ホーム&アウェイ~ムジェロを制するのは誰か?

過去2年連続の優勝を挙げた地元の英雄フランチェスコ・バグナイアにホルヘ・マルティン、マルク・マルケス、そしてイタリア勢が挑戦

第7戦イタリアGPは、今週末の5月31日から6月2日にアウトードロモ・インテルナツィオナーレ・デル・ムジェロこと通称ムジェロ・サーキットで開催。6月1日に公式予選とショートレースのティソ・スプリント、2日に決勝レースが催行される。

ドゥカティ

コンストラクター部門で総合1位、チーム部門で4チームがトップ5に進出するドゥカティは、先週末にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで開催された前戦カタルーニャGPで2020年11月の第11戦バレンシアGPから66戦連続の1列目から3戦連続の今季5勝目、3戦連続の表彰台独占、2021年9月の第13戦アラゴンGPから52戦連続表彰台を獲得。

今週末は2009年に初優勝、2017年、2018年、2019年、2022年、2023年に優勝を挙げ、1年前にティソ・スプリントでトップ5、決勝レースでトップ4を独占したホームトラックに挑戦。

ホルヘ・マルティン

2戦連続3度目となる週末の最多ポイントを稼ぎ、タイトル争いのライバルたちに対して、ポイント差を広げた後、今週末は昨年6番グリッドから3位と2位を獲得した舞台でアバンテージの拡大を目指す。

フランチェスコ・バグナイア

2年連続して1ラップ目に転倒、ティソ・スプリントで1番手走行中に転倒を喫したバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで今季3勝目を挙げ、ネガティブな流れを断ち切ると、今週末は2022年から2年連続で優勝、昨年ポールポジションからダブルウィンを達成したホームトラックでポイントリーダーとのギャップ、最低でも1戦で逆転が可能な37ポイント差以内に詰めたいところ。

マルク・マルケス

第4戦スペインGPから2戦連続して5列目からダブルポディウムを獲得したが、経験とデータ不足が原因で出遅れてしまう初日、特に課題に挙げるプラクティスと予選のフライングラップを念頭に置き、プレミアクラスでまだ1勝(2014年)しか挙げられず、昨年は2番グリッドから7位と転倒を喫した高速トラックでどのように走り、週末を通じてどれほどの進歩を果たせるのか注目が集まり、もし、決勝レースで誰よりも早くゴールラインを通過すれば、2021年10月の第16戦エミリア・ロマーニャGP以来952日ぶりの優勝となる。

総合4位エネア・バスティアニーニ、総合9位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、総合10位マルコ・ベツェッキ、総合16位フランコ・モルビデリにとってはホームグランプリ。家族の前、ファンの前で好走を見せたいだけでなく、来季のシートを確保するためにパフォーマンスとリザルトを追求する。

アプリリア

コンストラクター部門で総合2位に浮上。地元でフルエントリーライダーからの引退を発表した総合7位アレイシ・エスパルガロと電子制御が改善された総合14位ラウール・フェルナンデェスは、今季1番のパフォーマンスで最高位に進出。今週末は総合5位マーベリック・ビニャーレス、総合13位ミゲール・オリベイラと共に、2週間前にテストライダーのロレンソォ・サバドーリが当地で実施したプライベートテストで収集したデータを参考にドゥカティ勢に挑戦し、2年前の最高位(3位)超えにチャレンジする。

KTM

週末最初のセッション、フリープラクティス1で4人がトップ10入りし、今季のベストスタートを切ったが、週末は15ポイントしか稼げず、総合2位から3位に後退。過去の最高位は3年前の2位、昨年は5位だったトラックを攻略するため、今季テストライダーに就任したポル・エスパルガロが初のワイルドカード参戦。今季2度目の5人体制で地元勢のドゥカティ、アプリリアに真っ向勝負を挑む。

ヤマハ

5月14日と15日に当地でプライベートテストを実施。新しいエアロパッケージに確かな手応えを得た総合12位ファビオ・クアルタラロと総合21位アレックス・リンスが週末でどのようなパフォーマンスを披露し、どこまで上位陣に接近できるかに関心が集まる。

ホンダ

第5戦フランスGP後に当地で実施したプライベートテストを経て、新しいエアロパッケージを導入。今週末は週末明けのオフィシャルテストを含めて重要な4日間となり、特にルカ・マリーニは地元で今季初のポイント圏内入りを目指す。

オフィシャルテスト

決勝レースの翌日にシーズンが始まってから2度目のオフィシャルテストが当地で開催され、特にコンセッションの規則により、プライベートテストが禁止されているドゥカティ、KTM、アプリリアのレギュラーたちにとっては貴重な機会となり、ヤマハとホンダのレギュラーライダーたちにとっては、戦闘力を向上させるために比較検証を中心としたテストプログラムを継続する。

天気予報

火曜日の時点で、木曜日の夕方から金曜日の昼まで雨が予報されているが、土曜日と日曜日は晴れ。最高気温は26度、最低気温は16度のドライコンディションが見込まれている。

Moto2™

2戦連続4度目の表彰台を獲得したポイントリーダーのセルジオ・ガルシアは、8位だった総合2位ジョー・ロバーツとのアドバンテージを7ポイント差から19ポイント差に拡大。

3戦連続の17番グリッドから7位、6位、2位まで挽回した後、10番グリッドからスタートした小椋藍は2022年9月の第16戦日本GP以来今季初優勝を挙げ、総合4位から3位に浮上。2年前に3位、1年前に15位だった高速トラックで19ポイント差のセルジオ・ガルシア、2ポイント差のジョー・ロバーツに挑戦。

2戦連続してワンツーフィニッシュを達成した『MT Helmets - MSI』の両雄、セルジオ・ガルシア小椋藍と共に、今季6戦中5勝を挙げたボスコスクロ機を使用する総合4位フェルミン・アルデグエと総合5位アロンソ・ロペスは、ポイントリーダーから46ポイント差。タイトル争いに加わりたければ、トップ3とのギャップをこれ以上広げないようにするため、上位に進出しなければいけない。

段階を踏んでパフォーマンスが良くなっている佐々木歩夢は、他車との接触が原因で転倒リタイアを余儀なくされたが、今週末は同期のセナ・アギウスデニス・オンジュディオゴ・モレイラジャウメ・マシアに次ぐポイント圏内の進出を目指す。

Moto3™

前戦で今季4勝目を挙げたダビド・アロンソは、開幕戦以来となるポイントリーダーに再浮上。スペイン生まれスペイン育ちながら、母親の国籍を継承する18歳のコロンビア人ライダーは、まだ28戦の出走ながら、最多優勝(4勝)、最多ポールポジション(3度)、30回のセッションで16回の1番時計、第3戦アメリカズGPから4戦連続のオールタイムラップレコードを更新。当地では、レッドブル・ルーキーズ・カップに参戦した2021年に4位と2位。昨年は16番グリッドから0.172秒差の4位に進出していた。

アスパル・ジュニア・チームに所属した2020年と2021年にチームメイトだったダビド・アロンソから14ポイント差の総合2位に後退したダニエル・オルガドは、昨年5番グリッドから優勝したい経験を活かして、ライバルの勢いを止めたいところ。

今季の最高位2位を獲得した総合4位イバン・オルトラは、2019年から2021年までアスパル・ジュニア・チームに所属(2021年はレンタルで他のチームからジュニアGP™世界選手権に参戦)。5ポイント差に接近した総合3位コリン・ベイヤーに挑戦。

総合5位ダニエル・ムニョスは、レッドブル・ルーキーズ・カップに参戦した2021年にダビド・アロンソダニエル・オルガドイバン・オルトラに競り勝って2位と1位を獲得。昨年は負傷欠場。

2021年のレッドブル・ルーキーズ・カップ、レース1でスペイン勢に競り勝って優勝を挙げ、衝撃的なデビューウインを飾ったのは総合15位古里太陽。前戦は2度のロングラップペナルティを消化した直後に転倒を喫したが、予選最高位の4番グリッドを獲得し、トップグループで力強く走る速さを見せれば、2年前に表彰台を獲得した総合13位鈴木竜生、1年前にトップ5入りを果たした総合8位山中琉聖にも注目が集まる。