グレシーニ・レーシングのマルク・マルケスとアレックス・マルケスは、第9戦ドイツGPの決勝レースで2位と3位を獲得。マルケス兄弟がプレミアクラスに一緒に参戦するようになってから5年目に初めて表彰台を共有した。
1993年2月17日生まれ、31歳のマルク・マルケスは2013年からプレミアクラスに参戦。1996年4月23日生まれ、28歳のアレックス・マルケスは2020年に中量級から昇格。
4年前の2020年、2人がレプソル・ホンダ・チームに所属したことから、兄弟チームが結成され、緒戦の第2戦スペインGPで初めてグリッドに並んだが、そのレースでマルク・マルケスが右上腕骨を骨折したから、それ以降2人が同じツナギを着ることはなかったが、2024年に再び兄弟体制を結成し、ピットボックスを共有。
2人がグレシーニ・レーシングで揃って参戦した9戦目、同時にグリッドに並んだ48戦目となったザクセンリンクでマルク・マルケスが今季4度目、アレックス・マルケスが昨年11月の第18戦マレーシアGP以来今季初の表彰台を獲得し歴史的な快挙を達成。
史上3組目の偉業
チャンピオンシップが始まった1949年以降、プレミアクラスで兄弟が揃って表彰台を獲得したのは過去2回。
1962年10月の最終戦アルゼンチンGPで地元出身のフアン・サラティーノとエドゥアルド・サラティーノが2位と3位を獲得。1997年7月の第8戦イモラGPで青木宣篤と青木拓磨がレジェンド、ミック・ドゥーハンに続いてチェッカーフラッグを受け、歴史的な偉業を達成。今回、マルケス兄弟が史上3度目となる兄弟同時表彰台を獲得した。
グレシーニ・レーシング
1997年から2年間参戦した後、2002年最高峰クラスに復帰したグレシーニ・レーシングは、2003年から2人体制。セテ・ジベルナウとコーリン・エドワーズの体制で臨んだ2004年の第9戦イギリスで3位と2位でゴールしたことから、初めてダブルポディオムを獲得すると、第13戦カタールGPではワンツーフィニッシュを達成。
翌年の2005年は、セテ・ジベルナウとマルコ・メランドリの体制で開幕戦スペインGPと第6戦カタルーニャGPで2人が揃って表彰台を獲得。
マルケス兄弟は2005年6月の第6戦カタルーニャGP以来18年ぶり、342戦ぶり5度目となるダブルポディオムをチームにもたらすことに成功。
2005年はチーム部門でチーム史上最高位となる総合2位を獲得。2006年は総合3位。今季は第9戦が終了した時点で総合3位に位置している。