中上貴晶が来季テストライダーに就任

シーズン終了後にプレミアクラス7年間の参戦に終止符を打ち、日本国内を中心にマシン開発に専従

ホンダ・レーシング・コーポレーションは、8月29日に2018年からサテライトチームのイデミツ・ホンダ・LCRで起用する中上貴晶が2025年から開発テストライダーとして複数年契約に合意したと発表した。

来年からプロトタイプマシン『RC213V』の改善そして開発を担う中上貴晶は、日本でのテストをこれまで以上に充実させるとともに、ヨーロッパでの開発を密接にフォローして、日本と欧州のそれぞれのテストチームとの橋渡し役を務め、テスト結果を相互に要求する役割を果たすことになり、これまで以上に開発スピードを上げ、戦闘力向上を目指す。そして、ワイルドカードとして数戦に参戦することが予定されている。

Takaaki Nakagami, IDEMITSU Honda LCR, Motorrad Austrian Grand Prix
Takaaki Nakagami, IDEMITSU Honda LCR, Motorrad Austrian Grand Prix

中上貴晶

「2024年シーズンをもって『MotoGP™』のレギュラーライダーとしてのキャリアを終えることを決断しました。これまで温かく応援していただきましたファンの皆さまには心から感謝申し上げます。また長年にわたりサポートしていただきました出光興産、ホンダにも改めて御礼申し上げます。2025年からはマシンの開発に携わります。」

「7年間の経験を活かせて人力できることは大変やりがいを感じており、とても嬉しく思っています。新しい章の始まりが楽しみです。ルーチョ・チェッキネロとLCR全員に感謝したいと思います。彼らを家族のように感じており、一緒に過ごした、この数年間は素晴らしいものでした。彼らはいつも僕の心の中にいます。」

「10月にはモビリティリゾートもてぎ日本GPが開催され、ここまで大変厳しい状況が続いてはおりますが、日本の皆さまの声援をエネルギーに変え少しでも上位でフィニッシュしたいと思います。」

渡辺康治(ホンダ・レーシング代表取締役社長)

中上貴晶選手、延べ15年の世界選手権での戦い、本当にお疲れさまでした。日本人として初めて『MotoGP™』で7シーズン114戦以上出走し、ポールポジションも記録するなど、ホンダとともに活躍してくれたことを誇りに思います。そしてこれからも、ホンダのマシン開発ライダーとして携わってくれることを大変心強く思います。ホンダおよびHRCにとって今までに経験したことがない厳しいシーズンが続いていますが、この状況を1日でも早く脱するためには一層の開発体制の強化は必須であり、最高峰クラスで戦ってきた中上選手の経験やスキルに期待をしています。」

ルーチョ・チェッキネロ(チームプリンシパル)

「グッバイではなく、直ぐに会いましょうです。中上との絆は終わっていません。開発プログラムで引き続き、彼に会うことができます。過去7年間はLCRファミリーにとって重要な、ものでした。ライダーとしては素晴らしく、速く、人としても素晴らしいです。彼と一緒に仕事ができたことは本当に楽しかったです。彼の礼儀正しさ、親切さ、プロ意識は、チームメンバーとHRCにとって大きな意味があり、永遠に感謝します。これからは、HRCへの貢献が基本となり、彼の姿を見ることが待ち切れません。パドック全体が彼を尊敬し、称賛しています。これは何よりも大切なことです。タカ、君の仕事と我々と一緒に過ごした時間に感謝します。」

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