プレミアクラスは、9月15日に第16戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPが開催され、契約延長により、2031年までの開催が決定したミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでシーズン6度目、最後のオフィシャルテストを実施。
週末に9番グリッドからティソ・スプリントで5位、グランプリレースで技術的問題が発生してリタイアを強いられた総合5位ペドロ・アコスタがオフィシャルテストで初めて総合1番手に進出した。
KTM
テストライダーのダニエル・ペドロサを招集。5人体制でテストプログラムに取り組み、ペドロ・アコスタが75ラップを周回して公式予選2の9番時計(1分30秒486)を上回る1分30秒374を記録。
第15戦カタルーニャGPから新たにクルーチーフに迎え、シャビ・パラシンとの協力関係を深める機会となったエネア・バスティアニーニは週末に悩まされたフロントのチャタリングを改善させようと72ラップを周回して総合12番手。第11戦オーストリアGPの転倒で脱臼骨折した左肩がまだ万全ではないマーベリック・ビニャーレスは、あえて新しいことには取り組まず、自身の走りに集中して64を周回し総合13番手。ブラッド・ビンダーは67ラップを周回して総合14番手。
ドゥカティ
テストライダーのミケーレ・ピロを招集。ポイントリーダーのマルク・マルケスはフロントエンドのフィーリングを向上させる目的でハンドルバーのポジションを調整し、複数のスイングアームを検証。さらに、コーナー出口の改善に取り組んで60ラップを周回すると、午前のタイムで総合5番手に進出。
現行型に2024年型のエアロパッケージを搭載させたフランチェスコ・バグナイアは、残り1時間となった31ラップ目の1コーナーで転倒を喫したが、その後も走行を続け、71ラップを周回して総合8番手。
アレックス・マルケスは電子制御とコーナー進入時の改善に取り組みながら65ラップを周回して総合2番手。フランコ・モルビデリは68ラップを周回して総合5番手。ファビオ・ディ・ジャンアントニオは58ラップを周回して総合7番手。フェルミン・アルデグエルは49ラップを周回して総合10番手。
アプリリア
異なるシャーシと電子制御のアップデートを検証。マルコ・ベツェッキは以前に試したシャーシを再検証しながら最多81ラップを周回。総合3番手に進出すれば、ラウール・フェルナンデェスは75ラップを周回して公式予選1の4番時計を上回り総合4番手。
2月にペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催されたオフィシャルテストの初日に転倒を喫したホルヘ・マルティンにとって、実質今回がアプリリア機を試す初めての機会となり、ライディングポジションとエルゴノミクスを調整すると、午後の34ラップ目8コーナーで転倒を喫したが74ラップを周回して総合9番手。
小椋藍
グランプリレースで転倒を喫した小椋藍は、2度目のメディカルチェックを受けた結果、右手の第二指、第三指、第四指の骨の付け根に骨挫傷を負っていることが判明。小指を含むすべての指と手首に炎症があり、左足のかかと骨の直下の軟部組織にも広範囲にわたる腫れを確認したことから、医師の指示に従い、テストをキャンセル。予定通り火曜日に日本に向けて出発し、ホームグランプリとなる次戦日本GPに向けて体調を整える。
ホンダ
初日のプラクティスで転倒したジョアン・ミルがテストをキャンセルしたことから、ルカ・マリーニとヨハン・ザルコが準備された新しいエンジン、新しいシャーシ、複数のエアロパーツを検証。ルカ・マリーニは71ラップを周回して総合11番手。ヨハン・ザルコは67ラップを周回して総合15番手。
電子制御の調整とライディングテクニックの向上に努めたソムキアット・チャントラは63ラップを周回して総合22番手。開発ライダーの中上貴晶は午後のセッションから参加して25ラップを周回。
ヤマハ
来季に向けて開発を進める『V4』エンジンを搭載したプロトタイプマシンをレギュラーライダーたちが検証。現行型の調整にも取り組み、アレックス・リンスは80ラップを周回して総合17番手。ファビオ・クアルタラロは73ラップを周回して総合18番手。誰よりも先にトラックに飛び出したジャック・ミラーは62ラップを周回して総合19番手。
シーズ終了後にヤマハから離脱するミゲール・オリベイラは現行型に乗り込み、電子制御に関するアイデアをまとめることを目的に54ラップを周回して総合16番手。
次戦日本GP
オーバーシーズの初戦、今季5度目となる2連戦の1戦目となる第17戦日本GPは来週末の9月26日から28日にモビリティリゾートもてぎで開催。9月24日には東京・新宿の歌舞伎町でプレイベントが開催される。