チャンピオンシップ７６年目は、３月８日から１０日にルサイル・インターナショナル・サーキットで開幕。史上最多全２１戦の開催が計画され、マレーシアとカタールで実施されたオフィシャルテストから、手に汗握るスリリングでエキサイティングなシーズンが約束される。
ハットトリック
２年連続して最終戦決着を制したフランチェスコ・バグナイアは、ペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットとルサイル・インターナショナル・サーキットで開催された今年２度のオフィシャルテストで非公式ながらオールタイムラップレコードを大幅に更新し、王者の貫禄、強烈な存在感を見せ、連続の総合１番手に進出。
チャンピオンシップの歴史を刻んだジャコモ・アゴスチーニ、ミック・ドゥーハン、バレンティーノ・ロッシ、マルク・マルケスらに次ぐ、プレミアクラス史上１０人目となる３年連続、１２人目となる３度目のチャンピオンを目指し、挑戦を始める。
コンテンダー
ライバルたちがシーズン前に予想した通り、爆発的な速さを武器に、ティソ・スプリントで最多勝を挙げ、チャンピオンシップ史上初となるチーム部門とインディペンデントチーム部門の同時制覇に大きく貢献し、最後までタイトル獲得に挑戦したホルヘ・マルティンは、唯一無二な経験と絶対的な自信と共に、『MotoGP™』で初となるサテライトライダーのチャンピオンを狙う。
捲土重来
２０２０年７月の右上腕骨骨折以来、手術、転倒、複視など困難な時期を過ごし、２０２３年はキャリア最多となる２９回の転倒を喫したマルク・マルケスは勇断を下し、１１年間所属したホンダ・レーシングとの契約を終了させ、グレシーニ・レーシングに移籍。
新たな挑戦、新たな時代に向け、１１年間駆けたホンダ機からドゥカティの旧型に乗り換えると、今年２度のオフィシャルテストで総合６番手と総合４番手に進出。シーズンの早い段階で表彰台、２０２１年１０月の第１６戦エミリア－ロマーニャＧＰ以来となる優勝を挙げれば、台頭著しい９７～９８年生まれの世代の驚異的な存在になるだろう。
規格外新人
史上１４人目となる軽量級＆中量級制覇、史上３人目となる参戦３年目での２クラス制覇という偉業を成し遂げたペドロ・アコスタが『MotoGP™』に昇格。マーベリック・ビニャーレス以来となる３度目の新人王が確定しているが、オフィシャルテストのパフォーマンスからファビオ・クアルタラロの史上最年少ポールポジション、マルク・マルケスの史上最年少優勝を更新できるか、そして、『エル・ティブロン・デ・マサロン（マサロンのサメ）』の愛称のように、『ジョーズ』のあの曲が流れるかに注目が集まる。
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