追撃開始!もてぎで重要な対決

熾烈なタイトル争い、野獣&元王者の逆襲、決定的な局面を迎えるもてぎラウンド開催

第16戦日本GPは、今週末の10月4日から6日にモビリティリゾートもてぎで開催。10月5日に公式予選とショートレースのティソ・スプリント、6日に決勝レースが催行される。

ドゥカティ

プレミクラス100勝目とコンストラクター部門制覇の勢いは止まらず、2020年11月の第14戦バレンシアGPから75戦連続の1列目から過去最多となる12戦連続優勝と61戦連続の表彰台獲得を達成。

チーム部門では、2年ぶりのタイトル奪還を目指すファクトリーチーム、ドゥカティ・レノボ・チームが総合4位アプリリア・レーシングに対して、アドバンテージを347ポイント差に広げたことから、タイトル争いの行方は、150ポイント差の総合2位プリマ・プラマック・レーシングと総合3位グレシーニ・レーシングの3チームに絞られた。

ライダー部門は、残り5戦185ポイントの争いにおいて、193ポイント差の総合6位ブラッド・ビンダーと185ポイント差の総合5位ペドロ・アコスタは可能性を失い、ドゥカティ機を駆ける4人に絞られたが、ホルヘ・マルティンフランチェスコ・バグナイアの争い。

ホルヘ・マルティン対フランチェスコ・バグナイア

インディペンデントチームに所属するライダーとして、2001年のバレンティーノ・ロッシ以来となるチャンピオンを目指すホルヘ・マルティンは、21ポイント差を持って、昨年ポールポジションからダブルウィンを達成したモビリティリゾートもてぎに乗り込み、史上10人目となる3連覇、12人目となる3度目のチャンピオンを狙うフランチェスコ・バグナイアは2番グリッドから3位と2位を獲得したトラックでポイント差を詰めに行く。

エネア・バスティアニーニ&マルク・マルケス

ティソ・スプリントで表彰台を獲得してポイント差を詰めた2人だったが、決勝レースではリタイアを喫したことから、2戦では逆転が不可能なポイント差に拡大。再度可能性を掴むには、ティソ・スプリントと決勝レースの両方で、ポイントリーダーの前でゴールすることが必須の条件。

タイトル争いの4人に注目される中、パフォーマンスが向上している総合9位マルコ・ベツェッキと総合12位フランコ・モルビデリは、総合7位と8位に進出するアプリリアの2人に挑戦する。

KTM

コンストラクター部門で2年連続の総合2位を目指すKTMを引っ張るのは、今季4度目の表彰台を獲得した総合5位ペドロ・アコスタ。2019年のファビオ・クアルタラロ以来となる参戦1年目のトップ5入りを目指し、昨年の総合4位越えを今季の目標に設定した総合6位ブラッド・ビンダーは、2年連続のトップ5入りに向けて8ポイント差のペドロ・アコスタに挑戦。

アプリリア

コンストラクター部門の最高位となる総合2位を目指すアプリリアは、総合7位マーベリック・ビニャーレスを中心にKTMとの16ポイント差に挑戦。総合14位ミゲール・オリベイラが前戦で右手首を骨折したことから、テストライダーのロレンソォ・サバドーリを招集。

ヤマハ

スーパーバイク世界選手権に参戦するレミー・ガードナーをワイルドカードとして招集し、3人体制でホームグランプリに挑戦。ファビオ・クアルタラロは3戦連続して公式予選2に出走、3戦連続して7位に進出したことから、トラックキャラクターが異なる当地でどのような走りができるか関心が高まる。

ホンダ

ジョアン・ミルルカ・マリーニは第14戦エミリア・ロマーニャGPで今季の最高位を獲得。ヨハン・ザルコは前戦の公式予選、ティソ・スプリント、決勝レースで今季の最高位、ホンダの最高位を獲得。中上貴晶は前戦の2日目に新しいエアロパッケージが投入され、好感触を得たことから、レギュラーライダーとして最後となるホームトラックでどのようなパフォーマンスを披露し、リザルトを獲得するのか注目が集まる。

天気予報

水曜日の時点で、金曜日と土曜日は降水確率は高く、日曜日は最高気温26度、最低気温18度の晴れが予報されている。

Moto2™

今季6度目の表彰台を獲得したポイントリーダーの小椋藍は、残り5戦125ポイントのタイトル争いにおいて、総合2位セルジオ・ガルシアに対しアドバンテージを22ポイント差から1戦で逆転が不可能な42ポイント差に拡大。2年前に優勝、1年前に2位を獲得したホームトラックで2戦での逆転が不可能な50ポイント差以上に広げたいところだが、今季2勝目を挙げたアロン・カネトが52ポイント差の総合3位に浮上。週末の結果次第では、タイトル争いのライバルが入れ替わるかもしれない。

中量級ライダーとして日本GPを迎える佐々木歩夢は、第12戦アラゴンGP以来今季2度目のポイント圏内を目指し、昨年の勝者ソムキアット・チャントラの参戦は、レース中に他車との接触で負傷した右脚の状態次第。

総合20位ディオゴ・モレイラは、第14戦エミリア・ロマーニャGPの週末、土曜日の夜に急性虫垂炎に襲われ、月曜日にバルセロナ市内の大学病院で手術したことから前戦を欠場。数日間の休養が必要なことから、日本GPの参戦は回復次第となり、総合23位デニス・フォッジャはホームグランプリ後、親知らずが原因で感染症が発生したことから前戦を欠場。合併症が発生しなければ参戦する予定。

Moto3™

ポイントリーダーのダビド・アロンソは前戦で今季9勝目を挙げ、総合2位ダニエル・オルガドに対してアドバンテージを82ポイント差から97ポイント差に拡大。残り5戦125ポイントのタイトル争いにおいて、スペイン生まれのコロンビア人ライダーが100ポイント差以上に広げれば、チャンピオンとなることから、最大のライバルである来季のチームメイトに対して、日曜日に3ポイント差以上を引き離せば、タイトル争いに終止符が打たれる。

注目はタイトル争いだが、ホームグランプリを迎える3人の日本勢、総合10位山中琉聖、総合11位古里太陽、総合13位鈴木竜生、ルーキー・オブ・ザ・イヤー筆頭の総合5位アンヘル・ピケラスには目が離せない。

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