2015:バレンティーノ・ロッシ対マルク・マルケス
1999年以来15年ぶりにアルゼンチンに戻って来た2014年にポールポジションから優勝を挙げたマルク・マルケスが圧倒的な速さでポールポジションから10ラップ目には後続に4.3秒差のリードを広げたが、後方から追走してきたバレンティーノ・ロッシが23ラップ目に捉えると、残り2ラップの24ラップ目に逆転、そして接触。チャンピオンシップを揺るがす衝突となった。
2016:フラッグ・トゥ・フラッグの混乱
3年連続のポールポジションからスタートを切ったマルク・マルケスは、バイクを乗り換えた直後に直ぐ後ろを走っていた2番手のバレンティーノ・ロッシに対してアドバンテージを拡大。2年ぶり2勝目を挙げれば、ドゥカティのファクトリーチームに所属していたアンドレア・ドビツィオーソとアンドレア・イアンノーネが最終ラップの12コーナーで接触転倒。
2017:独走中に痛恨の転倒
4年連続のポールポジションを獲得したマルク・マルケスが2.2秒差のアドバンテージを広げた直後の4ラップ目に転倒。替わってトップに躍り出た6番グリッドのマーベリック・ビニャーレスがヤマハに加入して開幕から2戦連続の優勝を挙げ、バレンティーノ・ロッシが2位に入り、ヤマハがワンツーフィニッシュを達成。
2018:ペナルティ
ウェット宣言がなされ、スリックタイヤを選択していたポールポジションのジャック・ミラー以外がピットレーンに戻ったことからスタートディレイとなり、15分間の中断を挟んで、クイックスタートでスタート進行が再開され、ピットに戻らなかった最前列のオーストラリア人から5列開いたグリッドに順番に並んだが、マルク・マルケスがエンジンストール。押し掛けでエンジンが再始動させたが、トップ走行中にライドスルーのペナルティが科せられ、19番手まで後退したが5位まで挽回。20ラップ目にバレンティーノ・ロッシと接触したことから、30秒加算のペナルティが科せられ、最終的に18位。因縁の場所で歴史が繰り返された。
2022:アプリリアの歴史的勝利
パンデミックの影響を受けて2020年と2021年の開催が見送られ、3年ぶりに開催された週末に、2019年にポールポジションから9.8秒差の独走優勝を挙げたマルク・マルケスの姿が見られなかったが、プレミアクラス200戦目、キャリア通算284戦目となったアレイシ・エスパルガロが初優勝。同時にアプリリアがプレミアクラスで歴史的な初勝利を挙げた。