グローブを嵌め、バイザーを下ろせ!

元王者マルク・マルケスが復活の狼煙を上げる優勝を果たした後、イタリア勢の地元ミサノでシーズン13戦目が開催

第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPは、今週末の9月6日から8日にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで開催。9月7日に公式予選とショートレースのティソ・スプリント、8日に決勝レースが催行される。

ドゥカティ

前戦アラゴンGPで今季11勝目を挙げた後、ドゥカティスタのための祭典『ワールド・ドゥカティ・ウィーク』の開催地であるホームサーキット、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリに乗り込み、オーバーシーズを前にコンストラクター部門のタイトル連覇を目指す。

タイトル争い

ティソ・スプリントと決勝レースで3戦連続4度目の連続2位を獲得したホルヘ・マルティンは、1年前にポールポジションから連続優勝を挙げ、前戦後に絶対的な自信があることを誇った当地でアドバンテージの拡大を狙うが、週末に1ポイントしか稼げなかった総合2位フランチェスコ・バグナイアは、2021年と2022年に連続優勝を挙げたホームトラックで23ポイント差からの挽回を目指す。

復活の狼煙

総合4位マルク・マルケスは左回りトラックのモーターランド・アラゴンでライバルたちを圧倒する速さと強さを見せ、ティソ・スプリントで初優勝、決勝レースで1043日ぶりに優勝を挙げたことから、70ポイント差の総合3位に浮上。2015年、2017年、2019年、2021年に優勝を挙げた右回りトラックでどのようなパフォーマンスを見せるのか、ポイント差をさらに詰めることができるのか注目が集まる。

主役の座を狙うアウトサイダーたち

3年前に連続3位、2年前に2位を獲得した総合4位エネア・バスティアニーニと昨年連続2位を獲得した総合12位マルコ・ベツェッキはトップ3に挑戦。総合9位ファビオ・ディ・ジャンアントニオと総合11位フランコ・モルビデリは今季初表彰台、総合10位アレックス・マルケスは今季2度目の表彰台を目指す。

アプリリア

アプリリア恒例の祭典『アプリリア・オール・スターズ』の会場でもあるホームサーキットでの最高位は2022位の3位。過去に好成績を挙げたモーターランド・アラゴンで苦戦した後、総合7位マーベリック・ビニャーレス、総合8位アレイシ・エスパルガロ、総合13位ミゲール・オリベイラ、総合16位ラウール・フェルナンデェスは課題に挙げたロングディスタンスのパフォーマンス向上を目指す。

KTM

当地での最高位は、2020年9月の第8戦エミリア・ロマーニャGPの3位。昨年の最高位はワイルドカード参戦したダニエル・ペドロサの4位(ティソ・スプリントも4位)。テストライダーのダニエル・ペドロサポル・エスパルガロは、当地で数度のプライベートテストを実行したことから、前戦で連続3位を獲得して総合7位から5位に浮上したペドロ・アコスタ、6位と4位に進出した総合6位のブラッド・ビンダー、総合15位ジャック・ミラー、総合17位アウグスト・フェルナンデェスはデータを参考にコンストラクター部門で2ポイント差に接近したアプリリア越えに挑む。

ヤマハ

第11戦オーストリアGP後に当地で2日間のプライベートテストを実施したヤマハにとっては、シーズン13戦目、オフィシャルテスト、シーズン14戦目と続くことから重要は時期を迎え、今季初めて1桁台に進出したアレックス・リンスと今季2度目の転倒リタイアを喫したファビオ・クアルタラロは徹底的にデータを検証しながら、ステップアップを図る。

ホンダ

決勝レースで今季のホンダ勢最高位に進出した中上貴晶と公式予選で今季のホンダ勢最高位に進出したヨハン・ザルコは所属チームのホームグランプリに挑み、第11戦オーストリアGP後にプライベートテストを実行したジョアン・ミルルカ・マリーニ、ワイルドカード参戦するステファン・ブラドルと共に、3年前に最後の優勝、最後のワンツーフィニッシュを達成したトラックで計画的なプログラムに取り組んで、ステップ・バイ・ステップで他メーカーとのギャップを詰めに行く。

天気予報

水曜日の時点で、木曜日の昼に雨が降るが、金曜日から日曜日まで最高気温29度の晴れが予報されている。

Moto2™

ポイントリーダーのセルジオ・ガルシアは、ホームグランプリ前に自宅で右肩を負傷したことが影響して今季初めて0ポイント。右手の骨折から復帰した総合2位小椋藍は16番グリッドから8位まで挽回して8ポイントを加算したことから20ポイント差から12ポイント差に接近。2022年と2023年に5位を獲得した当地でポイント差を詰めに行く。

4位でゴールしたアロンソ・ロペスは総合4位から3位、今季初優勝を挙げたジェイク・ディクソンは総合7位から5位に浮上。勢いに乗って、引き離されていたポイント差をさら詰めに行き、負傷から復帰後に安定して上位に進出する総合7位チェレスティーノ・ヴィエッティ、今季初表彰台を獲得した総合10位トニー・アルボリーノ、新人勢1番乗りとなる表彰台を獲得した総合17位デニス・オンジュ、今季2度目の1列目に進出した総合21位ディオゴ・モレイラ、今季初めてポイント圏内で完走した総合26位の佐々木歩夢らに注目。

第11戦オーストリアGPで右足を骨折したアレイシ・エスクリチは、負傷からの回復に専念することから、クリント・フォワード・レーシング・チームは『Moto2™欧州選手権』に参戦する20歳のスペイン人ライダー、ウナイ・オラドレを代役に指名。地元出身のマッティア・パシーニが今季4度のワイルドカード参戦。

Moto3™

ポイントリーダーのダビド・アロンソは、前戦でフリープラクティスから公式予選2まで連続1番手に進出したが、決勝レースでリアタイヤの劣化に苦しんで4位。しかし、イバン・オルトラダニエル・オルガドに対してポイント差の拡大に成功し、2位を獲得したコリン・ベイヤーは総合4位から2位に浮上したが、ギャップは3レースに相当する75ポイント。今週末は昨年優勝を挙げたトラックでアドバンテージの拡大を目指す。

総合8位山中琉聖は技術的問題を苦しんだ後、仕切り直しを図って6戦ぶり2度目の表彰台、総合11位古里太陽はホンダ勢の最高位と4戦ぶり3度目の表彰台、総合14位鈴木竜生は2019年に優勝を挙げたトラックで今季初表彰台を目指す。

リキモリ・ハスクバーナ・インタクトGPはジュニアチームで起用する18歳のオーストリア人ライダー、ヤコブ・ローゼンターラーを第11戦オーストリアGPに続き、ワイルドカードとして起用する。

 

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