インディペンデントチーム所属のワールドチャンピオン

ホルヘ・マルティンがチャンピオンシップの歴史を刻んだ5人に続き、史上6人目となる偉業を達成

プリマ・プラマック・レーシングホルヘ・マルティンは、最終戦ソリダリティGPのシーズンファイナルレースでタイトル獲得に成功。インディペンデントライダーとしては、2001年のバレンティーノ・ロッシ以来となる史上6人目となるチャンピオンに輝いた。

パイオニア

1949年に始まったチャンピオンシップにおいて、ファクトリーチームに所属せず、インディペンデントチーム/サテライトチームに所属し、最初に王冠を獲得したのは、ケニー・ロバーツ

Kenny Roberts, German GP, 1978
Kenny Roberts, German GP, 1978

ヤマハ・USAからヤマハワークスライダーとして世界舞台に初参戦した1978年に全11戦中4勝を含む8度の表彰台を獲得。3連覇を狙ったバーリー・シーンに競り勝ち、3連覇の最初となるタイトル奪取に成功すれば、チーム・ガリーナからスズキのファクトリースペックを駆けたマルコ・ルッキネリが全11戦中5勝を含む7度の表彰台を獲得して、チャンピオンに輝き、翌年には同じくチーム・ガリーナから参戦したフランコ・ウンチーニが全12戦中5勝を含む7度の表彰台を獲得し、スズキ機を駆けた2人のイタリア人が連覇に成功。

エディ・ローソン

マールボロ・ヤマハ・チームに所属して1984年、1986年、1988年に3度のタイトルを獲得したエディ・ローソンは1989年にホンダのサテライトチーム、ロスマンズ・カネモト・ホンダ・チームに電撃移籍すると、全15戦中7勝を含む12度の表彰台を獲得してメーカー違いのバイクを駆けながら2年連続4度目のタイトルを奪取。

 

バレンティーノ・ロッシ

2000年に中量級王者としてホンダに移籍して最高峰にステップアップ。ホンダは実質ワークス格とも言えるチーム、ナストロ・アズーロ・ホンダを結成すると、2年目の2001年には全16戦中11勝を含む13度の表彰台を獲得して自身3度目となるタイトル獲得に成功。プライベートチームでのチャンピオン誕生は、1989年以来12年ぶりだった。

Valentino Rossi, Suzuka, 2001
Valentino Rossi, Suzuka, 2001

2002年以降

技術規則の大幅な変更により『500cc』から『MotoGP™』に移行した2002年以降、サテライトチームに所属したセテ・ジベルナウ(2003/2004)、マルコ・メランドリ(2005)、フランコ・モルビデリ(2020)が総合2位を獲得したが、安定した成績を挙げたバレンティーノ・ロッシジョアン・ミルの前に最終戦までタイトル争いが持ち込むことができず、多くのインディペンデントライダーたちにファクトリースペックが供給されるようになったが、インディペンデント勢は候補止まりで、タイトル獲得の可能性が低いと考えられたが、ショートレース導入初年度となった2023年にホルヘ・マルティンが最終戦までタイトル獲得に挑戦。

そして、翌年には、全20戦の決勝レースで3勝を含む16度の表彰台、ティソ・スプリントで7勝を含む16度の表彰台を獲得したことから、決勝レースで11勝を含む15度の表彰台、ティソ・スプリントで7勝を含む10度の表彰台を獲得したフランチェスコ・バグナイアに競り勝ち、23年ぶりの偉業を達成。

2025年

2025年シーズンは11人がインディペンデントライダーとして登録。ドゥカティからファクトリーバイクが供給されるファビオ・ディ・ジャンアントニオ、KTMからファクトリーチームに所属するライダーたちと同じスペックが準備されるエネア・バスティアニーニマーベリック・ビニャーレスらがどこまでファクトリーライダーたちと対等に渡り合えるかに注目が集まる。

 

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