・ホンダ・チーム・アジアの両雄。小椋藍がポールポジションから優勝を挙げれば、ソムキアット・チャントラが2位を獲得。

3位を獲得したジェイク・ディクソンは、今季2度目の転倒リタイアでポイントリーダーとのギャップが52ポイント差に拡大すれば、キャリア初優勝を挙げたフェルミン・アルデグエと今季2度目の2位を獲得したアロン・カネトが総合7位と4位に浮上。総合5位アロンソ・ロペス小椋藍ソムキアット・チャントラと共にタイトル争いをかき回す存在となるか、優勝、表彰台に挑戦するか注目が集まる。

開幕戦の怪我のため、ようやくレギュラーライダーとしてデビューした野左根航汰は、当地初挑戦。前戦の接触転倒が原因で右足の4ヶ所を骨折した羽田太河は欠場。

Moto3™

今季5度目の表彰台を獲得した総合1位ダニエル・オルガドに、第5戦フランスGPから5戦連続の表彰台を獲得した総合2位佐々木歩夢が22ポイント差に接近。1戦で逆転が可能なポイント差まで詰め寄り、今週末は昨年2番グリッドから優勝を挙げたトラックに乗り込む。

前戦で転倒を喫したが、速さを見せた総合3位ジャウメ・マシア、3戦連続4度目の4位を獲得した総合4位イバン・オルトラ、安定して優勝争いを繰り広げる総合5位デニス・オンジュ、コロンビア史上初の優勝を挙げた総合6位ダビド・アロンソ、2戦連続5位の総合11位ダビド・ムニョス、昨年2位を獲得した総合12位鈴木竜生、昨年ポイント圏内に進出した総合13位鳥羽海渡と総合14位山中琉聖、パフォーマンスが向上する総合23位古里太陽らが優勝、表彰台、シングルフィニッシュを狙う。

天気予報

月曜日の時点で、週末の3日間は最高気温30度、最低気温15度の晴れが予報され、降水確率は金曜日が10%、土曜日と日曜日は1%。

 

『いつでも、どこでも、観たいとき』に動画の視聴が可能な『ビデオパス&タイミングパス』なら、第10戦オーストリアGPを完全網羅の生中継配信

オフィシャルニュースレター
定期的にメールで配信される動画を含めたコンテンツの受信を希望する場合、オフィシャルウェブにユーザー登録