第14戦インドネシアGPは、今週末の9月27日から29日にペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催。9月28日に公式予選とショートレースのティソ・スプリント、29日に決勝レースが催行される。
ドゥカティ
先週末にミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで開催された第14戦エミリア・ロマーニャGPでプレミアクラス100勝目を挙げ、コンストラクター部門の連覇に成功。チーム部門は2年ぶりのタイトル奪還を目指すファクトリーチーム、ドゥカティ・レノボ・チームが現王者プリマ・プラマック・レーシングに対して156ポイント差。グレシーニ・レーシングは197ポイント差で追う。
ホルヘ・マルティン対フランチェスコ・バグナイア
ライダー部門は、ポイントリーダーのホルヘ・マルティンが今季5度目の連続2位を獲得したことから、アドバンテージを7ポイント差から24ポイント差に拡大。1年前に6番グリッドからティソ・スプリントで優勝、決勝レースでトップ走行中に転倒を喫した当地でポイント差を広げられるかどうかに注目が集まるが、総合2位フランチェスコ・バグナイアは13番グリッドから8位と優勝を挙げたトラックでポイント差を少しでも詰めたいところ。
エネア・バスティアニーニ&マルク・マルケス
今季2勝目を挙げた総合3位エネア・バスティアニーニは59ポイント差。3戦連続7度目の表彰台を獲得した総合4位マルク・マルケスは60ポイント差。1戦で逆転が可能な37ポイント差以内に1戦でも早く詰め寄れるかどうか、関心が高まる。
KTM
コンストラクター部門で2年連続の総合2位を目指すことになったKTMは、初参戦の2019年9月第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP以来となる決勝レースで0ポイントに終わったが、総合5位ブラッド・ビンダーと総合6位ペドロ・アコスタは週末を通じてドゥカティに続くパフォーマンスを披露。2年前の3月にウェットコンディションで優勝を挙げ、1年前の10月にドライコンディションで11.2秒差の6位だったトラックでドゥカティ勢に挑戦する。
アプリリア
KTMから5ポイント差のアプリリアは、1年前にコンマ3秒差の2位を獲得した総合7位マーベリック・ビニャーレスと2年前に優勝を挙げた総合14位ミゲール・オリベイラを中心にコンストラクター部門の最高位となる総合2位を狙う。
ヤマハ
決勝レースではゴールライン手前でガス欠に見舞われて5位を逃したファビオ・クアルタラロだったが、週末を通じて好走。昨年のベストリザルトとなるコンマ4秒差の3位を獲得したトラックで先週末のパフォーマンスを確認したいところ。発熱が原因で欠場したアレックス・リンスは回復。インドネシアから仕切り直す。
ホンダ
レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルとルカ・マリーニは、ミサノで今季の最高位に進出。トラックキャラクター、トラックコンディション、気象条件が異なる当地でどのようなパフォーマンスを発揮し、どこまで上位陣に近づき、どのようなリザルトを獲得するのか注目。期待通りの週末にならなかった中上貴晶は、気持ちを切り替え、最後のホームグランプリを前に好感触を掴みたいところ。
マンダリカマジック
ドラマチックなミサノでの対決後、オーバーシーズの緒戦がペルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催
天気予報
水曜日の時点で、金曜日の昼過ぎから雨、土曜日と日曜日は晴れ、3日間とも最高気温29度、最低気温21度が予報されている。
Moto2™
ポイントリーダーの小椋藍は、ミサノでの2連戦で優勝と4位。38ポイントを稼ぎ、総合2位セルジオ・ガルシアに22ポイント差、総合3位ジョー・ロバーツに45ポイント差、総合4位アロンソ・ロペスに48ポイント差、来季プレミアクラスに昇格する総合5位フェルミン・アルデグエに対しては55ポイント差にアドバンテージを拡大。昨年は転倒が原因で19番グリッドからのスタートとなり、他車との接触が原因でロングラップペナルティが科せられたこともあって17位だったが、ホームグランプリを前に1レースで逆転が不可能なポイント差までアドバンテージを広げたいところ。
2戦連続2位の総合6位アロン・カネト、2戦連続3位の総合10位トニー・アルボリーノ、前戦で今季2勝目を挙げた総合8位チェレスティーノ・ヴィエッティ、2年前に優勝を挙げた総合11位ソムキアット・チャントラに注目。
総合26位、新人部門総合4位の佐々木歩夢は、来週末のホームグランプリを前に今季2度目のポイント圏内進出を狙う。
Moto3™
ポイントリーダーのダビド・アロンソは前戦で今季8勝目を挙げ、総合2位ダニエル・オルガドに対して82ポイント差、総合3位コリン・ベイヤーに82ポイント差、総合4位イバン・オルトラに87ポイント差。3レース(75ポイント差)以上のアドバンテージを広げ、昨年3番グリッドからコンマ1秒差の2位を獲得したトラックに乗り込む。
注目はミサノでの2連戦で初優勝と2位を獲得した総合5位と新人部門総合1位に進出するアンヘル・ピケラス。初訪問のトラックにどれだけ素早く適応できるか。
来週末にホームグランプリを迎える日本勢の総合11位山中琉聖、総合12位古里太陽、総合13位鈴木竜生は好感触を掴み、好結果を挙げて、帰国したいところ。
フリートセーフ・ホンダ・Mラボ・レーシングは、今週末から9月25日に18歳の誕生日を迎えたばかりのエディ・オシェイを第10戦イギリスGPから起用するビセンテ・ペレスに替わって招集。
イデミツ・アジア・タレント・カップ出身で現在はジュニアGP™世界選手権に参戦するアルビ・アディタマが今季3度目のワイルドカード参戦。昨年世界デビューしたホームトラックで初のポイント圏内進出を目指す。
プライス!
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