第9戦ドイツGPの決勝レース(周回数30ラップ)は7日、現地時間14時00分からザクセンリンクで行われ、今季初めてウォームアップ走行で1番時計を刻んだ4番グリッドのフランチェスコ・バグナイアが11ラップ目にトップから1.458秒差までギャップが広がったが、ステップ・バイ・ステップでタイム差を詰めて行くと、残り2ラップ、29ラップ目にトップを走行していたホルヘ・マルティンが転倒を喫して1番手に飛び出し、第6戦カタルーニャGPから4戦連続6勝目。
ドゥカティの優勝ランキングで1位に位置するレジェンド、ケーシー・ストーナーを上回る24勝目を挙げ、ポイントリーダーに再浮上した。
The World Champ still making history in red👏@PeccoBagnaia becomes the @ducaticorse rider with most premier class wins! 🏆 #GermanGP 🇩🇪 pic.twitter.com/pPxfbU9vh1
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) July 7, 2024
ポイントリーダー痛恨の転倒
気温19度、路面温度32度のドライコンディションの中、ポールポジションのホルヘ・マルティンは7ラップ目に満を持してトップに躍り出て、レースの主導権を握ったが、0.529秒差のアドバンテージを得ていた29ラップ目の1コーナーで今季7度目の転倒。レースをリードしていた第4戦スペインGPに続き、今季2度目の転倒リタイアを喫した。
マルケス兄弟表彰台
13番グリッドのマルク・マルケスは1ラップ目9番手、2ラップ目8番手、5ラップ目7番手、7ラップ目6番手、15ラップ目5番手、25ラップ目4番手に浮上すると、29ラップ目にホルヘ・マルティンが転倒し、10人目を抜いて2番手に浮上。22ラップ目に他車との接触でフロントスクリーンが破損し、エアバックが作動したが、3.804秒差の2位でチェッカーフラッグを受け、3戦ぶり4度目の表彰台を獲得。
5番グリッドのアレックス・マルケスは17ラップ目3番手に飛び出し、29ラップ目にマルク・マルケスに抜かれたが、昨年10月の第17戦マレーシアGP以来今季初表彰台を獲得。
兄弟の表彰台は、アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリこと、通称イモラ・サーキットで開催された1997年7月の第8戦イモラGPで青木宣篤と青木拓磨の青木兄弟以来27年ぶり。
Brotherly love ❤️
— MotoGP™🏁 (@MotoGP) July 7, 2024
That's the first time two brothers share the premier class podium since the Aoki brothers in 1997 🔙#GermanGP 🇩🇪 pic.twitter.com/k5p6szF3oH
ドゥカティ独占
9番グリッドのエネア・バスティアニーニは、再び中盤以降に強さを発揮して4位。6番グリッドのフランコ・モルビデリは3ラップ目3番手、9ラップ目2番手に浮上し、30ラップのレースを通じて何度もバトルを繰り広げて今季の最高位となる5位を獲得。
コンストラクター部門で総合1位に進出するドゥカティは、第4戦スペインGPから6戦連続の表彰台独占。1年前に1位から5位までを獲得したサーキットで第4戦スペインGPに続き今季2度目のトップ5独占を達成。
ティソ・スプリントでキャリア初の表彰台を獲得した2番グリッドのミゲール・オリベイラは6位。10番グリッドのペドロ・アコスタ、12番グリッドのマルコ・ベツェッキ、11番グリッドのブラッド・ビンダー、3番グリッドのラウール・フェルナンデェスがトップ10入り。
プレミアクラスで100戦目のスタートとなった14番グリッドのファビオ・クアルタラロは11位。7番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは6番手走行中の7ラップ目にコースアウトを喫して18番手に後退した後、12位まで挽回。
タイヤプレッシャー違反
14位でゴールしたアウグスト・フェルナンデェス、17位のヨハン・ザルコ、18位のステファン・ブラドルはタイヤプレッシャーの違反により、16秒加算のペナルティが加算され、16位、17位、20位に後退。
17番グリッドの中上貴晶は25.817秒差の15位でフィニッシュしたが、アウグスト・フェルナンデェスにペナルティが科せられたことから今季5度目の14位。20番グリッドのジョアン・ミルは18位。アレックス・リンスの負傷代役を務めた21番グリッドのレミー・ガードナーは19位完走。8番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは技術的な問題が発生してリタイアした。
チャンピオンシップ
フランチェスコ・バグナイアは15ポイント差の総合2位から開幕戦カタールGP以来、サマーブレイク前にポイントリーダーの座を奪回すれば、ポイントリーダーのホルヘ・マルティンは10ポイント差の総合2位に後退。
総合3位マルク・マルケスは66ポイント差から56ポイント差、総合4位エネア・バスティアニーニは70ポイント差から67ポイント差にギャップを縮め、総合5位マーベリック・ビニャーレスは91ポイント差から97ポイント差にギャップが広がった。
イギリスGP
シーズン10戦目は4週間後の8月2日から4日にシルバーストン・サーキットで開催。チャンピオンシップ75周年を記念するスペシャルグランプリとして、全11チームがレトロスタイルなデザインに施されるバイクを準備する。
RESULTS